DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド (5) クリップの色補正

DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド

DaVinci Resolve 15 基本操作ガイド クリップの色補正

この章では、カラーページについて解説します。イントロダクションでは全体のオーバービューを説明しています。

基本操作ガイドの2章から、実際にBlackmagic Rawの素材をダウンロードして一連の流れでDaVinci Resolve全体の流れをつかむことができます。

さらに詳しく知りたい方はこちら。

 

基本操作ガイド 1 イントロダクション

基本操作ガイド 2 はじめてのDaVinci Resolve

基本操作ガイド 3 Blackmagic RAWファイルの操作

基本操作ガイド 4 クリップの編集

基本操作ガイド 5 クリップの色補正

基本操作ガイド 6 オーディオのミックス

基本操作ガイド 7 VFXと合成の追加

基本操作ガイド 8 レンダリングとエクスポート

 

 

クリップの色補正

一連のクリップを編集し、VFXを追加したら、色補正を開始します。

通常は編集が完了した後に開始しますが、エディット、Fusion、カラー、Fairlightページを自由に移動して微調整できます。

これは、新しいクリエイティブの選択肢を発見できるDaVinci Resolveの大きな特徴です。

まず、「カラー」タブをクリックして「カラー」ページを開きます。

 

「カラー」ページ

 

カラーホイール、カーブパレット、一般的な色補正ツール、プレビューとノードウィンドウが表示されます。

膨大な数の機能に圧倒されないでください!これらは驚くようなルックを手に入れるのに役立ちます。

まずクリップのシャドウ、中間色、ハイライトを最適化(ノーマライズ)することをお勧めします。

つまり「リフト」、「ガンマ」、「ゲイン」の設定です。

これは、フィルムのような「ルック」を作成するバランスの取れた出発点で、明るく綺麗に見せるために役立ちます。

 

スコープの使用

多くのカラーリストは、まず作品に必要なエモーションや見た目に焦点を当てて創造的な色の選択を行い、次にモニターでルックを実現します。

日常的な物や様々な光がどのようにして作用するかを繰り返し見て、アイデアを生み出します。

 

スコープ

 

パレードの範囲は、ハイライト、ミッドトーンとシャドウを最適化するのに役立ちます

 

カラーホイール

 

「リフト」「ガンマ」「ゲイン」「オフセット」カラーホイールでクリップの色調と色調バランスを制御します。

各色調領域のすべての色を均一に調整するには、カラーホイールの下のダイヤルを前後にドラッグします

色のグレードを変えるもう1つの方法は、内蔵のスコープでショットのバランスをとることです。

「スコープ」ボタンをクリックしてビデオスコープを開きます。波形、パレード、ベクトルスコープ、ヒストグラムの表示を選択できます。

スコープを使用して色調のバランスをモニタリングしたり、ビデオのレベルをチェックして黒の潰れや、ハイライトのクリップを調整します。

「カラーホイール」には、最初の調整を行う「リフト」「ガンマ」「ゲイン」コントロールがあります。

以前に色補正の経験がある場合、他のアプリケーションで見たような色調整やコントラスト調整のコントロールに似ているはずです。

マウスで各色を正確に制御するには、カラーホイールを「プライマリバー」に変更し、リフト、ガンマ、およびゲインコントロールの各色と輝度チャンネルを個別に調整します。

この切り替えはカラーホイールの右上のドロップダウンメニューから「プライマリバー」を選択するだけです。

 

  • 「リフト」の調整
    タイムラインでクリップを選択し、カラーホイールの下の「リフト」ダイヤルを前後にスライドし、画像にどのような影響があるかを見りと、画像の暗い部分の明るさが増減するのが分かります。
     
    暗い部分が見えるところに調整します。リフトを小さくしすぎると、黒のディテールが失われるためパレードスコープで見て回避します。波形スコープの黒の最適な位置は、パレードスコープの一番下の線です。
     
  • 「ゲイン」の調整
    「ゲイン」ダイヤルを前後にスライドします。クリップの最も明るい部分のハイライトを調整します。ハイライトはパレードスコープの波形の上部です。明るいショットでは、波形スコープの最上部ラインのすぐ下に調整するのが最適です。ハイライトが波形スコープの一番上のラインよりも上になるとクリップし、画像の最も明るい領域のディテールが失われます。
     
  • 「ガンマ」の調整
    カラーホイールの下の「ガンマ」ダイヤルを前後にスライドします。ガンマを上げると、画像の明るさが増します。ガンマの調整では、波形の中央部分も移動することに注意してください。これは、クリップの中間色を表します。中間トーンの最適な位置は、一般的に波形の範囲で50〜70%ですが、ルックとライティング条件により変わります。

 

カーブパレットでプライマリ色補正を行うこともできます。

カーブをクリックしてグラフの対角線上にコントロールポイントを作成します。上下にドラッグして、  画像の階調の異なる領域でマスターRGBコントラストを調整します。

調整する最適なポイントは、曲線の下3分の1、中央、上3分の1です。

 

カーブパレット

 

DaVinci Resolveでは、さらに多くの基本的な色補正方法があります。

 

セカンダリ カラーコレクション

画像の特定の部分を調整するには、セカンダリ カラーコレクション(二次色補正)を使用する必要があります。

リフト、ガンマ、ゲイン調整を使用した調整は、画像全体に同時に影響を与えるため、プライマリと呼ばれます。

ノードを使用すると、複数の二次色補正を積み重ねるて、作業部分を維持できます。

ウィンドウやトラッキングを使用して、選択領域を画像の動きに追従することもできます。

 

クオリファイア

クオリファイアを使用してクリップの特定の色を強調できます。

 HSLクオリファイアツールを使用すると簡単に特定の色のみを調整できます。

 

クオリファイア

 

クオリファイアを使用するには:

  1. 新しいシリアルノードを追加します。
     
  2. 「クオリファイア」「選択範囲」のピッカーツールが選択されていることを確認します。
     
  3. 影響を与えるクリップの色をクリックします。
     
  4. 選択範囲の端をソフトにし、目的の色を限定します。ビューアにある 「ハイライト」ボタンをクリックして選択内容を確認します。
     
  5. 「色相」ウィンドウの「幅」コントロールを調整して、選択範囲を広げたり狭めたりします。

高、低、ソフトのコントロールを使い、選択範囲の影響を調整します。カラーホイールやカスタムカーブで選択した色を補正できます。

選択範囲が影響を与えたくない部分にはみ出すことがあります。その場合、パワーウィンドウで不要な領域を簡単にマスクできます。

新しいウィンドウを作成しシェイプに変更して必要な色の領域だけを選択します。

選択した色が移動する場合は、トラッキング機能を使い追跡できます。

 

パワーウィンドウの追加

パワーウィンドウは、クリップの特定の領域を分離できる効果的な二次色補正ツールです。

これらの領域は静的なだけではなく、カメラのパン、チルトまたは回転、および領域自体の動きに合わせ移動するようにトラッキングできます。

 

パワーウィンドウ

 

たとえば、周囲の人に影響を与えずに、その人物だけの色とコントラストを変更するために、ウィンドウをその人物で追跡できます。このような修正で観客の注意を引くことができます。

 

クリップにパワーウィンドウを追加するには:

  • 新しいシリアルノードを追加します。
     
  •  「ウィンドウ」パレットを開き、シェイプアイコンをクリックしてウィンドウシェイプを選択します。選択したウィンドウシェイプがノードに表示されます。
     
  • 周りの青い点をクリックしてドラッグして、図形のサイズを変更します。赤い点でエッジの柔らかさを調整します。中心点をクリックし、分離したい領域に移動すると図形を配置できます。中心に接続されたポイントでウィンドウを回転できます。

 

パワーウィンドウを使用して、特定の部分に二次的な修正を加えることができます

 

ウィンドウのトラッキング

ショット内のカメラ、オブジェクト、またはエリアが動いている可能性があります。

選択したオブジェクトやエリアにウインドウ確実に留まるように、トラッキング機能を使用できます。

トラッカーは、クリップ内のカメラやオブジェクトのパン、チルト、ズーム、回転を分析し、ウィンドウをその動きに合わせることができます。

トラッキングが行われないとウインドウはその場に留まります。

 

ウィンドウのトラッキング

 

トラッカー機能でクリップのオブジェクトや領域を追跡できます。

 

ウィンドウを移動するオブジェクトに追従させる:

  • 新しいシリアルノードを作成し、パワーウィンドウを追加します。
     
  • クリップの先頭に移動し、ウインドウの位置と大きさを調整し、目的のオブジェクトやエリアを強調表示します。
     
  • 「トラッカー」パレットを開きます。関連する「分析」チェックボックスをオン/オフにして、クリップの動きに適したパン、チルト、ズーム、回転、およびパースペクティブ3D設定を選択します。
     
  • チェックボックスの左側にある「進む」矢印をクリックします。 DaVinci Resolveではクリップにトラッキングポイント群を適用し、フレーム毎に動きを解析します。トラッキングが完了すると、パワーウインドウがクリップの動きのパスに従います。

ほとんどの場合、自動トラッキングは成功しますが、オブジェクトが領域の前を通過してトラックに影響を与える場合などは、キーフレームエディタで手動で解決します。

 

プラグインの使用

二次色補正の際にResolveFXやOpenFXプラグインのトランジションやエフェクトを使用して、素早く興味深いルックとエフェクトを作成することもできます。

ResolveFXはDaVinci Resolveとともにインストールされ、OFXプラグインはサードパーティから購入できます。

新しいシリアルノードを作成し「OpenFX」からプラグインを新しいノードにドラッグし、インスペクタで調整します。

プラグインに調整可能な項目がある場合は、「設定」パネルで調整します。

 

さらに詳しく知りたい方はこちら。

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