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NAB 2012: Adobe After Effects CS6

Adobe After Effects CS6の新機能

グローバルパフォーマンスキャッシュでパフォーマンスを最大化し高速に動作します。新しい3Dカメラトラッカーとローリングシャッター修正ツール、マスクフェザリングや高精細化したフィルターとともに、強力な3Dエンジンでより高品質な映像を作成できます。 Adobe Illustratorからインポートされたベクターグラフィックか内部で作成したシェイプやテキストを簡単に押し出すことが可能になりました。
 

グローバルパフォーマンスキャッシュ

グローバル パフォーマンス キャッシュは、コンピュータのハードウェアのパワーをフルに活用することにより、高速に動作することが可能になります。 グローバルRAMキャッシュ、持続的ディスクキャッシュ、新しいグラフィックスパイプラインなど、いくつかのテクノロジーで構成されます。
 

グローバルRAMキャッシュ

Adobe After Effects CS6ではフレームキャッシングシステムが大幅に改善されています。以前は何か変更を加えた場合、全てを再計算しなければなりませんでした。 グローバルRAMキャッシュは、以前にレンダリングされたメモリー内にキャッシュされたフレームを再レンダリングする必要はありません。 気に入らない場合はそれを取り消すことができ、 新しいアイデアを試みることが出来ます。アンドゥ/リドゥ後、キャッシュされたフレームは復元されます。キャッシュされたフレームはコンポジションかレイヤーが以前の状態に戻った時に復元されます。
 

持続的ディスクキャッシュ

After Effects CS6では、以前にレンダーされたキャッシュがある場合、レンダリングしすぐにプレビューすることが出来、素早くプロジェクトを再開できます。 RAMにキャッシュされたフレームを再レンダリングするよりも、ディスクから取得する時間がかからないと判断した場合、ユーザ定義のディスクキャッシュにコピーされます。特に、一日や一週間で複数のプロジェクトで切り替えて作業する必要がある場合など有効です。 どれくらいのスペースをキャッシュのために予約するかユーザーが制御することが出来ます。
 

新しいグラフィックス?パイプライン

画面にイメージを描画する時にビデオカードのOpen-GLを有効的に使用します。 結果、素早いインタラクティビティ、高い応答性、スムーズなユーザーエクスペリエンスを提供します。メモリにキャッシュされたフレームの再生能力が向上し、大規模なサイズコンポジション、レイヤーおよびフッテージビューアのでの作業中にパフォーマンスが改善されます。具体的なメリットは、バウンディングボックスのハンドル、マスク、モーショントラッカーのポイントやモーションパスなどの高速なレイヤーの操作や、ガイドやグリッドのようなグラフィカルオーバーレイ、 ブラシサイズの調整などが含まれます。
 

3Dカメラトラッカー

新しい3Dカメラトラッカーは自動的に2D映像の動きを分析し、位置、向き、およびカメラのリアルなFOVを計算し、新しい3Dカメラを作成します。2Dに3Dのトラックポイントをオーバーレイし、元の映像に新しい3Dレイヤーを作成できます。新しい3Dレイヤーは、映像の表面にリアルな影を落とすことができるような “シャドウキャッチャー”を作成するのに役立ちます。3Dカメラトラッカーは、映像を自動的に分析するか、正確な結果を得るために元のショットに関するデータを入力することができ、この分析はバックグラウンドで行われます。
 

完全なレイトレース、押し出しテキストや図形

After EffectsはCS6では新しいレイトレーシング3Dレンダリングエンジンを導入し、テキストとシェイプレイヤーを3Dに変換します。強化された3D機能は次のとおりです。
 
?テキストとシェイプレイヤーはベベルと押し出しでデプスを追加。
?曲げられたコンポジションレイヤーとフッテージは平面なコンテンツとは異なるライティング効果。
?環境マップをサポート。コンポジション内のレイヤーに写実的な反射を追加。
?反射、透明度、ガラス等半透明なマテリアルを光が通過する屈折率を含むマテリアルオプションが追加。
 
レイトレーシングを使用して、改善されたソフトシャドウと被写界深度ブラーに加えて、ビデオプロジェクションや透過光など物理的に正確に再現できます。
 

バリアブル マスク フェザリング

After Effectsでマスクにソフトエッジを追加する機能は以前からありましたが、そのボケ幅は同じでした 。新しいマスクフェザーツールは閉じたマスクに沿って事実上無限の数のポイントを置くことができ、各ポイントでボケの幅を決定できます。二つのフォールオフのオプション(スムース、リニア)が利用可能です。 以前でもRevisionFXのプラグインPV Featherでもフェザリングマスクがありましたが、CS6で内部に実装されました。
 

Adobe Illustrator CS6の統合

Adobe Illustratorは、複雑なテキストレイアウト、ロゴ、およびその他のグラフィック要素を作成するために長年使われてきました。 After Effects CS6ではベクターレイヤーからシェイプを作成コマンドでIllustratorのベクターベースの アートワーク(AIおよびEPSファイル)をAfter Effectsのシェイプレイヤーに変換します。その結果、After Effectsから離れることなく、塗りつぶしとストロークの色調整や、シェイプの頂点を編集することができます。After Effects内のシェイプオペレーターも使用でき、ウィグルパスやウィグルトランスフォームを使った自己アニメーションを適用することもできます。
 
シェイプレイヤーは、押し出しとレイトレースで、平面のアートワークから立体ロゴのアニメーションを作成することができます。
 

ローリングシャッターの修復

ローリングシャッターとは、CMOSセンサーの走査線間のタイムラグのために、同じ時間に記録されているにも関わらずフレームの下の部分が波打ったり、カメラや被写体が動いている場合、建物が傾いたり、画像が傾いたりといった歪みを引き起こす可能性があります。このような歪んだイメージに、3Dレイヤーやテキストなどのコンポジットを行うのは頭の痛い問題です。問題のある映像を修正するために、ユーザーが選択可能な2つの異なるアルゴリズムのローリングシャッターの修復エフェクトが含まれています。
 

強化されたエフェクト

After Effects CS6は新規および更新された80以上のプラグインのエフェクトがあり、プロジェクトの生産価値を高めることができます。一番の目玉はCycoreFX HD Suiteのバンドルです。以前は8bit/チャンネルのCycoreFXがバンドルされていましたが、73のすべてのHDプラグインが16bit/チャンネルの色をサポートし、 35個は最大のダイナミックレンジの32ビットの浮動小数点をサポートしています。色深度が増加した利点はバンディングや画像劣化の削減で、色補正の場合に特に顕著になります。
 
CycoreFX HD Suiteには以前に含まれていない効果、クロスブラー、カラーニュートラライザー、カーネル、スレッド、環境、降雨、降雪、ブロックロード、プラスチック、ラインスイープ、ワーポマチック、オーバーブライト等があります。
 
さらに、Adobeのエフェクトも 32ビット浮動小数点カラーをサポートするために書き直されています。 (ドロップシャドウ、スピルサプレッション、タイムワープ、変形、マット、フォトフィルタ、フィル等のエフェクトやリニア、アイリス、ラジアルワイプなどのトランジションを含む)
 
浮動小数点のカラーはARRIRAWのような高ダイナミックレンジ映像ファイル などで、ハイライトやシャドウを扱う場合不可欠で、新たにAfter Effects CS6に加わりました。
 

Pro Import After Effects

Automatic Duckの単独製品として販売されていた、Pro Import After Effects が同梱されるようになりました。簡単にAvid Media ComposerとSymphony AAF / OMFファイルや、Apple Final Cut Pro7またはそれ以前のバージョンからのXMLファイルをインポートすることができます。位置、スケール、回転、キーフレーム、合成モード、タイトル、速度の変化、等の多くの効果とパラメータがAfter Effectsに変換されます。
 

改良された mocha AE ワークフロー

プロフェッショナル2.5D平面トラッキングとロトスコーピングツールであるmocha AEがImagineer Systemsから今回も提供されています。このツールは、アドビシステムズ社独自の3Dカメラトラッカー、ワープスタビライザー、従来の2Dポイントトラッカーと組み合わせることで、完全なトラッキング スイートを構成します。さらに、After Effects CS6ではAfter Effects内から直接mocha AEを起動することができ、mocha AEメニューのコマンドでトラッキングできます。mocha AEメニューのコマンドでは、トラックが含まれているので、mocha shapeのようなmocha AEのマスキングツールだけでなく、フェザリングマスクを利用しすぐに作業を開始することができます。
 

その他の拡張

After Effects CS6では多くの新しい機能だけでなく、既存機能の改良が導入されています。
 
ドラフトレンダリングをリアルタイムにするためにOpenGLを使用するように再設計。
 
コンポジションオブジェクトの新しいバウンディングボックスでの詳細コントロール。
 
バリアブルマスクフェザリングのサポートを含む、多数のスクリプト言語の追加と改善
 
アリフレックスD-21またはAlexaデジタルカメラからARRIRAWのインポート
 
Adobe SpeedGradeのネイティブサポート。.Lookファイル、cineSpace、.cspファイル、およびオーバレンジIRIDAS .cubeファイル。

 

 

 

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