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AVID DNxHD MXF によるワークフロー

AVID DNxHD MXFをFinalCutProで利用する。


HyperDeck Shuttle、StudioではAVID DNxHD MXFでの収録が可能になりました。また、Arri AlexaでもSXSによるDNxHD MXFの収録が可能になります。
Blackmagic Design HyperDeck Studio 詳細レビュー
QuickTimeラッパーのDNxHDはAVIDが提供するコーデックを利用することで、通常のQuickTime互換アプリケーションでそのまま読み込むことが出来ます。
Avid QuickTime Codecs LE 2.3.4 のダウンロード (MC5.5ベース)
Avid Codec 2.3.7 ダウンロード(lion対応 MC6ベース)
MXFラッパーのDNxHDコーデックのムービーデータはそのまま開くことは出来ない上、AVIDが導入されていないPCでは再生することが出来ません。
現在、MXF(DNxHD)対応のアプリケーションは現在AVID Media ComposerおよびAVID Symphony DaVinci Resolve Autodesk Flame Smokeなどです。他のソフトウェアではエンコーダーソフトで読み込むか、変換しなければなりません。

変換せずにQuickTimeで利用出来る!


Calibrated {Q} MXF Import はAVID MXFを変換することなしにQuicktimeアプリケーションに受け渡し出来ます。また、クイックルックコンポーネントを利用してファイルを手早くプレビューし確認することが可能です。FCPXではMXFをそのまま読むことは出来ませんが、QuickTimeリファレンスムービーにすることで変換なしに読むことが出来ます。(最適化されたムービーを作成を選択時には読み込み時にはProresに変換されます。)

Calibrated Software Products
Sony、ikegami、PanasonicなどのMXFにも対応しますが別途コーデックが必要になります。
AVIDのMXFはOP-Atomのため映像とオーディオは分離されています。また、現在はArri Alexa Blackmagic HyperDeckなどのハードウエアによるDNxHDファイルはベータサポートです。

FFMBC – FFMedia Broadcast

FFmbcはFFmpegをベースにカスタマイズされたブロードキャストプロフェッショナル向けのツールです。
FFmpegでは様々な形式に変換出来るため多くのオプションコマンドが必要になりますがブロードキャスト用に最適化されています。FFmpegに準拠したコマンドラインでの操作でリラップ、エンコード、デコードが可能になります。現状ではBlackmagicなどのサードパーティーのMXFはうまくパース出来ませんが注目のツールです。
ffmbc – FFMedia Broadcast – Google Project Hosting

ワークフローについて

編集(オフライン)をアビッドでやるか、そうでないかでワークフローが変わってきます。撮影機器側で MXF(DNxHD)を採用している場合、AVIDで編集した方が断然有利です。まず、変換の必要がありません。そのままAVIDで読めることになります。逆にQuickTimeアプリケーションを利用する場合、変換ツールを使わなければなりません。
理想的な流れは、MXF(DNxHD)→AVID→DavVinci→Smoke(Flame)という流れです。これは今までのオンラインプロダクションとあまり差異無く進めることが出来ます。ProResの場合も同様のワークフローが構成可能ですが、AVIDに読み込み時にAMAがあっても変換が必要でした。今まではProResの優位性でFinalCutがオフラインの座を得ていましたが、収録機器の MXF(DNxHD)採用で少し状況は変わるかもしれません。
こういったファイルベースワークフローの始まりはKiProでした。KiProではProResをSSD(またはHDD)を使って収録しそのままMacで読めます。近々、KiPro miniやAtomos SamuraiではDNxHDもサポートされるようになります。 いずれにしろ、非圧縮でなければプロジェクトのコーデックは統一した方が良いでしょう。(オンライン用に非圧縮をキープしている場合にもコーデックは統一した方が良いと思います。)
少し前、AVCHDのネイティブ編集が叫ばれてきましたが、カメラ側がSDIもしくはHDMIでフルレゾリューションのフルフレームで出力されていればよい気がします。出力がフルにされていることでプロダクション側がコーデックを選択することが可能になります。
これらファイルベースのワークフローはリニア編集であっても有効的です。例えば、民生機の収録でTCがそもそもない、必要ない場合は一度テープに上げる必要が有りました。これらのカメラの多くはAVCHDやMP4で記録されており、PCで全てのフレームをエンコードする場合非常に時間がかかります。 このような場合、HyperDeckもしくはKiProなどでクラッシュレコーディングしTCを付加することが出来ます。(PCで直接見ることも可能です。テープのように再キャプチャリングは必要有りません。)これらのデッキはリモートが可能なので再生機として使用することが出来ます。テープデッキと違いキューイングは一瞬です。
FCPXの登場で善し悪しに関わらず、ファイルベースに拍車がかかったのは間違いないと思われます。

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