Excelで複数人が同じファイルを編集するときや、入力してほしくない部分を誤って変更されないようにするために役立つのがExcel セル ロック機能です。正しく設定すれば、必要なセルだけ編集できるようにし、重要なデータや数式を守ることができます。この記事では、Excel セル ロックの基本・設定手順・応用例までわかりやすく解説します。基本的な使い方はこちらの解説も参考になります。
Excel セル ロックとは?
Excelでは、実はすべてのセルが初期状態でロック状態になっています。ただし、ワークシートを保護しない限り、このロックは機能しません。つまり、セル ロックは「ロック状態にする」+「シート保護を有効化」の2ステップで初めて効果を発揮します。
- 数式セルを変更させない
- 重要データを誤入力から守る
- 編集可能な範囲を限定する
Excel セル ロックの基本設定手順
- ロックを解除したいセルを選択
通常は全セルがロック状態なので、編集可能にしたいセルのロックを解除します。
編集可能にしたいセルを選択 → 右クリック → 「セルの書式設定」 → 「保護」タブ → 「ロック」のチェックを外す → OK - シートを保護する
校閲タブから「シートの保護」をクリックし、必要に応じてパスワードを設定(省略も可能)。保護の詳細を設定してOKをクリックすると、ロックが有効になります。
Excel セル ロック応用例
- 特定の入力欄だけ編集可能にする
予算表などで計算式部分はロックし、金額入力欄だけ解除。入力間違いを防ぎつつ作業効率を維持。
詳しい範囲指定の手順はこちらの記事が参考になります。 - 数式セルを完全に保護
数式を非表示にする設定と組み合わせ、第三者に内容を見られないようにする。 - 複数シートで異なる保護レベルを設定
シートごとに異なるパスワードを設定し、部門別に編集範囲を管理。
トラブルシューティング
- セルを編集できない場合:シートが保護されている可能性あり。校閲タブから保護を解除。パスワードが必要な場合は正しいものを入力。
- 保護を解除できない場合:パスワードを忘れた場合は基本的に解除不可能(セキュリティ上の仕様)。社内管理者やファイル作成者に確認。
まとめ
Excel セル ロックは、重要なデータや数式を守るための強力な機能です。設定は「ロック状態の指定」と「シート保護」の2ステップを理解すれば簡単に使いこなせます。特に複数人で作業するファイルでは必須機能なので、ぜひ活用してみてください。

