オーディオエフェクト
DaVinci Resolve 15には「Fairlight FX」 プラグインがプリインストールされ、MacOS、Windows、Linuxでネイティブで動作します。さらにサードパーティの「VST」や「Audio Unit」のエフェクトと互換性があり、編集ページとフェアライトページの双方で使用できます。
これらのオーディオエフェクトはクリップとトラック双方に適用でき、インスペクタやチャンネルストリップからアクセスでき、合計で96個のプラグインを使用できます。(ステレオプラグインは2チャンネル、5.1対応プラグイン6チャンネル)
VSTとVSTi
VST(Virtual Studio Technology)はSteinbergによる標準のオーディオプラグインで、対応するDAWも多くSDKが公開されているため、最も広く普及しています。
フェアライトページでは、モノから7.1までのVSTエフェクトがサポートされ、これらのエフェクトはモノラルチャンネルまたはリンクグループに挿入できます。
ステレオVSTエフェクトがLCR、LCRSや5.1などのリンクグループに挿入される場合は、左右のチャンネルは自動的にリンクグループの左右のチャンネルに割り当てられます。
一般的にVSTは規格の総称もしくはVSTエフェクトの事を指し、オーディオを処理するためのエフェクトを表します。VSTiはVSTインストゥルメントの事で、サウンドの合成やサンプリングされたオーディオを再生する音源として動作します。
オーディオユニット
オーディオユニット(AU) はAppleによるオーディオプラグインでmacOSでのみ使用できます。VSTと同様にオーディオを処理や楽器として機能することもできます。
これらのプラグインをインストールすると、エフェクトライブラリのAudio FXパネルに別々のカテゴリで表示されます。
オーディオフィルタの適用
オーディオプラグインを使うと、エコーやリバーブなどのクリエイティブなエフェクトを追加したり、ノイズリダクション、コンプレッサー、EQを使用してマスタリングの問題を処理できます。
オーディオフィルタはエフェクトライブラリーのAudio FXパネルからフィルターを選び、タイムラインのクリップにドラッグすると適用できます。複数のクリップに同時に適用するには、すべてのクリップを選択し、任意のフィルタをドラッグします。
トラックに適用する場合は、フィルタをトラックヘッダーにドラッグします。
ミキサーに直接ドラッグドロップすると、バスのトラック全体に適用できます。
ミキサーのコントロールを使用してフィルターを適用するには、トラックのチャンネルストリップの+ボタンをクリックしてフィルターを選択します。
オーディオフィルタの編集
クリップを選択しインスペクタを開くと、クリップのオーディオフィルタが編集できます。
トラックのオーディオフィルタを編集する場合は、タイムラインヘッダーを選択しインスペクタを開くか、ミキサーのエフェクトにある「カスタムUIボタン」をクリックし、コントロールを開きます。
オーディオプラグインのほとんどはそれぞれ異なる別のユーザーインターフェイスがあり、細かな調整をポップアップしたウインドウから操作します。
インスペクタでのオーディオフィルタの操作
インスペクタの「ゴミ箱」ボタンの隣にある2つの横線はフィルタを上下に移動するボタンです。
フィルターを無効/有効に切り替えるには、タイトルバーの一番左にあるトグルボタンをクリックします。
フィルタを削除するには、「ごみ箱」ボタンをクリックし、リセットするには、タイトルバーの右端にある「リセット」ボタンをクリックします。
フィルタのパラメータを開閉するには、タイトルバーをダブルクリックします。すべてのフィルタのパラメータを開閉するには、Optionキーを押しながらタイトルバーをクリックします。
オーディオフィルタは、キーフレームまたはオートメーション可能で、時間で変化するダイナミックなオーディオエフェクトを作成することもできます。
メインとサブバスへのオーディオフィルタの適用
メインバスとサブバスにも他のトラックと同様にオーディオフィルタを適用できます。ミックスされたサウンド全体にエフェクトを適用できます。
コメント