映像制作とストレージ【2018年版】

映像制作とストレージ ストレージとは記憶装置のことです。映像制作では扱うデータの量が多く、4Kや8Kといった映像をリアルタイムに録画再生するには大容量とスピードが要求されます。 映像制作の場合、様々なメディアからコピーして高速なディスクで作業したのちバックアップする必要があります。ディスクは消耗品と考え、インターフェースとメディアの特徴を捉える事が重要です。   内部接続 デスクトップマシンであれば、内部にHDDやSSDを簡単に増設することが出来ます。内蔵のディスクはSATAもしくはSASで接続されています。SSDの場合はマザーボードにM.2端子がある場合、高速なNVMeのSSDを装着 READ MORE

LTOによるコールドアーカイブの必要性

撮影したデータをLTOに保存する意味があるのかと聞かれることがあります。物理的問題でHDDは衝撃に弱く、テープは安全ということはよく言われますが、保存状態やメディアを移動する手段によっては同様に危険を伴います。今回は物理的な問題ではなく中身の問題です。 メディアのバックアップ 撮影されたメディアはオリジナルから完全に同一であることを確認した上(ハッシュチェック後)、編集処理される前に確実にLTOにバックアップする必要があります。テープメディアと違いファイルベースのシステムではデータメディアに撮影時のデータなど、目に見えないメタデータが多く含まれる事になります。変換やほんの少しの操作で失われる可能 READ MORE

OSX 10.9 Mavericksで搭載された IP over Thunderbolt

Mac Book Pro Retina(Late 2013)、Mac Book Pro Retina(Mid 2012)、Mac mini(Mid 2011)をThunderboltで数珠つなぎに繋いでみました。 OSX 10.9 MavericksではThunderboltを搭載するMacでシステム環境設定>ネットワークを開くとThunderboltブリッジが追加されます。単純に2台をピアツーピアで繋ぐ場合は手入力でIPアドレスを指定すれば1対1でIPネットワークがつながります。 Thunderboltブリッジを選択し「詳細」から構成を見ることができ、2ポートあるMac Book ProではT READ MORE

撮影済みメディアのドライブケース

撮影済みのメディアをどう運ぶのかは課題があります。SDカードやCFカード、SxSなど小型のメディアの場合、付属や汎用のケースで運ぶ場合も多いと思いますが、ファイルベースになりSSDなど外部収録でドライブ自体がマスターになるケースが増えてきました。   これは一見HDCAMのケースに見えますが、なんとKiStor用のドライブケース!     KiStorはKiPro、KiPro Rackの専用ドライブです。今まで外部接続がFirewire 800だったものが、新しいKiStorではUSB3.0に変更になっています。HDDタイプのモジュールは250GB、500GB、75 READ MORE

2.5インチで多段レイドを組んでみる。

Thunderboltが大人気ですが、SAS(シリアル アタッチド スカジー)接続もまだまだ現役です。   MacProの場合Thunderbolt端子が装備されていないので、高速なレイドを組む場合、SASかFiberChannelが必要になります。   据え置き型なら、タワー型やラックマウント型の多段レイドケースは多くありますが、持ち運べるサイズのケースはそれほど多くありません。特に、2.5インチでなかなかコンパクトな多段レイドケースがないんですよね…。   5インチベイケースに4段の2.5インチHDDを組む 今回ラトックの5インチベイケースに4段の2.5インチH READ MORE

インフィニバンド対応ユニファイドストレージ iX発表

第2回技術交流会の参加前にNewtec新製品インフィニバンド対応ストレージ Unified Storage iX(イクス)シリーズの発表会に行ってきました。 ユニファイドストレージ iXは 3タイプがあり、3UタイプはSupremacyII iX。 2U、1UタイプはCloudy iXと名付けられています。現在出荷可能なのは3Uタイプのみです。 XFS(ジャーナル)の 64bitOS (Linux)で構成され、NFS、CIFS(Samba)、AFP、FTP WevDAV等をサポート。認証ではLinuxローカル、ActiveDirectory、LDAPをサポートし、10Gbイーサネット、ファイバー READ MORE