DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド (7)VFXと合成の追加

DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド

DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド VFXと合成の追加

この章では、フュージョンページについて解説します。イントロダクションでは全体のオーバービューを説明しています。

基本操作ガイドの2章から、実際にBlackmagic Rawの素材をダウンロードして一連の流れでDaVinci Resolve全体の流れをつかむことができます。

さらに詳しく知りたい方はこちら。

 

基本操作ガイド 1 イントロダクション

基本操作ガイド 2 はじめてのDaVinci Resolve

基本操作ガイド 3 Blackmagic RAWファイルの操作

基本操作ガイド 4 クリップの編集

基本操作ガイド 5 クリップの色補正

基本操作ガイド 6 オーディオのミックス

基本操作ガイド 7 VFXと合成の追加

基本操作ガイド 8 レンダリングとエクスポート

 

 

VFXと合成の追加

編集が完了したら、Fusionページで2Dや3DのビジュアルエフェクトとモーショングラフィックをDaVinci Resolveに追加できます。

レイヤーベースの合成ソフトウェアとは異なり、Fusionはノードを使用しているため、複雑なエフェクトを自由に作成し、データを思うようにルーティングできます。

ノードウィンドウにはすべてのツールが表示され、カラーページでノードのワークフローを経験したことがあれば、理解しやすいでしょう。

 

Fusionページ

Fusionページには、上部に2つのビューアとトランスポートコントロール、ツールの設定に使用するインスペクタ、最下部にはコンポジションを構築するノードウィンドウがあります。

ビューアとトランスポートコントロールは常に表示されますが、インターフェイスツールバーのアイコンをクリックして、ノードとインスペクタを表示/非表示にしたり、エフェクトライブラリやスプライン、キーフレームエディタなど追加のウィンドウを表示/非表示にできます。

 

Fusionページ

 

メディアプール

メディアプールは、他のページと共通です。コンポジションにメディアを追加するには、ビンから直接ドラッグするだけです。

エフェクトライブラリ

エフェクトライブラリは、Fusionツールとテンプレートがあり、パーティクル、トラッキング、フィルタ、ジェネレータなどカテゴリ別に分類されています。

ツールをクリックするか、ノードエディタにドラッグして追加できます。メディアプールとエフェクトライブラリは同じ画面の領域を占めるため、2つの領域を入れ替えて表示を大きくできます。

クリップ

クリップタブをクリックすると、タイムラインのクリップを示すサムネイルを表示/非表示にできます。

ノードエディタの下にサムネイルがあり、他のクリップにすぐに移動できます。

サムネイルを右クリックし、「新しいコンポジションを作成」から新しいバージョンを作成できます。

ビューア

ビューアは常に表示されます。

3Dパースペクティブなど、コンポジションのさまざまなビューを表示できます。ビューアを使用して特定のノードの状態を確認できます。

ノードを選択し「1」キーで左側、「2」キーで右側のビューアに表示します。

ノードの下に白いアイコンが表示され、どのビューアに割り当てられているかを知らせます。

外部ビデオモニタリングを使用している場合は3番目のボタンが表示されます。

ノードをビューアにドラッグしても表示できます。

ビューアの下のトランスポートコントロールでクリップの先頭や最後にスキップしたり、順方向や逆方向の再生、停止ができます。

時間ルーラはクリップの全範囲を表示し、イン点とアウト点を示す黄色いマークが表示されます。

Fusionクリップや複合クリップの場合、タイムルーラーはタイムラインに表示されているクリップの長さをハンドルなしで表示します。

ノード

ノードの出力から別のノードの入力に接続しツリーを構成します。

スプラインやキーフレームエディタなど、開いているエディタに応じてサイズが変化します。

ノードエディタの上部のツールバーには最もよく使うツールがあり、素早くアクセスできます。

スプライン

スプラインエディタはノードエディタの右側に表示されます。

ベジェ曲線を使用して2つのキーフレーム間でアニメーションをスムージングするなど、各ノードを調整できます。

キーフレーム

各ツールのキーフレームをキーフレームエディタを使用して追加、削除、または変更できます。ノードエディタの右側に表示されます。

メタデータ

メタデータウィンドウには選択したクリップのメタデータ(コーデック、フレームレート、タイムコードなど)が表示されます。

インスペクタ

選択したノードで使用可能なすべての設定とモディファイアが表示されます。

テキストインスペクタには、テキスト、レイアウト、変換、シェーディング、イメージなどの他に設定のための追加のタブが含まれます。

 

Fusion入門

再生ヘッドをタイムラインのクリップ上に置き、「Fusion」タブをクリックして開きます。

クリップは「MediaIn」という入力ノードになります。すべてのコンポジションは「Mediain」「Mediaout」ノードで構成されます。

このノードは、再生ヘッドのあるタイムラインの最上部のクリップを表し、下のクリップは無視されます。

「MediaIn」には、編集ページでクリップに適用したトランスフォームやクロップなどの調整が含まれます。

 

「Mediain」と「Mediaout」

 

「MediaOut」は、エディットページのタイムラインに戻すためのノードです。

 

Tips:編集ページのクリップに適用されるResolveFXまたはOFXプラグインは、Fusionページには適用されません。これはOFX / ResolveFXの前にFusionエフェクトが処理されるためです。Fusionエフェクトの前にOFXを適用するには、編集ページのクリップを右クリックして「Fusionクリップ」を選択してから、Fusionページをクリックします。

 

ノードの理解

各ノードは1つのツールやエフェクトを表す視覚的なアイコンと考えると理解しやすくなります。

ノードは他のノードと接続し、コンポジションを構築します。

いくつかのツールには、他のノードに接続できる複数の入力と出力があります。たとえば、マージノードでは、フォアグラウンド入力、バックグラウンド入力、およびマットやキーのマスク入力を接続できます。

 

マージノードの接続

 

1つのノードからは複数の出力ができ、コンポジションの別の複数のノードに接続できるためクリップを複製する必要はありません。

接続されたノード間の線の矢印は、データがどの方向に流れるかを視覚的に示します。

ノードにエフェクトを追加することは簡単です。ノードを 「mediain」ノードと 「mediaout」ノードの間に配置して接続します。

これにはいくつかの方法があります。Shiftキーを押しながらノードを2つのノードの間にドロップするか、エフェクトを接続するノードをクリックして、追加するツールを選択します。

新しいノードは、選択したツールに自動的に接続します。また、任意の場所にノードを追加してからノードの出力を別のノードの入力にドラッグすることで手動でノードを接続することもできます。

最も一般的に使用されるツールは、2Dや3Dのマージノードです。このノードはツールを1つの出力に結合します。

マージノードには、サイズ、位置、およびブレンドの設定など、入力に関するコントロールがあります。

これらの設定は、マージノードが選択されているときにインスペクタパネルからアクセスできます。

 

マージノードのインスペクタ

 

ノードエディタの上にあるツールバーには、最も使用されるツールがあります。

このアイコンをクリックして、ノードを追加するかツールをノードパネルにドラッグします。

 

ノードエディタの上のツールバー
ノードエディタの上のツールバー

 

利用可能なツールをすべて表示するには、左上の「エフェクトライブラリ」から「ツール」オプションを展開します。

カテゴリごとにソートされたすべてのツールや、レンズフレア、シェーダー、バックグラウンドなど使用可能なプリセットの「テンプレート」があります。

 

エフェクトライブラリのテンプレート
エフェクトライブラリのテンプレート

 

 

Tips:ツール名に慣れたら、Shiftキーを押しながらキーボードの「スペースバー」を押すと「選択ツール」メニューが表示されます。ツール名を入力すると、関連するツールがメニューに表示されます。これはツールを選択する最も速い方法です。

 

インスペクタパネルを使用したノードの調整

インスペクタパネルでノードの設定を調整できます。ノードをクリックするとパネルが更新され、設定とコントロールが表示されます。

必ずしも編集中のノードを表示する必要はありません。コンポジションの別のノードを見たり、変更後のノードを見ることができます。

たとえば、マージノードを見ながら接続した「text +」ノードのサイズと中心位置を変更し、合成結果を表示できます。

選択されたノードは赤く強調表示されます。インスペクタパネルには、テキストノードのレイアウトタブコントロールが表示されます。

インスペクタには、ノードごとタスクに応じてに調整可能なさまざまなパラメータと設定があります。

エフェクトにキーフレームを設定し、時間経過で設定を変更するとアニメーションできます。

 

キーフレームの操作

インスペクタで、パラメータを選択して右クリックし「Animate」を選択するとキーフレームが設定され、パラメータの右側のキーフレームアイコンが赤くなります。

これは、キーフレームがアクティブであることを示し、変更は現在のフレームにのみ適用されます。

別のフレームでパラメータを変更して2つ以上のキーフレームを作成すると、それらの間にトランジションが自動的に作成されます。

キーフレームアイコンの両側にある矢印で再生ヘッドをタイムライン上のキーフレームの位置に移動します。

 

例えば、サイズの上で右クリックしてAnimateを選択するとサイズにキーフレームが設定されます。
例えば、サイズの上で右クリックしてAnimateを選択するとサイズにキーフレームが設定されます。

 

スプラインパネルでは、キーフレームアニメーションをさらに制御できます。

最初と最後のキーフレームを選択し Shift+ Sか、キーフレームを右クリックして 「smooth」選択するとアニメーションがベジェ曲線で滑らかになります。

 

「smooth」選択

 

ここでは「サイズ」のキーフレームアニメーションがベジェ曲線にスムージングされています。

ベジェハンドルをクリックすると、カーブを短くしたり長くしたり、キーフレームの四角形のアイコンをクリックしてキーフレームの位置を移動できます。

 

モーショントラッカーの使用とテキストの追加

トラッカーツールでクリップを追跡する方法と、トラッキングデータを使用してテキストを追加して接続する方法です。

「tracker」ツールは、時間軸上でピクセルをx軸とy軸でトラッキングし、他の要素を貼り付けるために使用できるデータを生成します。

これは動くオブジェクトにテキストの位置を合わせる場合に最適です。

  • 「エフェクトライブラリ」>「Tools」>「tracking」「Tracker」ツールを選択し、「mediain」ノードと「mediaout」ノードの線上にドラッグして接続します。「Tracker」をクリックして、インスペクターで表示します。
     
  • キーボードで「1」キーを入力し、左側のビューアに「Tracker」ノードを表示します。クリップはデフォルト位置のトラッカーとともにビューアーに表示されます。ポインタをトラッカー上に移動すると、ハンドルが表示されます。左上隅のハンドルをクリックし、トラッカーをクリップ上の該当する領域にドラッグします。コントラストの高い領域などがうまくいきます。トラッカーは画像の領域を拡大して精度を高めます。
     
    トラッカー
    緑色の四角形は、緑色のパスに沿ったトラッカーの現在の位置です。赤色の破線は、テキストをアニメートするために使用されるオフセット位置です。

     
  • インスペクタウインドウで、 「track forward」ボタンをクリックしてトラッキングを開始します。追跡が完了すると、通知ウィンドウが表示され「OK」をクリックします。

インスペクタパネルのトラッキングオプションには、前のフレームや現在のフレームからのトラックの逆転、現在のフレームや最初のフレームからのトラックまたはトラックの停止が含まれます。

 

Tips:現在のフレームから逆方向や前方向は、ターゲットがフレーム外に移動するなど、レンダー範囲内で目標が消える状況に適します。これにより、関連するフッテージのみをトラッキングできます。

 

トラッキングデータを取得し、モーションパスをテキストツールに適用できます。

  • ツールバーから「text +」ノードアイコンを「tracker」ノードの近くにドラッグします。 「text +」「Styled Text」にテキストを入力し「text +」の出力を「tracker」の緑色の前景入力に接続します。
     
  • 「tracker」「operations」タブをクリックしドロップダウンメニューで「match move」を選択します。「tracker」ノードをビューアで表示するとマージされた結果が表示されます。
     
  • 「text +」ノードをクリックして、インスペクタを表示します。テキストボックスのテキストを変更したり、フォント、色、サイズを変更します。これによりトラッカーからテキストにトラッキング位置のデータが適用されます。テキストのオフセットは、インスペクタの「tracker」タブで「X Offset」「Y Offset」を使い位置を変更します。

コンポジションを再生し、トラッキングしたオブジェクトに張り付いたテキストを見ることができます!

トラッキングしたオブジェクトが画面から消えるなど、トラッキング後にトラッキングポイントを「キーフレームエディタ」で簡単に削除できます。

  • 「キーフレーム」タブをクリックして「キーフレームエディタ」を開きます。キーフレームがあるノードは、小さな矢印が表示され、キーフレームが追加されたパラメータのみがリストに表示されます。拡大アイコンをクリックし、編集する領域をドラッグすると拡大します。
     
  • キーフレームの位置に再生ヘッドを移動し削除するキーフレームをボックスで囲みます。キーフレームは黄色で強調表示され、右クリックメニューから「削除」(deleteキー)を選択します。

 

Tips:トランスポートコントロール領域を右クリックして、プロキシ再生などのオプションがあります。

 

トランスポートコントロールの右クリックメニュー
トランスポートコントロールの右クリックメニュー

 

フッテージの動きに合わせたテキストアニメーションが完成です!

平面の画像領域を追跡するには、「平面トラッカー」を使用します。 2D平面を追跡して動画内のラベルや記号を変更したり、ショット内のモニターやテレビに画像を追加する場合に役立ちます。

 

Tips:2Dエフェクトと3Dエフェクトの混在には注意が必要です。3Dエフェクトは「Merge3D」、2Dエフェクトは「Merge」ツールで重ねます。3D空間の作業は2Dにコンポジットする前に「Render3D」ノードで2D画像にする必要があります。

 

さらに詳しく知りたい方はこちら。

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