エクステンションリリースはSmoke 2013のリリース後の最大のアップデートです。バグや安定性の修正だけでなく、新機能とワークフローの改善が含まれます。
エクステンションリリースはサブスクリプションユーザのみ利用可能で、学生ライセンスや無料の30日間試用版では使用できません。現在体験版および学生ライセンスでもエクステンションリリースの機能が使えるようです。
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アップグレードの注意点
アップグレードする前にメディアやプロジェクトデータをアーカイブすることをお勧めします。
プロジェクトとメディアライブラリ
以前のプロジェクトとメディアライブラリは読み取り専用になります。どのようにアクセスできるかはアップグレード元のバージョンに依存します。
Smoke 2013から
起動画面からプロジェクトを変換することができます。一度変換すると、クリップを含むメディアライブラリとスナップショットへアクセスでき、現在のバージョンで作成されたプロジェクトと同じになります。元のバージョンからは変換したプロジェクトを開く事はできません。
Smoke 2013以前のバージョンから
以前のバージョンで作成したプロジェクトをそのまま開くことができませんが、それらのプロジェクトからクリップライブラリにアクセスすることができます。元のプロジェクトが同じシステム上にある場合は、現在のリリースでプロジェクトを作成し、新しいプロジェクトに古いプロジェクトからクリップライブラリをコピーします。アップグレードが必要な多くのプロジェクトがある場合、copyProjectsスクリプトを使用します。詳しくはインストールおよび設定ガイドを参照してください。
ユーザーは互換性がありません。最新バージョンでユーザーを作成する必要があります。
アーカイブの互換性
最新のクリエイティブフィニッシングアプリケーションで作成されたアーカイブには互換性がありますが、現在のバージョンで作成されたアーカイブは以前のバージョンで復元することはできません。
以前のバージョンで作成されたアーカイブは読み取り専用になり、追記したい場合は現在のバージョンで新しくアーカイブを作成する必要があります。
Flame Premium on LinuxとSmoke on Mac OS Xの互換性
Smoke on Mac OS X 2013 Extension 1と Flame Premium 2013 Extension 2 Service Pack 3のプロジェクトには互換性があります。 Smoke on Mac OS X 上でサポートされていない機能はSmokeでレンダリング出来ますが、編集はできません。
新機能:BlackmagicのI / Oカードのサポート:
Blackmagic DesignのDeckLink(4K, HD 3D, Studio 2)、UltraStudio(Express, 3D, 4K, Mini Monitor)とIntensityシリーズのビデオIOデバイスを新たにサポートします。接続されているカードによって異なりますが、一般的にはSDIキャプチャ、SDIプレイアウト、およびSDI/ HDMIプレビューが含まれています。Intensityシリーズでは、HDMIプレビューのみが可能です。
Blackmagic Designのデバイスの使用にはいくつかの制限があります。
1080 @ 50P、59P、60Pとはサポートされていません。
3G-SDIはサポートされていません。
入力、出力、およびプレビューでヘッドルームはサポートされていません。これはBMDデバイスを通過する映像が常にリーガルレンジの輝度をであることを意味します。
SDタイミングでは4:4:4がサポートされていません。
新機能:コーデックのサポート
Sony F5、F55
ソニーF5とF55カメラによって生成されたファイルを新たにサポートします。SmokeはすでにF65をサポートしていますが、このサポートには、解像度と品質のための新しいディベイヤリングオプションが含まれています。
(注意:4K以上の解像度はF65しかサポートしていません。また、色空間オプションの変更で以前にインポートしたSonyRAWメディアの黒レベルが一致しません。再適用するにはタイムラインからフォーマットオプションを更新する必要があります。)
ARRI
ARRIのサポートが更新されました。 ARRIRAW 4.4がサポートされ、Alexaのカメラによって生成されたMXF(DNxHD145と220Xを含む)のファイルがサポートされるようになりました。プロキシ、ADA-3(HW)とADA-3(SW)のような新しいディベイヤリングオプションが利用可能になります。ACES(シーンリニア)で16ビット浮動小数点画像にカラートランスフォームを使用する事無く直接アクセスすることができます。
また、一部のARRIRAWファイルでタイムコードが正しく読み込まれなかった問題が修正されており、再リンクが正常に行われます。
RED
REDCODE SDK 4.4のサポートが更新されました。RED EPIC-M MONOCHROME R3Dファイルをインポートすることができます。(RED ROCKETはR3Dモノクロファイルをデコードすることはできません。)
アップデートされたSDKのサポートによりDRX処理に変更があります。RED ROCKETをDRX処理に使用することができます。 幾つかのDRX(Dynamic Range Extension)は古い.r3dクリップのイメージプロセスに影響がある場合があります。クリップにどのような影響があるかはプリプロセスセッティングで確認できます。対応するバージョンのRED ROCKETドライバとファームウェアをインストールする必要があります。
AVID
Avidの(トランスコードされた)インターメディエイトMXFメディアファイルのサポートが更新されました。XDCAM HDとXDCAM EXコーデックでエンコードされたAvidのインターメディエイトクリップをインポートすることができます。また同様に、AVC-Intra 50、AVC-Intra 100、DNxHDにエンコードされたをクリップをインポートできます。
(注意:以下のAvid Media Composerインターメディエイトフォーマットはサポートされていません。J2K MXF、1:1 MXF、1:1p 10b MXF、Apple ProRes Proxy MXF、Apple ProRes LT MXF、Apple ProRes MXF、Apple ProRes HQ MXF)
新機能:トリム ビュー
ユーザーが求めていた編集機能の一つにトリム ビューがあります。以前は存在していましたが、2013ではロールアウトしていました。以前のバージョンではトリミングの選択がセグメント基づいていましたが、このリリースからはトランジションベースに変更されています。そのためトランジション/カット点の左側、右側、または両側を選択ができます。
セレクトツールにトリムが追加されます。古いセレクトツールは今までと動作が異なり、トリムの動作が有効になりません。今までのSmoke 2013のようにセレクトでトリムの動作をしたい場合はトリムを使用します。
ビューアのポップアップメニューから新しいトリム·ビューにアクセスできます。トランジションを選択し、いつでもこのビューにアクセスすることができます。また、スリップやスライドをしている時にダブルクリックするとトリム·ビューが自動的に開きます。
タイムラインまたは新しいソースをクリックするとトリムビューを閉じることができます。以前のようにトリムビューを使わずにトリムする事もできます。
トリム – ビューにはトリミングのための多くのオプションがあり、J、K、Lのショートカットを使用することもできます。
キーボードトリミング機能も改良され、セレクションベースのためホットキーの数が減少しています。たとえば、スリップ/スライディング、トリミングの場合に応じてホットキーが存在していましたが、前方1フレーム(.)、後方1フレーム(,)の1つのホットキーですべてのモードが動作します。
新機能:フィードバックメカニズム
重要な問題の一つはソフトウェアのフィードバック情報の不足でした。多くの時間が何を処理しているかわかりませんでした。
エクステンションリリースではUIの左下隅にある矢印ボタンから新しいコンソールを表示できます。必要に応じ非表示にしたり、広げてフィードバック情報を表示できます。非表示の場合でも、フィードバックの一行が常に表示されバックグラウンドで何が起こっているかわかります。
キャッシング、プロキシ作成、エクスポートを迅速かつ容易に追跡することができます。レンダリングバーは%カウンターで表示され、プロセスがどれくらいの時間がかかるか知ることができます。
MediaHubのブラウジング
MediaHubのブラウジングが大幅に改善されました。サムネイルのビルドとクリップインデックスが速くなり、パフォーマンスが大幅にアップしています。
サムネイルが16:9で表示され、フォルダが読み取り専用であるかどうかが明確になっています。
MediaHubの内のフォルダをダブルクリックして名前を変更することはできません。コンテキストメニューを使用する必要があります。
タイムライン
新しく追加されたタイムライン オプションメニューにあるSelection Includes Gapsでは、タイムライン上で選択を行う際に空のギャップを含むかどうかを選ぶことができます。
クリップビデオ/オーディオトラックのリンクボタンはリップルとトリムの間に移動されました。リンクボタンで簡単にクリップのオーディオ/ビデオトラックをリンクまたはリンク解除することができます。スナップツールのようにATLキーを押し続けることで選択を反転する事ができます。
タイムラインセグメント間でフォーマットオプションやプリプロッセッシングオプションをドラッグ&ドロップでコピーすることができます。
ConnectFX
CFXでライブラリから新しいクリップを追加しオリジナルのクリップをドラッグ&ドロップで置き換えることができます。
レンダリングオプションはクリップノードを右クリックしコンテキストオプションから利用可能になりました。クリップを作成しそれをレンダリングすることができます。
ノードがスケマティックで選択されたときNode Load and Saveボタンが常に利用可能になりました。プリセットメニューはUIの右側に移動されています。
MUXノードにFreeze Current Frameボタンが装備されました。
ConnectFXデフォルトビューポート(1アップまたは2アップメイン)を設定することができます。
ConnectFXの2つの接続されたノード間にドラッグするときにノードの自動挿入を無効または有効にすることが可能になりました。CFX環境設定にオプションがあり、無効になっている場合でもShiftキーを押し続ける事で自動的にノードを挿入するモードにすることができます。
Action
アクションとConnectFXパイプラインのパフォーマンスとレンダリングが改善されました。
アクションとモジュラーキーヤー両方で、アクションバッククリップがフロントクリップと異なる解像度であればリサイズノードが自動的に追加されます。
アレンビック(.abc)カメラのインポートをサポートしています。Camera FBXノードがCamera 3Dノードに名称変更されています。
コンフォーム
Apple Final Cut Pro XML や Avid AAFからコンフォームする際にタイムワープがより正確に再現できるようになりました。 Media Composer 6.5 AAFでサポートされていないトランジションはDissolveに変換され、カットマークにオリジナルのトランジションの名前が表示されます。
AppleがFCP10.0.8でARRI AlexaのProResファイルのサポートを追加したことにより、XMLでメディアファイルを参照しSmokeでコンフォームすることができます。
AppleがFCP10.0.6でマルチカムのXMLの記述を変更したため、このリリースでは FCP 10.0.4 と 10.0.5のXMLでのマルチカムクリップのインポートはサポートしません。10.0.6以降からインポートした場合、マルチカムクリップはセグメントとして表示されます。
メディア エクスポート
DPXファイルのトランスファータイプとしてAcademy Density Exchangeを指定することができます。また、DPXファイルフォーマットに新しいカラータイプボックスが追加され、カラリメトリック エンコーディング情報を指定することができます。これらはサードパーティのアプリケーションが解釈可能なメタデータフィールドです。
QuickTimeのMXFファイルでエクスポートする場合、オーディオサンプリングレートは常にソースと同じに設定になります。
コンテキストメニューからフォルダをエクスポートできるようになりました。オリジナルと同じようなフォルダ構造と階層を維持します。
コーデックプロファイルがアルファベット順にソートされます。
さらにカラーマネジメント機能の改善や数多くのバグの修正があります。
Autodesk Smoke 2013 Extension 1 Release Notes – WikiHelp
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Extension Release for Autodesk Smoke 2013: New Features | Premiumbeat.com
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[…] Smoke 2013 Extension1の新機能の一部は以前のBlog記事でも紹介していますが、詳しくはAREA JAPANの新機能とリリースノートのPDFを参照してください。 […]