自作PCやパーツのアップグレードを考えるときに重要なのがPC 電源 計算です。
電源ユニットの容量・W数が不足すると、動作が不安定になったり、最悪の場合パーツの故障につながることがあります。
この記事では、必要な電源容量の計算方法、W数の目安、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
なぜPC電源の計算が必要なのか?
PCの電源ユニットは、接続されたパーツすべてに電力を供給します。
容量不足だと以下のような問題が発生します。
- 起動しない/突然落ちる
- 高負荷時にフリーズ
- パーツ寿命の短縮
- 最悪の場合、電源やパーツが故障
逆に、必要以上に大きな容量を選ぶと、価格が高くなり消費電力や効率も低下する場合があります。
PC 電源 計算の基本
PC全体の消費電力は、各パーツのTDP・熱設計電力や消費電力の合計+余裕分で見積もります。
主なパーツと消費電力の目安
パーツ | 消費電力の目安 |
---|---|
CPU | 35〜150W |
GPU・グラボ | 75〜350W |
マザーボード | 30〜80W |
メモリ・8GB×2 | 5〜15W |
ストレージ・SSD/HDD | 5〜15W |
冷却ファン | 1〜5W/個 |
容量計算の例
- CPU・TDP 65W
- GPU・TDP 200W
- マザーボード・50W
- メモリ×2・10W
- SSD・5W
- ファン×3・12W
計算:65 + 200 + 50 + 10 + 5 + 12 = 342W
安定動作のため1.5倍程度の余裕を見て、500〜550Wクラスの電源が適切です。
電源ユニット選びのポイント
- 80 PLUS認証を確認(Bronze、Gold、Platinumなど)
- 将来の拡張を考慮(グラフィックカードやストレージ増設)
- 品質と信頼性(安価すぎる製品は注意)
- ケーブルタイプ(フルモジュラー、セミモジュラー、直付け)
電源容量の計算に役立つツール
- MSI Power Supply Calculator:CPUやGPUなどパーツ構成を入力すると、自動で必要な電源容量を算出。
- TangPC 電源容量の考え方ガイド:安全マージンの設定方法や選び方のコツを解説。
- OuterVision Power Supply Calculator
- Cooler Master Power Supply Calculator
- 各BTOメーカーの構成シミュレーター
まとめ
PC 電源 計算は、自作やアップグレードで安定動作させるために欠かせない工程です。
消費電力の合計に余裕を持たせ、品質の高い電源ユニットを選ぶことで、長期的に安心してPCを使えます。
パーツ構成が決まったら、必ず計算して適切な容量を選びましょう。