第9回映画の復元と保存に関するワークショップリポート 4

  なかなか更新する時間がないですが…ライトニングトーク の第3部です。 題名不詳玩具フィルムの調査 株式会社IMAGICA ウエスト 柴田 幹太氏 イマジカウェスト フィルムプロセス部の柴田氏は、大阪芸術大学から題名不詳の玩具フィルムの調査を依頼され、そのフィルムの調査を行っています。復元不可能ではないが、劣化変形した状態だったそうです。 フィルムの状態から35mm 可燃性ポジと判断できるくらいで、フィルムから読み取れる情報は赤く染められた船が炎上いる映像と、インタータイトルに記されたCINESの文字のみ。リワインダーに掛けコマ数を測定したのち、そこから紐解いていきます。 通常エッジ READ MORE

第9回映画の復元と保存に関するワークショップリポート 3

  なかなか更新できませんでしたが、ライトニングトーク の第2部です。 以前の記事はこちら ワークショップリポート1 ワークショップリポート2 フィルム保管庫のご案内 共進倉庫株式会社 田澤 宏和氏 共進倉庫は角川大映スタジオや東映ラボ、日活撮影所など映画関連施設が数多くある東京都 調布市の飛田給にあり、25年前にフィルムの保管サービスを開始、フィルム専用の冷蔵保管庫の設備を持っています。 フィルムの保管で問題になるのが、ビネガーシンドローム。可燃性のナイトレートフィルムが不燃性のトリアセテートベースに変わり、寿命が100年と期待されましたが、適切な温度や湿度管理を行っていない場合、ビ READ MORE

第9回映画の復元と保存に関するワークショップリポート 2

  ライトニングトークの第1部です。 第9回映画の復元と保存に関するワークショップリポート1はこちら ライトニングトークとは 時間の決められた短い講演の事です。いわゆる「電光石火」。鐘が鳴ったらそこで終了です。言いたい事を短い時間に収めるので、とても濃い内容になります。 「フィルムの上映環境を確保するFシネマプロジェト」コミュニティシネマセンター 神田 麻実氏、西川 亜希氏 コミュニティシネマセンターは2009年4月に設立された一般社団法人で、映画祭運営組織や自主上映団体、美術館、博物館、フィルム・コミッションなどと連携をはかりながら、地域における映画・映像文化の振興に貢献しています。 READ MORE

第9回映画の復元と保存に関するワークショップリポート1

2014年8月23日から25日に行われた、京都府京都文化博物館で行われた第9回映画の復元と保存に関するワークショップのリポートです。 主催は「映画の復元と保存に関するワークショップ」運営委員会。映画の復元と保存の意義、最新事情、今後の課題について理解を深め、参加者の交流により国内外のネットワークを強化することを目的としたワークショップで、今年で9回目を迎えます。講義が2日間、実習が1日と計三日のスケジュール。かなり内容の濃いワークショップでしたので、記事を数回に分けます。 映画保存協会(FPS) フィルムの復元作業にも多く関わり、運営委員会の代表として活動している大阪芸術大学 太田 米男教授は開 READ MORE