フェアライトFXの概要
FairlightFXはMacOS、Windows、Linuxでネイティブに動作するDaVinci Resolve固有のオーディオプラグインフォーマットです。全てのプラットフォームで同じパラメータで動作し、プロフェッショナル機能を備えた高品質のオーディオエフェクトを提供します。
編集とフェアライトの両方のページで使用できる13の新しいオーディオプラグインがあります。問題のあるオーディオの修復や、エフェクトを作成したり、空間をシミュレートするなどさまざまなプラグインが含まれています。
FairlightFXの共通コントロール
各プラグインのカスタムGUIウィンドウの上部には、共通のコントロールがあります。
プリセット追加ボタン
このボタンをクリックすると現在の設定を保存します。ダイアログでプリセット名を入力できます。プリセットはプラグイン毎に個別に保存できます。
プリセットポップアップメニュー
現在開いているプラグインのすべてのプリセットがポップアップメニューで表示されます。
プリセットの前後ボタン
エフェクトリストを順に移動しプリセットを変更します。
A / B比較
プラグインの異なるバージョンを比較するボタンです。 A/Bボタンはそれぞれ別のセットで調整可能で双方を比較できます。矢印ボタンで片方からもう片方へコピーしさらに調整を加えることができます。
リセット
現在のプラグインのすべてのパラメータがデフォルト設定に戻ります。
ユーザープリセットマネージャー
右にあるオプションメニューから「ユーザープリセットマネージャー」を開くと、各FairlightFXプラグインで作成したプリセットを管理でき、書き出しや読み込み削除が行えます。
コーラス(Chorus)
コーラスは遅延させた信号にモジュレーションを加えて声や音に重ねるエフェクトプラグインです。アニメーショングラフには、モジュレーションパラメータの調整結果が表示されます。
コーラス フェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
入力形式(Input Format):
複数のチャンネルを入力する方法を選択できます。Stereoは、左右のチャンネルを別々に設定し、Monoは左右両方のチャンネルを合計します。 Leftは左チャンネルのみを入力し、Rightは右チャンネルのみを入力します。(マルチチャンネルトラックに挿入されている場合のみ表示されます)
ディレイ(Delay):
元のサウンドとエフェクトとの遅延量です。
- ディレイ時間(Delay Time):
コーラスディレイラインの長さ - ボイス分離(Voice Separation):
ディレイボイスの時間分離 - 幅の拡張(Width Expansion):
L / Rの長さの差、モジュレーターの位相オフセットの設定
モジュレーション(Modulation):
コーラスエフェクトのゆらぎに作用する低周波オシレーター(LFO)を調整します。モジュレーションの幅と速さがバーの動きで視覚的に確認できます。
波形(Waveform):
モジュレーションのLFOの波形を指定します。 Sine、Triangle、Saw1、Saw2、Square、Randomの6つのオプションがあります。
- 周波数 (Frequency):
コーラスをコントロールするLFOの数値です。 - ピッチ:
周波数の変調量でコーラスのピッチに影響を与えます。 - レベル:
モジュレーションレベルの深さで、サウンドに加えられたコーラスのセグメントの長さに影響を与えます。
フィードバック:
- 適用量(Amount)(%):
コーラスディレイラインにフィードバックされる信号の割合で、値を正または負にできます。パラメーターを大きくするとエフェクトが多く追加され、下げると反転したエフェクトが追加されます。 - ブレンド(Blend)(%):
ステレオモードのみ有効で、反対のチャンネルにブレンドするフィードバックの量です。
出力:
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
影響を受けるサウンドの全体の出力レベルを調整します。
ディエッサー(De-Esser)
ディエッサーは、ダイアログやボーカルの”s”や”ts”のような歯擦音を軽減するように設計された特殊なフィルタで、修復プラグインです。
グラフは、信号のどの部分を調整するかを示し、出力メーターは、信号のどの部分がどのレベルで出力されているかを表示します。
ディエッサー フェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
周波数範囲(Frequency Range):
2つのコントロールを使用すると、特定のスピーカーの “s” サウンドの周波数をターゲットにできます。
- ターゲット周波数(Target Frequency):(Hz)
問題のある歯擦音の周波数をターゲットにするノブです。通常5〜8kHzの範囲で検出されます。 - 範囲(Range):
ディエッサーの動作モードを切り替えます。「狭帯域」「広帯域」「すべての高周波数」の3つのモードを切り替え、ソースの周波数より上のすべてのオーディオを処理します。
ディエッサー適用量(Amount)(%):
適用されるエフェクトの量を調整します。
反応時間(Reaction Time):
エフェクトの反応時間を調整します。
- リラックス(Relaxed):遅いアタック
- ファスト(Fast):速いアタック
- プリエンプティブ(Pre-emptive):先読みモード
デハマー(De-Hummer)
ハムノイズを除去するための修復プラグインです。オーディオ機器の電気的干渉によって発生するハムノイズは、電源サイクル(50Hzまたは60Hz)に起因するノイズで、特定の周波数を算出し除去します。
グラフには対象となる周波数と高調波が表示されます。
デハマー フェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
周波数(Frequency):
ターゲットソースの基本周波数です。ノブで周波数を選択できます。ラジオボタンでは50Hz / 60Hzの電気回路に対応する一般的な周波数を選択できます。
適用量(Amount):(%)
適用されるエフェクトの量を調整します。
スロープ(Slope):
基本となる周波数と部分的な高調波の比率を調整し、さまざまな種類のハムをターゲットにできます。
ディレイ(Delay)
ステレオまたはモノラルで動作するディレイ(遅延)エフェクトプラグインです。
グラフには、各チャンネルのエコーのタイミングと強度が表示されます。出力メーターには信号の出力レベルが表示されます。
ディレイ フェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
入力形式(Input Format):
複数のチャンネルを入力する方法を選択できます。Stereoは、左右のチャンネルを別々に設定し、Monoは左右両方のチャンネルを合計します。 Leftは左チャンネルのみを入力し、Rightは右チャンネルのみを入力します。(マルチチャンネルトラックに挿入されている場合のみ表示されます)
フィルタ(Filter):
エフェクトに含まれる周波数の割合を変更します。 モノラルチャンネルに挿入すると、右と左のセクションが1つのセクションに置き換えられます。
- ローカット(Hz):
グローバルハイパスフィルター - ハイカット(Hz):
グローバルローパスフィルター
ディレイ(Delay):
遅延のタイミングを調整します。
- 左/右 ディレイ(ms):
各チャンネルの遅延時間 - 左/右 フィードバック(%):
左または右のチャンネルのフィードバックをそれ自身に返します。負の値は元の信号から逆位相のフィードバックの値に相当します。
フィードバック:
チャンネル間のブレンド量を調整するコントロールです
- ハイレシオ(High Ratio):
フィードバック信号の減衰フィルタの周波数を調整します。 - ステレオブレンド(Stereo Blend):
左右のチャンネルフィードバックから反対側のチャンネルに送る信号の比率を調整します。 モノラルチャンネルに挿入している場合、このコントロールは表示されません。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。
ディストーション(Distortion)
オーディオの歪みを作成するエフェクトプラグインです。
グラフには、パラメータの調整結果が表示され、高調波歪み、波形整形、およびクリッピングを視覚化します。入力メーターと出力メーターでレベルが確認できます
ディストーションフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
フィルタ(Filter):
2つのフィルタを使い、周波数が限定されたデバイスをシミュレートできます。
- ローカット(Hz):
グローバルハイパスフィルター - ハイカット(Hz):
グローバルローパスフィルター
ディストーション(Distortion):
歪みのタイプと強度を作成できます。
モードボタン:
歪みの動作モードを切り替えます。左のボタンは高調波歪みを生成し、右側のボタンはより極端な多項式のウェーブシェーパーです。
- レベル(Level):
信号に適用される歪みの量を調整します。値を大きくするほど歪みが大きくなります。 - 天井(Ceiling):
クリッピングをトリガーする入力信号のレベルを調整します。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。 - Auto Levelボタン:
ディストーションされた信号のゲインの自動補正です。このボタンをオンにすると予期せぬゲインの増加を防ぐことができます。
エコー(Echo)
古典的なエコー(反響)効果のエフェクトプラグインです。適用されるトラックに応じて、ステレオまたはモノラルで処理します。
グラフには、各チャンネルの生成されたエコーのタイミングと強度が表示されます。出力メーターには結果の出力レベルが表示されます。
エコー フェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
入力形式(Input Format):
複数のチャンネルを入力する方法を選択できます。Stereoは、左右のチャンネルを別々に設定し、Monoは左右両方のチャンネルを合計します。 Leftは左チャンネルのみを入力し、Rightは右チャンネルのみを入力します。(マルチチャンネルトラックに挿入されている場合のみ表示されます)
フィルタ(Filter):
エフェクトに含まれる周波数の割合を変更します。 モノラルチャンネルに挿入すると、右と左のセクションが1つのセクションに置き換えられます。
- ローカット(Hz):
グローバルハイパスフィルター - ハイカット(Hz):
グローバルローパスフィルター
フィードバック:
フィードバック信号の減衰フィルタの周波数を調整します。
Echo セクション:
Echoプラグインがモノラルチャンネルに挿入されると、左チャンネルセクションと右チャンネルセクションは、 “Echo”セクションに置き換えられ、Delay Time、Feedback Delay、Feedbackコントロールだけが表示されます。
左チャネル:
右チャネルの遅延に独自に影響するパラメータ。
- 遅延時間(Delay Time):
左チャネルのグローバル遅延時間。 - フィードバック遅延(Feedback Delay):
左チャネルのエコー遅延時間。 - フィードバック(Feedback):
左チャネルのフィードバック割合。 - L>Rフィードバック(L>R Feedback):
右チャンネルにフィードバックする左フィードバック信号の割合。
右チャネル:
右チャネルの遅延に独自に影響するパラメータ。
- 遅延時間(Delay Time):
右チャネルのグローバル遅延時間。 - フィードバック遅延(Feedback Delay):
右チャネルのエコー遅延時間。 - フィードバック(Feedback):
右チャネルのフィードバック割合。 - R>Lフィードバック(R>L Feedback):
左チャンネルにフィードバックする右フィードバック信号の割合。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。
フランジャー(Flanger)
ゆらぎのある高調波の信号を追加するエフェクトプラグインです。
グラフにはモジュレーションパラメータの調整結果が表示され、調整時に追加されるワーブル(周波数変調)が視覚化されます。
フランジャーフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
入力形式(Input Format):
複数のチャンネルを入力する方法を選択できます。Stereoは、左右のチャンネルを別々に設定し、Monoは左右両方のチャンネルを合計します。 Leftは左チャンネルのみを入力し、Rightは右チャンネルのみを入力します。(マルチチャンネルトラックに挿入されている場合のみ表示されます)
モジュレーション(Modulation):
エフェクトに使用される低周波オシレーター(LFO)です。
- 波形(Waveform)(Hz):
フランジャーのLFOの形状を指定します。 Sine、Triangle、Sawの3つのオプションがあります。 - レート(Rate)(%):
LFOのスピードです。サウンドに追加されたワーブル(周波数変調)のスピードに影響します。 - 深度(Depth):
サウンドに追加されたワーブル(周波数変調) の長さに影響します。
幅の拡張(Width Expansion):
モジュレーターの位相オフセットの設定とL / Rの長さの差で単一のパラメータで構成されます。
フィードバック(Feedback):
フランジエフェクトのかかり具合をコントロールします。
- 適用量(Amount)(%):
ディレイラインにフィードバックされる信号の割合です。値は正または負にできます。このパラメーターを増やすと、フランジエフェクトが信号に追加され、このパラメーターを下げると、反転したフランジエフェクトが信号に追加されます。 - ハイレシオ(High Ratio)(%):
フィードバック信号の減衰フィルタの周波数を調整します。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。
モジュレーション(Modulation)
サウンドエフェクトやサウンドデザインで使う汎用のモジュレーションエフェクトプラグインです。LFO、FM変調、AM変調、スイープの4つの変調があり、ゲインフィルタと組み合わせて、周波数や振幅および空間を同時に変調が可能です。回転コントロールでは左右に動きを与えます。
アニメーショングラフは、モジュレータ、周波数、変調のパラメータの調整結果を表示し、適用するモジュレーションの種類を視覚化します。出力メーターでは出力されているレベルを確認できます。
モジュレーションフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
モジュレータ(Modulator):
低周波発振器(LFO)です。グラフには青色で表示されます。
- シェイプ(Shape):
LFOの波形の形状を指定します。 Sine、Triangle、Saw1、Saw2、Square、Randomの6つのオプションがあります。 - レート(Rate)(Hz):
LFOのスピードを調節します。設定値を変更すると選択した図形に伴い音色が変化します。
周波数(Frequency):
2次オシレータの周波数変調(FM)です。グラフに緑色で表示されます。
- レベル(Level)(%):
適用される周波数変調の量を制御し、エフェクトを強調または緩和します。 - 位相(Phase):
4つの効果はそれぞれを共に適用でき、レベルコンポーネントによる変調は互いに結合またはキャンセルできることから、位相コントロールを利用して個々の効果の相互作用を制御できます。
フィルタ(Filter):
スイープとゲインフィルタです。
- フィルタ(Filter)(%):
フィルターのスイープとゲイン量を設定します。 - トーン(Tone)(Hz):
スイープの中心周波数を調整します。 - 位相(Phase):
4つの効果はそれぞれを共に適用でき、レベルコンポーネントによる変調は互いに結合またはキャンセルできることから、位相コントロールを利用して個々の効果の相互作用を制御できます。
振幅(Amplitude):
2次オシレータの振幅変調(AM)です。グラフには緑色で表示されます。
- レベル(Level)(%):
適用された振幅変調の量です。 (リング変調モードでは無効) - 位相(Phase):
4つの効果はそれぞれを共に適用でき、レベルコンポーネントによる変調は互いに結合またはキャンセルできることから、位相コントロールを利用して個々の効果の相互作用を制御できます。 - リング モジュレーション(Ring Modulation):
2つのボタンがあり、下のボタンがリングモジュレーションモードです。リングモジュレーションモードではモジュレーターを変調ではなく乗算します。
ローテーション(Rotation):
これらのコントロールは、マルチチャンネルトラックに適用されている場合にのみ表示されます。
- 回転(Rotate):
適用するローテーション量です。 - オフセット(Offset):
信号を空間に配置するための回転のオフセットです。 - 位相(Phase):
4つの効果はそれぞれを共に適用でき、レベルコンポーネントによる変調は互いに結合またはキャンセルできることから、位相コントロールを利用して個々の効果の相互作用を制御できます。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。
ノイズリダクション(Noise Reduction)
さまざまな種類のノイズを減らすための修復プラグインです。スペクトル減算でセリフの部分からノイズを自動的に検出でき、信号から抽出したノイズの部分を「学習(Learn)」することで手動で設定できます。グラフには、ターゲットのオーディオのスペクトル分析とノイズを示す紫色のオーバーレイが表示され、入力と出力のレベルでノイズ削減で失われたレベルを比較できます。
ノイズリダクションフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
オートスピーチ/マニュアル(Auto Speech Mode / Manual):
ノイズリダクションの機能を2つのモードで切り替えます。
- オートスピーチモード:
人の音声/ダイアログ用に設計され、ダイアログ抽出を適用して、検出されたスピーチ以外のノイズプロファイルを動的に検出します。オートスピーチモードは初期の「学習」パスを必要とせず、時間経過で変化するノイズに最適です。 - 手動モード:
このモードでは、プラグインが分析するノイズのみのオーディオ部分を見つける必要があり「Learn」ボタンを有効にして分析します。分析を開始するにはノイズのあるセクションの先頭に移動し、「Learn」ボタンをハイライト表示して再生します。停止すると「Learn」ボタンが元に戻りノイズプロファイルが生成され(グラフ上の紫色で表示)エフェクトが適用されます。
検出(Detection):
検出のアタック時間や感度、しきい値の設定です。
- しきい値(Threshold)(dB):
ソースの信号対雑音比(SNR)に関係します。SN比が悪いレコーディングは高いしきい値が必要です。 - アタック(Attack)(ms):
主にオートスピーチモードで使用し、ノイズプロファイルを検出する時間を制御します。アタックタイムはノイズの変動性と一致する必要があり、低い数値ではプロファイルの更新速度が速くノイズを素早く変化させ、高い数値では更新レートが遅くなり、一貫性のあるノイズに有効です。 - 感度(Sensitivity):
検出されたノイズプロファイルを拡大します。その結果、より多くのノイズが除去されますが、ダイアログに影響がある場合があります。 - レシオ(Ratio):
ノイズプロファイルのアタックタイムに対する信号プロファイルのアタックタイムを制御します。
周波数スムージング(Frequency Smoothing):
ノイズが抽出された後の信号の高調波リンギングを補償するために、得られた信号を周波数でスムーズ化します。
時間スムージング(Time Smoothing):
結果の信号を時間でスムーズ化するトグルボタンです。
出力(Output):
プラグインの最終出力を調整するコントロールです。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - 出力レベル(dB):
サウンドの全体的な出力レベルを調整します。 - メークアップゲイン:
ノイズリダクションで失われる可能性のあるレベルを補正するため、ドライプロセスの直前のミックスに-6dB〜+ 18dBのプリゲインを適用します。
ピッチ(Pitch)
クリップの速度を変えずにオーディオピッチをシフトするエフェクトプラグインです。
ピッチフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
セミトーン(Semitones):
オーディオの音程を1/12 オクターブでシフトする粗い調整です。
セント(Cents):
オーディオの音程を1/100 オクターブでシフトする細かい調整です。
ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。
リバーブ(Reverb)
グラフィックス3Dキューブコントロールで調整可能な異なるルームサイズに対応するマルチチャンネルの残響を再現する空間シミュレーションプラグインです。
このプラグインで最終的な効果を得るための3つのパスプロセスを理解する必要があります。
- ダイレクトパス
- 仮想ソースから仮想リスナーへ届く壁面からの最初の反射をシミュレートする初期反射パス(ER)
- 部屋の音響モデルの挙動をシミュレートする後期残響パス(リバーブ)
グラフは、オーディオ信号の周波数に対するリバーブ効果を可視化します。
リバーブフェアライトFX
バイパス(Bypass):
プラグインのオン/オフを切り替えます。
部屋の大きさ:
サウンドがある仮想の部屋のサイズを制御することで初期反射と後期残響の設定を同時に制御します。部屋の音響モードがシミュレートされ、後期残響処理に供給されます。最初の反射の形状、ゲイン、および遅延が計算されて初期反射処理に送られます。
高さ、長さ、幅(Height/Length/Width):
残響空間の寸法をメートル単位で定義します。
ルームサイズ(Room Size):
計算されたルーム幅x長さ(メートル単位)。
リバーブ(Reverb):
初期反射と後期残響処理の設定をカスタマイズする追加のコントロールです。
- プレディレイ(Pre Delay):
仮想ソースから仮想リスナーへの伝播時間を増減します。その結果、ソース信号と初期反射との間の初期遅延時間を変更します。 - リバーブタイム(Reverb Time):
リバーブテールのディケイタイムです。残響処理後の音響モードの全体的な減衰時間を制御します。 - 距離(Distance):
仮想ソースと仮想リスナー間の距離を変更します。初期反射処理の構成のみを変更します。 - 明るさ(Brightness):
周波数の減衰時間の形状を変調します。最大の場合、減衰時間はどの周波数でも同じです。明るさが最低になると周波数が高くなるとディケイ時間が短くなり、結果より鈍い音になります。 - 変調(Modulation):
初期反射処理のタッピングポイントからランダムな低周波位相変調を追加します。 0%では、変調は使用されません。
初期反射トーン(Early Reflection Tone):
4つのポストイコライゼーションコントロールで特定の部屋の特性に合わせて初期反射音を変更します。
- ローゲイン(Low Gain)
- 低周波(Low Frequency)
- ハイゲイン(High Gain)
- 高周波(High Frequency)
リバーブトーン(Reverb Tone):
4つのポストイコライゼーションコントロールで特定の部屋の特性に合わせてリバーブテールのトーンを変更します。
- リバーブテールローゲイン(Reverb Tail Low Gain)
- リバーブテール低周波(Reverb Tail Low Frequency)
- リバーブテールハイゲイン(Reverb Tail High Gain)
- リバーブテール高周波(Reverb Tail High Frequency)
出力(Output):
3つのオーディオ処理パスを1つの出力信号に結合します。
- ドライ/ウェット(%):
「ドライ」と「ウェット」をミックスするパーセンテージです。「ドライ」はオリジナルの信号で「ウェット」は処理済みの信号出力です。0で完全に「ドライ」になり、100%で完全に「ウェット」の状態になります。 - ダイレクト レベル(Direct Level):
最終信号にミックスするダイレクトレベルの量。 - 初期反射レベル(Early Reflection Level:):
最終信号に混入する初期反射の量。 - リバーブレベル(Reverb Level:):
最終信号にミックスするリバーブの量。
ステレオ幅(Stereo Width)
ステレオ信号の広がりを増減する拡張プラグインです。モノラルチャンネルでは無効です。
グラフは選択しているステレオ分布の幅を紫色の弧で示し、その内側のステレオメーターがオーディオ信号の左右の分布を示します。 2つのオーディオメーターはレベルを測定し、左側は入力メーターで右側が出力メーターです。
ステレオ幅 フェアライトFX
幅(Width):
ステレオ出力の広がりをコントロールします。設定範囲は0(モノラル)1(ステレオ)2(エキストラワイドステレオ)です。
拡散(Diffusion):
出力をより複雑にします。
スパークル(Sparkle):
より高い周波数をスプレッドに追加します。
ボーカルチャンネル(Vocal Channel)
ハイパス フィルタリング、EQ、コンプレッサーからなる汎用のボーカルプロセッシング用の拡張プラグインです。
左右のEQとダイナミクスのグラフが表示されます。出力オーディオメーターでは生成された最終信号をモニターできます。
ボーカルチャンネルフェアライトFX
ハイパス:
デフォルトはオフで、トグルで有効になります。単一の周波数ノブを使用して、ブーミーやランブルを減らすために周波数を減衰させるしきい値を設定します。
EQ:
トグルで有効化できる3バンドEQで、様々な周波数の音声を微調整します。Low、Mid、High、Frequency、Gainがあります。
低/中/高モード(Low/Mid/High):
調整する周波数のバンドごとにフィルタリングオプションがあります。
- Low / Mid / Hi Freq(Hz):
調整する周波数の中心を選択します。 - Low / Mid / Hi Gain(dB):
選択した周波数をブーストまたは減衰します。
コンプレッサー:
- しきい値(Thres)(dB):
コンプレッサーの動作する信号レベルを設定します。デフォルトは-25dBです。範囲は-40〜0dBです。 - 反応(Reaction)(%):
信号がしきい値を超えたときに圧縮が適用される速度を調整します。デフォルトは0.10です。 - レシオ(Ratio):
圧縮率を調整します。しきい値のレベルを上回る信号に適用されるゲイン リダクション比(入力から出力)を設定します。デフォルトは1.5:1です。範囲は1.1〜7.0です。 - ゲイン(Gain)(dB):
圧縮で失われた信号を補うために出力ゲインを調整します。
コメント