進化の過程にはミッシングリンクが存在します。例えば、Aという種族とCという種族の間にBがあり、AとCを見比べると劇的な変化があって、その間のBの存在情報が失われた場合、それがミッシングリンクとなります。
フィルムがビデオに変わり、さらにHD(2K)から4Kになりフィルムとほぼ同じ解像度になりました。ビデオと4Kの間にDSLRによる撮影があります。これは非常に短い期間で、歴史の中ではミッシングリンクになる可能性があります。DSLRの過程は非常に重要です。いきなりのCanonが4Kのカメラを作った訳ではなく、EOSの成功があったからこそC300やC500というカメラが出現したのです。
これと同じようなことが様々な場面で訪れます。これらはある日突然現れ、必要のないものは徐々に無くなっていきます。理解をするには点と点を線で繋ぐ必要があります。
例えば、ビデオの編集結果をほかのシステムに移す(テープにコピーする)場合、EDLが利用されて来ました。EDLはEdit Decision Listの略で、タイムコードを基準に考えられ、リニア(線的)なメディア扱うのに非常に便利でした。FCPXではこのEDLのサポートが無くなります。
今ではXMLが多く利用されています。Extensible Markup Languageの略でHTMLの派生系です。HTMLはタグ(<a></a>など)の意味が規定されていますが、XMLはタグの意味を規定していません。なので、入れ子はいくらでも作れますが、読み取る側で対応していなければいけません。機能はEDLに比べ大幅にアップしています。
CMX 3600は編集機の名前で、かつてはSONYやGVGなども存在しました。それぞれ独自のフォーマットを持ち、その中で使い易く一般的に普及したのがCMX3600フォーマットです。
App StoreでFCPXのXMLからCMX3600のEDLに変換するアプリが販売されています。
AppStore EDL-X
(日本語UIでの使用はサポートされていません。)
新しい製品が出ると古い技術が忘れられます。昨日話題になったのがボイスオーバー機能です。FCPではレコードタイムライン(シーケンス)上に直接録音出来ました。これはアフレコ時に非常に便利です。PremiereやFCPXではこの機能が失われています。
世の中からフィルムが消えていく運命にあります。現在ではフィルムとビデオその両方の知識が必要です。なぜ24コマなのか、なぜインターレースなのかなど、歴史を辿り今がある意味を理解しなければなりません。
コメント
ボイスオーバーの機能は、ビデオソフトよりも安くなったオーディオソフトにゆだねるのもありかなぁ〜って思いました。
FCP 7で複数トラックを管理するのが大変でしたが、Logic ProとかStudio One使うと結構シンプルに管理できるかなぁ〜と。必要な部分だけ抜き取ったりとね。
ただ、今度気になるのは同期の部分。(笑)
そこもあれこれ色んなパターンを見つけてみたいですね。
一応FCP XもPremiere(PremiereはYouTubeで見ただけで未確認ですが)タイムラインに合わせて録音の機能は残ってますね。
FCP Xでは映像にぴたっとくっついてくるので、管理は意外と楽かなと。
テイクも全部紐づいているので、ミューとして管理するだけって感じです。
ウィンドウ>オーディオを録音 で