DaVinci Resolveのタイムライン操作中にカーソルが止まる。プレビュー再生がコマ落ちする。書き出し中に他の操作が全くできなくなる——映像制作の現場でのカクつきは、作業効率だけでなく納品スケジュールにも直結するストレスです。
パソコンのカクつきには必ず原因があります。「スペックが足りない」と即断する前に、設定・容量・負荷のどこに問題があるかを順番に確認することで、買い替えなしに改善できるケースが多くあります。
この記事では、カクつきの症状確認から原因の切り分け、具体的な対処手順、スペック不足と判断するタイミングまで、実務的な順番で解説します。
- パソコンがカクつくとは?まず症状を確認する
- パソコンがカクつく主な原因
- まず試したいパソコンのカクつき対処法
- スタートアップアプリを見直してカクつきを改善する
- タスクマネージャーで重い原因を確認する
- ディスククリーンアップでストレージを整理する
- 不要なソフトや大容量ファイルを整理する
- 電源プランを変更してパフォーマンスを改善する
- ゲームや動画再生中にパソコンがカクつく場合
- メモリ不足によるカクつきへの対処法
- CPU性能不足によるカクつきへの対処法
- 古いパソコンでカクつきが増える理由
- パソコンのカクつきを予防する方法
- パソコンのカクつきで買い替えを検討すべきケース
- パソコンのカクつきに関するよくある質問
- パソコンがカクつく時は負荷・容量・スペックを順番に確認する
パソコンがカクつくとは?まず症状を確認する

「カクつく」という症状にはいくつかのパターンがあります。どの場面で・どの操作が・どのくらいの頻度で起きるかを確認することが、原因特定の出発点です。
マウスカーソルの動きが途切れる
マウスを動かしてもカーソルが滑らかに動かず、コマ送りのように動く状態です。CPU・GPU・メモリのいずれかが高負荷になっている可能性があります。
文字入力やクリックの反応が遅れる
キーを押してから文字が表示されるまでにタイムラグがある・クリックしてから反応が来るまでに数秒かかるといった状態です。CPU使用率の高騰またはストレージの読み書き詰まりが多くの場合に原因となります。
動画やゲームの映像が止まりながら動く
動画再生中にコマ落ちが発生する・ゲームのフレームレートが急低下するといった症状です。GPU負荷・メモリ不足・バックグラウンド処理の影響が疑われます。DaVinci Resolveのプレビュー再生でも同様の症状が起きることがあります。
アプリの起動や切り替えに時間がかかる
アプリを開くたびに数十秒待たされる・ウィンドウを切り替えるとフリーズに近い状態になるといったケースは、メモリ不足またはストレージの速度不足が主な原因です。
一時的なカクつきか頻繁に起きる症状かを見分ける
DaVinci Resolveのキャッシュ生成中やWindows Updateの実行中など、特定の処理中だけカクつく場合は一時的なものです。何もしていなくても常時カクつく場合は設定またはスペックの問題です。この違いを最初に見極めることが対処の効率化につながります。
パソコンがカクつく主な原因

スタートアップアプリが多すぎる
PC起動時に自動で立ち上がるアプリが多いほど、起動直後のCPU・メモリ使用率が高くなります。使わないアプリが常時バックグラウンドで動き続けることで、作業中の処理リソースが不足します。
複数のソフトやブラウザタブを開きすぎている
DaVinci ResolveとAfter Effectsを同時起動しながら、ブラウザで多数のタブを開いた状態はメモリをほぼ使い切ることがあります。メモリが枯渇すると仮想メモリへの読み書きが頻発し、動作が著しく重くなります。
ストレージ容量が不足している
Cドライブの空き容量が少なくなると、Windowsの仮想メモリ・アプリの一時ファイル・システムキャッシュの保存先が不足してカクつきが発生します。空き容量が全体の10%を下回ると動作が不安定になりやすくなります。
CPU使用率が高くなっている
CPU使用率が長時間にわたり90〜100%近い状態が続くと、他の処理を受け付けられなくなりカクつきが発生します。バックグラウンドプロセスが原因の場合と、処理性能そのものが不足している場合があります。
メモリ容量が不足している
搭載メモリが少ない環境では、複数アプリの使用中にメモリが枯渇します。DaVinci Resolveは4K編集で8〜16GB以上のメモリを消費することがあり、8GB未満の環境では顕著なカクつきが発生するケースがあります。
バックグラウンドで更新やダウンロードが動いている
Windows Update・アプリのアップデート・クラウド同期がバックグラウンドで実行されている場合、ディスクとネットワーク帯域が占有されてカクつきが発生します。作業中に始まるとパフォーマンスへの影響が大きくなります。
電源プランが省電力寄りになっている
「省電力」または「バランス」電源プランではCPUのクロックが意図的に抑えられます。高負荷な映像編集作業中に性能が出ない原因になることがあります。ノートPCでバッテリー動作中は特に影響が大きくなります。
PC本体のスペックが用途に足りていない
設定を最適化しても改善しない場合、CPUのコア数・メモリ容量・ストレージ速度のいずれかが用途の要求に対して根本的に不足しているケースがあります。
まず試したいパソコンのカクつき対処法

使っていないアプリを終了する
タスクバーで最小化したまま放置しているアプリ・通知エリアのバックグラウンドアプリを終了します。メモリとCPUが即座に解放され、カクつきが改善するケースがあります。
不要なブラウザタブを閉じる
ブラウザの各タブはメモリを消費します。特にChromeは1タブあたり数十〜数百MBを使用することがあります。作業に不要なタブを閉じるだけでメモリ使用量を大幅に削減できます。
パソコンを再起動する
再起動はメモリのリフレッシュ・一時ファイルのクリア・バックグラウンドプロセスのリセットをまとめて行います。長時間シャットダウンしていないPCは再起動だけでカクつきが解消するケースが多くあります。
更新やダウンロードが終わるまで待つ
Windows Updateや大型ゲームのダウンロード中は意図的にカクつきが許容されることがあります。タスクマネージャーでディスク使用率を確認し、バックグラウンドダウンロードが原因であれば完了まで待つか一時停止してください。
一時的な高負荷かどうかを確認する
DaVinci Resolveのキャッシュ生成・ウイルススキャン・インデックス再構築など、一時的に高負荷になる処理が完了すれば自然に解消することがあります。タスクマネージャーでCPUとディスクの使用率を監視して判断してください。
スタートアップアプリを見直してカクつきを改善する

スタートアップアプリの整理によるパソコンの動作改善方法は、コストゼロで効果が大きい対処のひとつです。
スタートアップアプリとは
Windowsの起動時に自動で実行されるよう設定されているアプリのことです。セキュリティソフト・クラウド同期ツール・チャットアプリ・メーカー提供のユーティリティなどが典型例です。インストールしたアプリが自動でスタートアップに登録されることがあります。
起動時に自動で動くアプリが負荷になる理由
スタートアップアプリはPC起動後にすべて同時に初期化処理を実行します。この集中的な処理がCPU・ディスク・メモリを同時に占有し、起動直後のカクつきの原因になります。使わないアプリが複数自動起動している場合、その状態が作業中も継続します。
タスクマネージャーでスタートアップを確認する
Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開き、「スタートアップ」タブを選択します。一覧に表示されるアプリの「状態」(有効/無効)と「スタートアップへの影響」(高/中/低)を確認します。
負荷の高い不要アプリを無効化する
「スタートアップへの影響:高」で、かつ日常的に使わないアプリを右クリックして「無効化」を選択します。注意: セキュリティソフト(Windows Defender・ウイルスバスターなど)は無効化しないでください。無効化はアプリのアンインストールではなく自動起動を止めるだけです。必要な時は手動で起動できます。
Windowsの設定からスタートアップアプリを管理する
「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」からもスタートアップアプリのオン/オフを管理できます。Windows 11ではこちらの方が操作しやすい場合があります。
タスクマネージャーで重い原因を確認する
CPU使用率を確認する
使用率が100%近い状態が続く場合の注意点
Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開き「パフォーマンス」タブのCPUグラフを確認します。アイドル状態(何もしていない状態)でCPU使用率が常時50%を超えている場合は、バックグラウンドプロセスが高負荷になっている可能性があります。「プロセス」タブでCPU列をクリックして降順にソートし、使用率が高いプロセスを特定してください。
メモリ使用率を確認する
空きメモリ不足で動作がカクつく場合
「パフォーマンス」タブの「メモリ」でRAMの使用状況を確認します。使用中のメモリが搭載量の80〜90%を常時超えている場合、メモリ不足によるカクつきが疑われます。「コミット済み」の値が搭載メモリを超えている場合は仮想メモリが使われており、ディスクへの読み書きが発生してカクつきの原因になっています。
ディスク使用率を確認する
HDDやSSDの読み書きが詰まっている可能性
「パフォーマンス」タブの「ディスク」でストレージの使用率を確認します。特に理由なくディスク使用率が常時90〜100%になっている場合は、Windows SearchのインデックスやSuperfetchなどのバックグラウンドプロセスがディスクを占有している可能性があります。HDDはSSDより読み書きが遅いため、ディスク使用率100%がカクつきに直結します。
負荷の高いアプリを特定する
「プロセス」タブでCPU・メモリ・ディスクそれぞれの列でソートして、リソースを多く消費しているプロセスを特定します。プロセス名で検索することで、そのプロセスが何のソフトに関連するかを確認できます。
不要なプロセスを終了する時の注意点
タスクマネージャーからプロセスを強制終了する場合は、Windowsシステムプロセス(System・svchost・lsass・winlogonなど)は終了しないでください。システムの不安定化やクラッシュの原因になります。終了してよいのは自分でインストールしたアプリや、明らかに不審なプロセスに限定してください。
ディスククリーンアップでストレージを整理する
ストレージ容量不足がカクつきにつながる理由
Windowsはストレージの空き容量を仮想メモリ・アプリの一時ファイル・システムキャッシュとして使用します。空き容量が少ないと必要な書き込み先がなくなり、処理が詰まってカクつきが発生します。DaVinci Resolveはキャッシュ生成で大量の空き容量を必要とするため、OSドライブの容量管理は特に重要です。
ディスク クリーンアップを起動する
検索ボックスに「ディスク クリーンアップ」と入力して起動するか、Windows キー + R → cleanmgr → Enterで起動します。クリーンアップするドライブ(通常はCドライブ)を選択します。
不要ファイルを選択して削除する
インターネット一時ファイル・DirectXシェーダーキャッシュ・配信の最適化ファイル・一時ファイル・縮小表示にチェックを入れて「OK」→「ファイルの削除」を実行します。
システム ファイルのクリーンアップを実行する
「システム ファイルのクリーンアップ」ボタンをクリックすると管理者権限での追加クリーンアップが実行できます。Windows Updateのクリーンアップでは数GB〜十数GBの空き容量が確保できることがあります。
ごみ箱や一時ファイルも確認する
ごみ箱の中身はクリーンアップ前に確認し、必要なファイルが含まれていないことを確認してから削除します。
複数ストレージがある場合は保存先を見直す
OSドライブとは別のドライブがある場合、DaVinci Resolveのキャッシュ保存先・書き出しフォルダ・素材フォルダを別ドライブに移動することでOSドライブの空き容量を確保できます。
不要なソフトや大容量ファイルを整理する
使っていないアプリをアンインストールする
「設定」→「アプリ」→「インストール済みアプリ」から、容量の大きい順にソートして使っていないアプリを確認します。大容量のゲーム・試用版ソフト・旧バージョンのアプリは削除の候補になります。
写真・動画・ダウンロードファイルを整理する
ダウンロードフォルダ・デスクトップ・ドキュメントフォルダは気づかないうちに大容量のファイルが蓄積することがあります。「設定」→「システム」→「ストレージ」でフォルダ別の使用量を確認し、不要なファイルを削除または移動してください。
外付けSSDやHDDへデータを移動する
映像素材・過去プロジェクトのアーカイブ・バックアップデータは外付けストレージに移動することがOSドライブの空き容量確保に最も効果的です。DaVinci Resolveのキャッシュ先を外付けNVMe SSDに変更することで、システムドライブへの負荷分散にもなります。
クラウドストレージを活用する
使用頻度が低いファイルをOneDrive・Google Drive・Dropboxに移動し、ローカルPCには必要最小限のデータだけを残す運用にすることでCドライブの空きを維持しやすくなります。
Cドライブの空き容量を確保する
映像制作環境ではCドライブに常時20%以上の空き容量を確保することを目安にしてください。DaVinci Resolveのキャッシュが同一ドライブに設定されている場合は特に余裕が必要です。
電源プランを変更してパフォーマンスを改善する
省電力設定では性能が抑えられる場合がある
Windowsの電源プランが「省電力」に設定されていると、CPUのクロックが最大値を大きく下回る状態で動作します。映像編集・レンダリング・3D処理など高負荷な作業中にカクつきを感じる場合、電源プランの確認が有効な対処のひとつです。
「高パフォーマンス」設定を確認する
コントロールパネル→「電源オプション」を開き、「高パフォーマンス」または「最大のパフォーマンス」プランを選択します。Windows キー + R → powercfg.cpl → Enterで直接開くこともできます。設定後にタスクマネージャーでCPUのクロックが上昇することを確認してください。
ノートPCでは電源接続時の設定を見直す
ノートPCはバッテリー動作時と電源接続時で自動的に電源プランが切り替わるものがあります。電源アダプタ接続時にも「省電力」プランが適用されているケースがあるため、接続状態での電源プランを確認してください。
バッテリー消費とのバランスに注意する
注意: 「高パフォーマンス」プランはCPUを常時高クロックで動作させるため、バッテリーの消費が増え発熱も大きくなります。ノートPCを外出先で使用する場合はバランスプランへの切り替えを忘れずに行ってください。
ゲームや動画再生中にパソコンがカクつく場合
バックグラウンドダウンロードを停止する
Steamのゲームアップデート・Windows Updateのダウンロード・クラウド同期が同時進行している場合、ディスクとネットワーク帯域が占有されてゲームや動画再生でカクつきが発生します。不要なダウンロードを一時停止することで即座に改善することがあります。
Windows Updateやゲーム更新の実行状況を確認する
タスクマネージャーの「プロセス」タブでディスク使用率が高い場合、「Windows Update」や「Steam」「Origin」などの更新処理がバックグラウンドで動いていることがあります。更新完了まで待つか作業時間外に実行されるよう設定を変更してください。
ゲームの画質設定を下げる
ゲームの画質・解像度・フレームレートの上限設定を下げることで、GPUへの負荷を減らしカクつきを改善できます。まずこの設定変更でゲームが快適に動作するかを確認してから、PCのスペック不足かどうかを判断することを推奨します。
GPUやCPUへの負荷を確認する
タスクマネージャーの「パフォーマンス」タブでGPUの使用率とVRAM使用量を確認します。GPUが100%に張り付いている状態はGPU性能がボトルネックになっているサインです。
通信環境が原因のラグとPC性能不足を切り分ける
オンラインゲームでのカクつきは、PC性能の問題と通信ラグ(ping値の高さ)の2種類があります。オフラインモードや負荷の低い場面でもカクつく場合はPC性能の問題、特定のシーン(多人数が集まる場面など)だけカクつく場合は通信またはサーバー負荷の問題が疑われます。
メモリ不足によるカクつきへの対処法
メモリ不足によるパソコンのカクつきと改善方法として、まず現在の使用状況を確認してから対処を判断することが重要です。
タスクマネージャーでメモリ使用率を確認する
タスクマネージャー「パフォーマンス」→「メモリ」で使用中のRAM量と空き容量を確認します。「使用中」が搭載量の80〜90%を超えている状態が常態化している場合はメモリ不足が疑われます。
常に使用率が高い場合は同時起動アプリを減らす
まずはアプリの同時起動数を減らすことを試みます。ブラウザのタブを閉じ・使っていないアプリを終了し・常駐アプリを削減することで、増設なしにメモリ使用率を下げられることがあります。
メモリ増設を検討する
アプリを絞り込んでも常時メモリ使用率が高い場合は増設を検討します。映像編集環境での目安として、FHD編集なら16GB・4K編集なら32GB・6K以上やVFX作業なら64GBが現実的な基準です。
デスクトップ用とノート用メモリの違いを確認する
デスクトップPC用はDIMM(大型)、ノートPC用はSO-DIMM(小型)と形状が異なります。互換性はなく、購入前に必ず確認が必要です。
PCに対応するメモリ規格を確認する
DDR4とDDR5など世代が異なるメモリには互換性がありません。注意: 購入前にPCのマザーボードのメモリスロット数・対応規格・最大容量を確認してください。確認方法はPC本体またはマザーボードのメーカー公式サイトのスペック表を参照してください。
CPU性能不足によるカクつきへの対処法
CPU使用率が高いアプリを確認する
タスクマネージャー「プロセス」タブでCPU列を降順にソートし、どのアプリが最も多くCPUリソースを消費しているかを特定します。
常に100%近い場合は処理性能不足を疑う
特定の重い処理(4Kレンダリング・AIエフェクト処理)での100%はある程度許容されますが、軽いアプリの使用中でも常時90〜100%が続く場合はCPU性能が用途に対して不足している可能性があります。
不要な常駐ソフトを停止する
常駐しているアプリがCPUを少しずつ使い続けることで、他の処理に使えるリソースが減少します。スタートアップの整理と合わせて常駐ソフトを見直すことで改善できることがあります。
CPU交換が難しい場合はPC買い替えも検討する
デスクトップPCではCPU交換が可能ですが、対応するソケット・マザーボードの互換性確認が必要です。ノートPCではCPUはマザーボードに直付けのため交換できません。根本的な性能不足の場合は買い替えが現実的な選択肢になります。
用途に合ったCPU性能を確認する
DaVinci Resolveでの4K編集なら8コア以上・6K以上の編集やVFX作業なら12コア以上が実務的な目安です。候補CPUのCinebenchスコアと現在のCPUのスコアを比較することで、性能向上の期待値を事前に確認できます。
古いパソコンでカクつきが増える理由
最新OSやアプリの要求スペックが上がる
Windows 11やDaVinci Resolve・Adobe製品の新バージョンはリリースのたびに推奨スペックが上昇しています。3〜4年前の購入時には問題なかった環境でも、ソフトのアップデートによって性能不足になることがあります。
古いCPUやメモリ容量では処理が追いつきにくい
第7世代以前のIntel CPUや4〜8GBのメモリ環境では、現行の映像編集ソフトを快適に動作させることが困難なケースが増えています。
HDD搭載PCは読み書き速度がボトルネックになりやすい
HDDはSSDと比べてランダムアクセス速度が大幅に遅く、OSの起動・アプリの開動・ファイルの保存すべてで遅延が発生します。HDDからSSDへの換装は古いPCでも最も体感速度が改善しやすいアップグレードのひとつです。
5年以上前のPCでは買い替えも選択肢になる
購入から5年以上経過したPCは、部品の劣化・バッテリーの消耗・スペックの陳腐化が重なります。ソフトウェア的な対処をすべて試しても改善しない場合は、買い替えの投資対効果を検討する段階です。
Windows 11対応状況も確認する
Windows 10のサポートがに終了することが告知されています。Windows 11への移行を検討する場合はTPM 2.0・第8世代以降のIntel CPUなどの要件を確認してください。
※確認が必要:Windows 11の最新サポート要件についてはMicrosoft公式サイトでご確認ください。
パソコンのカクつきを予防する方法
不要なスタートアップアプリを増やさない
新しいソフトをインストールする際、スタートアップへの自動登録を確認して不要な場合はインストール時にオフにしてください。後からタスクマネージャーで管理することも可能ですが、最初から管理しておく方が効率的です。
定期的にディスククリーンアップを行う
月1回程度のディスク クリーンアップを習慣にすることで、一時ファイルの蓄積によるストレージ逼迫を防げます。DaVinci Resolveのキャッシュは定期的にソフト内から削除することも有効です。
使っていないアプリをこまめに終了する
最小化したアプリは引き続きメモリを消費します。作業が終わったアプリは都度終了する習慣が、メモリ使用率の管理に効果的です。
ストレージ容量に余裕を持たせる
OSドライブは常時20〜30%以上の空き容量を維持することを目安にしてください。映像素材の一時保存先として使う場合は特に容量管理が重要です。
OSやドライバーを最新状態に保つ
Windows UpdateとGPUドライバー(NVIDIA Studio Driver・AMD Adrenalinなど)を最新状態に保つことで、バグや性能問題が修正された状態で運用できます。大型アップデートは事前にバックアップを確認してから適用することを推奨します。
高負荷作業中は不要なダウンロードを避ける
レンダリング中・大容量ファイルの書き出し中はクラウド同期・ゲームアップデート・Windows Updateを一時停止することで、ディスクとネットワーク帯域を作業に集中させられます。
パソコンのカクつきで買い替えを検討すべきケース
PCのカクつきが改善しない場合の買い替え判断基準として、以下の複数の条件が重なる場合は買い替えを検討する段階です。
ソフトウェア対処をしても改善しない
スタートアップ整理・ストレージクリーンアップ・電源プラン変更・ドライバー更新をすべて実施しても改善しない場合、ハードウェアの限界が近づいています。
CPUやメモリ使用率が常に高い
アプリを最小限に絞った状態でもCPU使用率が常時80%以上・メモリ使用率が90%以上の状態は、スペックが現在の用途に対して根本的に不足していることを示しています。
最新OSや使用したいソフトに対応していない
Windows 11の要件を満たせないCPU・最新の映像制作ソフトの推奨スペックを大きく下回る環境では、ソフトウェアの制限がカクつきの原因になります。
ゲームや動画編集など用途に対して性能不足が明らか
4K編集が快適にできない・After Effectsのプレビューが10fps以下しか出ない・Blenderのレンダリングに数十時間かかるといった状況は、設定変更で解決できる範囲を超えています。
起動やファイル操作も慢性的に遅い
PC起動に5分以上かかる・エクスプローラーの操作が遅い・ファイルのコピーが異常に時間がかかる場合は、HDDの劣化またはストレージ全体の問題が疑われます。SSDへの換装で改善するケースと、PC全体の買い替えが必要なケースがあります。
パソコンのカクつきに関するよくある質問
パソコンが急にカクつく原因は?
急にカクつき始めた場合のよくある原因は、Windows Updateやアプリのバックグラウンドダウンロード・ウイルススキャンの自動実行・クラウド同期の開始・メモリリークを起こしているアプリの長時間起動です。タスクマネージャーでCPU・メモリ・ディスクの使用率を確認し、高い値を示しているプロセスを特定することが最初の対処です。
マウスだけカクつく場合は何を確認すべき?
マウスカーソルの動きだけがカクつく場合は、USBポートの問題・マウスドライバーの不具合・GPU使用率の高騰・リフレッシュレート設定のミスマッチが主な原因です。別のUSBポートへの差し替え・マウスドライバーの更新・ディスプレイのリフレッシュレート設定の確認を試してください。
ゲーム中だけカクつく場合はPC性能不足?
必ずしもそうではありません。まずゲームの画質設定を下げてカクつきが解消するかを確認してください。解消する場合はGPU性能の限界、解消しない場合はCPU・メモリ・ストレージのボトルネックまたはバックグラウンドプロセスの影響を疑います。タスクマネージャーでゲーム中のGPU・CPU使用率を確認することが判断の基準になります。PCのカクつき改善と快適な動作環境の整え方も参考になります。
ディスククリーンアップでカクつきは改善する?
ストレージの空き容量不足がカクつきの原因であった場合は改善します。ディスク使用率が常時100%になっていたり、Cドライブの空き容量が10%を下回っている場合は効果が期待できます。ただしCPUやメモリ不足が原因のカクつきはクリーンアップでは改善しません。
メモリを増設すればカクつきは直る?
タスクマネージャーでメモリ使用率が常時高い(80〜90%以上)状態であれば、増設によって改善が期待できます。CPUが原因のカクつきやストレージが遅いことが原因のカクつきは、メモリ増設では改善しません。まず原因を特定してから増設を判断することを推奨します。
古いパソコンは買い替えたほうがよい?
購入から5年以上経過・HDDのみの搭載・4GB以下のメモリ・第7世代以前のIntel CPUといった条件が重なる環境で映像制作を行っている場合は、修理・増設コストと新しいPCの購入コストを比較した上での検討を推奨します。SSDへの換装はコスト対効果が高いアップグレードですが、根本的なスペック不足は解消できません。また、MotionWorks.JPでは映像制作環境のPC選定や最適化に関する実務的な情報も発信しています。
パソコンがカクつく時は負荷・容量・スペックを順番に確認する
まずは不要アプリの終了と再起動を試す
コストゼロで試せる対処から始めることが効率的です。使っていないアプリの終了・ブラウザタブの整理・PCの再起動を行い、改善するかどうかを確認します。これだけで解消するカクつきは少なくありません。
タスクマネージャーでCPU・メモリ・ディスク使用率を確認する
どのリソースが高負荷になっているかを数値で確認することで、対処すべき領域が明確になります。CPU・メモリ・ディスクのいずれが原因かによって、取るべき対処が変わります。
ストレージ整理やスタートアップ無効化で負荷を減らす
ストレージの空き容量確保・スタートアップアプリの整理・電源プランの変更は、設定変更だけで実現できる効果的な対処です。これらをすべて実施してから改善状況を確認してください。
改善しない場合はメモリ増設や買い替えも検討する
ソフトウェア的な対処をすべて試しても改善しない場合は、メモリ増設・SSD換装・PC買い替えというハードウェアへの投資を検討します。タスクマネージャーのデータをもとに原因を特定した上で、適切な対処を選択することが無駄な出費を避ける判断基準になります。

