DaVinci Resolve 16 フェアライト ページでVSTiを使う MIDI機器の設定

DaVinci Resolve 16 Fairlight ページ

フェアライト ページでVSTiを使う MIDI機器の設定

もはやDaVinci Resolveは立派なMTR(マルチ トラック レコーダー)DAW(デジタル オーディオ ワークステーション)です。

MIDIシーケンサーの機能はありませんが、MIDIキーボードやパッドなどを接続しVSTiを使用し演奏できます。(演奏はそのまま録音できます)

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VSTiってなに?

DaVinci Resolve 15ではオーディオのプラグインとしてVSTAU(Audio Unit:Apple製品のみ)をサポートしています。

 

DaVinci Resolve 15 – VSTiを使う MIDI機器の設定

 

VSTはCubaseで知られるSteinbergの提唱するプラグイン形式で、DTMやDAWでは現在最も普及しているプラグイン形式です。エフェクトとしての機能のVSTのほかに、音源を指すVSTiがあります(iはインストゥルメント)。

VSTiはソフトウェア的に動作する音源で、接続されたキーボードやMidiシーケンサーから信号を受け取り、音を発生させます。

DaVinci Resolve 14でVSTに対応していましたが、MIDI機器をアサインするためには、DDMF MetapluginなどのVSTルーティングプラグインや下の動画にあるmidiInプラグインが必要でした。

 

DaVinci Resolve 15ではVSTiから直接MIDI機器のチャンネルを指定できます。

VSTiをインストールしてみよう

フリーのVSTiは数多くありますが、ネイティブインストゥルメントが無償で提供しているKOMPLETE PLAYERSをインストールしてみましょう。(登録が必要です)

ネイティブインストゥルメント

 

 

KOMPLETE PLAYERSには、KONTAKT 5 PLAYERREAKTOR 6 PLAYERGUITAR RIG 5 PLAYERが含まれ、それぞれ単体のアプリケーションとVSTプラグインがインストールされます。

 

オーディオプラグインの設定

オーディオプラグインの指定はDaVinci Resolveメニュー>環境設定>システム>オーディオプラグインで設定します。

オーディオプラグイン

ネイティブインストゥルメントのVSTプラグインは以下のフォルダを指定します。

Windows 
C:\Program Files\Native Instruments\VSTPlugins 64 bit もしくは VSTPlugins 32 bit

Mac 
/Library/Audio/Plug-Ins/VST/

設定後アプリケーションを再起動するとVSTが読み込まれます。

注:「使用可能なプラグイン」でチェックが外れている項目は、ロードする際にクラッシュするVSTプラグインで、自動的に無効になります。

MIDI機器の設定

MIDIキーボードなどハードウェアのMIDI機器がある場合は接続して設定するだけで簡単に使用できます。

macOSの場合

Audio MIDI 設定ユーティリティを使用します。

Audio MIDI 設定で、ウインドウ>MIDI スタジオを表示を選択します。接続されているすべてのMIDIコントローラーのアイコンが表示されますが、表示されない場合はドライバーのインストールが必要です。

MIDI スタジオ

Windowsの場合

特に設定する必要はなく、適切なドライバーがインストールされていれば使用できます。

MIDIバーチャルキーボードとルーティング

実際のMIDIキーボードが手元にない場合、MIDIバーチャルキーボードやMIDIルーティング(仮想Midiケーブル)ソフトを使用して実機の代わりにすることができます。

@gansaibowさんのQiitaの記事から。

vvvvでの設定ですが、仮想Midiキーボードの設定が参考になります。
Midiキーボードが手元にない時に仮想Midiキーボードをつかう

MIDIルーティングを使用することで、他のシーケンサーのMIDIアウトを繋げられるようになります。

 

スマートフォンアプリのキーボードやパッドを使用する

iPhoneやAndroidなどのスマートフォンアプリにはWifiで接続して、キーボードやパッドなどのMIDI機器として扱うアプリケーションがいくつかあります。

macOSの場合、Audio MIDI 設定ユーティリティにある「ネットワーク」から機器を選択します。

MIDI ネットワーク設定

Windowsの場合、「rtpMIDI」をインストールすることで同等の機能を代替できます。(ローカルネットワークでBonjourが必要です)

VSTiプラグインを使ってみよう

さて、実際にDaVinci Resolve 15でVSTiプラグインを使ってみましょう。

注:Midi機器の接続はアプリケーションの起動前に行ってください。

まず、新規にプロジェクトを作って編集ページでメディアプールを右クリックし、タイムライン>新規タイムラインでタイムラインを作成します。

新規タイムラインでタイムラインを作成します。

フェアライトページに行き、Fairlightメニュー>「バスのフォーマット」でAUXをクリックし、Auxバスを追加します。(フォーマットをステレオに変更)

「バスのフォーマット」

ミキサータブをクリックし、ミキサーを表示します。

表示されたミキサーウインドウの枠を引っ張りAUXを表示させます。

AUXを表示

Auxバスのエフェクトの欄にある+ボタンをクリックしエフェクトを追加。

VSTから「KONTAKT5」を選択。

ウインドウの右上にあるオプションのメニューに接続されるMIDI機器のチャンネルを選択します。

MIDI機器のチャンネル

KONTAKT PLAYERのLibrariesからInstrumentsを選びダブルクリックすると音源が追加され、MIDI機器を使い演奏できます。

オーディオトラックに録音する

AUXバスにエフェクトを割り当てています。そのため、A1にレコーディングするには「入出力のパッチ」を使いA1の入力にAUXバスを割り当てます。

フェアライトページのミキサーのA1の下にある「入力」をクリックし、AUXバスを選択。表示された「入出力のパッチ」を割り当て、「パッチ」をクリックします。

「入出力のパッチ」

オーディオトラックのアーム レコードボタンを押し、トランスポートコントロールの「録音」ボタンを押すと録音が開始されます。

DaVinci Resolveの無償版有償版(Studio)の違いは、いくつかの機能の制限がありますが、主に4K以上の出力や特定のフォーマットの読み込み書き出し、特殊なエフェクトやコラボレーションツールの有無などで、オーディオを扱う上での制限はほとんどありません。

インストゥルメントやADRを使う事で、フェアライトページは単にオーディオミキシングだけでなく、フォーリーなどの効果音や環境音の作成にも効果を発揮します。

 

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