Avid Media Composer v2018.11の新機能
2018.11.20 Avid Media Composer v2018.11がリリースされました。
また、2018年11月6日のASKAVIDイベントで次期アップデート(2018.12)の予定が発表されています。シェイプベースのカラーコレクション、タイトラー+、バックグラウンドセーブ、マルチカムとグループのアップデートなどが盛り込まれ、12月31日にリリースされる予定です。
このリリースでは次の新機能が追加されています。
DNxUncompressed (DNx非圧縮)の更新
DNxUncompressedの導入により、インポート、レンダリング、トランスコード、ミックスダウンを非圧縮の品質で行うことができます。これによりタイムラインの完全な品質を維持するメディアを生成することができます。(現在タイムラインは最大16ビット)
DNxUncompressedは、HD、2K、UHDなど任意の解像度で使用できます。このリリースでは、8ビットと10ビットのDNx非圧縮がサポートされています。
タイムライン設定の変更
タイムライン設定のデフォルトの変更:
以前のリリースでは「4画面トリムを表示」(Show Four-Frame Display)はデフォルトでオンになっていましたが、このリリースでデフォルトでオフになります。
Media Composer 2018.11の注意点
アプリケーションインストーラー
2018.9および2018.10と同様に2018.11ではMedia ComposerとMedia Composer | Firstは一つのインストーラーになり起動時に表示されるアクティベーションウインドウで選択するようになっています。
ドングル(Macのみ)
編集アプリケーションをインストールしても、Dongle Sentinelドライバインストーラは自動的にインストールされません。Avid_Utilitiesフォルダー(/Applications/Utilities/Avid_Utilities/Sentinel_Driver)にドライバーがあり手動でインストールしてください。
Sentinelドライバをインストールするときは、システム環境設定を確認し、「セキュリティとプライバシー」でドライバのアクセスを許可するかどうかを選択する必要があります。
Avid Artist DNxIOとAvid Artist DNxIQ
Avid Artist DNxIO、Avid Artist DNxIQ、またはBlackMagic Designsビデオデバイスを使用している場合は、Desktop Videoソフトウェアのバージョン10.10.1以降にアップデートしてください。Media Composer v2018.5.1で動作するDesktop Videoの最小バージョンは10.9.11です。古いバージョンは拒否され、更新するまでハードウェアを使用できません。
v2018.5.1より前のバージョンのMedia ComposerにDesktop Videoソフトウェアバージョン10.10.1をインストールしないことを推奨しています。
Avid Artist DNxIOまたはAvid Artist DNxIQを使用する場合は、Line In録音入力(Windows OSの場合はBlackMagic Audio)を無効にする必要があります。
NVIDIA Driver
Nvidia Driver v390.77をサポートしています。 v390.77ではPascalアーキテクチャ(GEFORCE GTX 10シリーズやQuadro Pシリーズ)のグラフィックボードがサポートされます。
注:AVIDではQuadroの使用を推奨しています。
Media Composer v2018.11 ReadMe
DNxUncompressed FAQ
DNxUncompressedのFAQが公開されています。(2018.10.4)
Q:DNxUncompressedとは何ですか?
DNxUncompressedはDNxブランドの最新フォーマットです。 IEEE標準754-2008に準拠し、エフェクトとカラー処理にフル32ビット浮動小数点サポートを提供し、視覚的にロスのない画像を作成します。
Q:どのソフトウェアがサポートしていますか?
DNxUncompressedは現在Media Composer、Media Composer | FirstとMedia Composer | Ultimate の2018.9以降のバージョンで レンダリング、ミックスダウン、コンソリデート、インポート機能に使用できます。現在、タイトルや書き出しの作成には使用できず、Media Composer以外では使用できません。
Q:何のために使われますか?
通常、非圧縮形式は高品質のカラーとFX作業に使用されます。 DNxUncompressedはタイムライン上で非圧縮(または16ビット以上)のフォーマットを扱ったり、FXのレンダリングや色補正、またはMedia Composerで新しいメディアを作成する必要があるときに使用できます。
Q:DNxUncompressedをどのようにエクスポートできますか?
最高品質でエクスポートするには、DPX 16ビットファイルをエクスポートすることをお勧めします。 DPXのエクスポートは以前のバージョンより6〜8倍高速に最適化されています。
Q:SMPTEで承認されていますか?
まだされていませんが、他のアプリケーションやツールでDNxUncompressedメディアを読み取り、エンコードできるようにプロセスを進めています。
Q:どんなフォーマットがサポートされていますか?
現在、DNxUncompressedは4:2:2 32bit floatとRGB 32bit floatで作成できます。
Q:他のフォーマットはサポートされますか?
以下にサポート予定のフォーマットがあります。全てをサポートするつもりですが、公式に決定しているわけではなく時期も未定であることに注意してください。
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