DaVinci Resolve 12 パブリックベータの新機能
NAB 2016で発表されたDaVinci Resolve 12.5 パブリックベータの新機能はこちら。
2015年7月28日 DaVinci Resolve 12及びDaVinci Resolve 12 Studio ベータ1がリリースされました。
DaVinci Resolveの名称変更
以前のバージョンでは無償版が「DaVinci Resolve Lite」、有償版が「DaVinci Resolve」という名称でしたが、12からは無償版が「DaVinci Resolve 12」、有償版が「DaVinci Resolve Studio 12」に変更されています。DaVinci Resolve 12 Studio の起動にはドングルが必要です。ダウンロードはプロダクトページ、もしくはサポートページから行えます。
Blackmagic Design: DaVinci Resolve 12
無償版と有償版の機能の違い
無償版のDaVinci Resolveでは出力できる解像度に制限があり(UHDまで)、処理は単一GPU限定されます。有償版のDaVinci Resolve Studioには、マルチGPU対応、DCI 4K出力、3Dステレオスコピックツール、リモートレンダリング、モーションブラーエフェクト、時間的/空間的ノイズ除去、マルチユーザーコラボレーションツール、XAVC Intra エンコーディングなどの機能が含まれます。
パブリックベータ版の注意点
このバージョンはパブリックベータ版です。以前のバージョンのDaVinci Resolveを使用している場合、インストール前にプロジェクトデータおよびデータベースのバックアップをお勧めします。
DaVinci Resolve Studio 12の新機能
まだ完全ではなく、以下の新機能でアスタリスクが表示されている項目は、今後のベータ版のアップデートで実装される予定です。
新しい高速なユーザーインターフェイス
- モダンで柔軟性に富んだ拡張性の高い、新しいユーザインタフェース
- MacBook Pro 15インチからRetina 5K iMacまで拡張できるようにUIを設計
- Windowsで高DPIをサポート
- 複数ユーザーのサポートはオプションです
- Mac OS Xでは現在デフォルトでPostgresサーバがインストールされません *
エディター向けの新機能
- マルチカム編集
- 最初に編集されたクリップにより、タイムラインが自動的に作成されます
- すべての再生速度においてリアルタイムのオーディオ再生が保証されます
- Mac OS Xで低速、高速再生スピードでの自動音声ピッチ補正
- ピッチ補正によるオーディオクリップの速度変更をサポート
- JKLでオーディオ再生時にダイナミックトリムを使用可能
- VSTとAUオーディオプラグインのサポート
- コピーペーストでオーディオプラグインの属性を貼り付け
- オーディオクリップとトラックをオートメーション制御
- オフラインリファレンスビデオのワイプ再生が、SDIで編集とカラーページから出力可能
- トランジションのカーブエディタ
- モーフィングトランジションによるスムーズカット
- 低レイテンシーなスローモーション再生とJKLによる再生制御
- JKLキーを使用したスローモーション再生
- クリップのキーフレームをスムース/リニアにするドロップダウンオプションがリタイムに追加
- マルチセレクショントリミングの拡張
- 同じトラック上の複数選択したクリップをスライドさせるときのトリムの動作が改善
- タイムラインのクリップからメディアプールのソースクリップに対してマッチフレーム
- スプリットクリップロール編集
- スプリット編集のトリムはリンクとオーディオの同期を維持します
- タイムラインに他のタイムラインをネストできます
- モーションパスがベジェハンドルで編集可能
- トラックの選択からコピー/ペーストの操作が簡単に行えます
- トグル操作でタイムラインに合わせてズーム
- シフト+クリックでタイムライン上の複数クリップを選択
- メディアクリップとタイムラインをメディアプールに集約
- サイズの編集にフリップ/フロップとピッチ/ヨーが追加
- プロジェクト設定でナッジフレーム数が選択可能
- 同期が外れたクリップに対する自動スリップと移動の操作
- FCPXのXML 1.5 DTD ラウンドトリップのサポート
- FCPXのXMLラウンドトリップのためのマルチカムとオーディオレイアウトのサポート
カラーリスト向けの新機能
- ダヴィンチリゾルブ カラーマネジメント(RCM)
- ACES v1.0サポート
- ベジェハンドル付きの新しいカスタムカーブ
- 新しいパースペクティブトラッカー
- 新しい3Dキーヤー
- クロマキーのスピルを除去する新しいスピル除去オプション
- 新しいマットフィネスコントロール
- ネストされたノードグラフを使用して複雑なルックスを作成するためのコンパウンドノード
- ノードグラフのクリーンアップツール
- 二つ以上のクリップ間のオートショットマッチ
- ノードグラフ内でキー処理がキーとRGBを相互にルーティングすることが可能になりました
- ウィンドウはパワーカーブウィンドウに変換可能
- クリップグレードにプレ、ポストグループのグレードがフラット化できます
- タイムラインのサムネイルのコンテキストメニューからキーフレーム付きのコレクションを追加
- 任意のノードから選択したクリップまたは現在のグループにグレードをリップルする機能
- 現在のノードをタイムラインで選択したクリップに追加する機能
- 「未使用のバージョン」を削除するオプション
- ブラックマジックカメラRAWクリップのISOを表示および変更する機能
- ブラックマジックカメラクリップのブラックサンのハイライト補正
- タイムラインスマートフィルタ
- 編集、入力、ノードと出力のサイズにピッチ/ヨーを追加
- セカンドスクリーンのライトボックス
- クリップ/システム情報とスコープがドッキング
- ノードラベルを変更するカラーページメニューオプション
- トラック番号をオプション+クリックでサムネイルタイムラインのトラック自動選択を無効に
メディア管理の新機能
- レイアウトの自由度が増しています
- 新しいシンプルなクリップの再リンク
- Finderやエクスプローラからメディアプールやタイムラインにクリップをドラッグ&ドロップ
- メディアストレージのフォルダブックマークを「お気に入り」に追加可能
- メディアストレージにサブクリップ生成
- メディア管理でコピー、移動、およびトランスコードを制御
- プロジェクトのアーカイブおよびリストア
- メディアプールスマートビン
- カスタマイズ可能なメタデータベースのクリップの表示名
- 最適化されたメディアのサポート
- パフォーマンス向上のためのタイムラインでのプロキシモード *
- 波形に基づく自動デュアルサウンドシステムシンク
- 最適化されたメディアのサムネイルスクラブ
- メディアストレージオプションで個別の項目として個々のフレームを一覧表示
- メディアプールのコラムに新しい形式とタイプを追加
- ウィンドウ上にすべてのマウントされたボリュームを表示
- MacとWindowsでのドライブの取り出しをサポート *
- プロジェクト間でのメディアプールの項目および編集イベントのコピー/ペースト
プロジェクトデリバーの新機能
- ProToolsへのエクスポート
- 音声のみレンダリング *
- リモートレンダリング *
- JPEG 2000エンコーディングのためのビットレートスライダー
- 高度なレンダリング設定は開閉できます
その他の新機能
- MacとWindowsでインテルGPUをサポート
- Mac OS Xで64ビットのQuickTimeをサポート
- DNxHRコーデックのQuickTimeのサポート
- ストレージに見つからないクリップはオフラインメディアとして表示されます
- プロジェクトのロード中にLUTが見つからない場合はポップアップメッセージを表示
- 長いLUT名はウィンドウ幅を拡張して表示します
- キーボードショートカットの追加
- ワークスペースメニューの選択はページの切り替えが含まれます
- Mac OS XでM4A、MP3およびCAFオーディオのデコードをサポート
- CinemaDNGモノクロサポート
- ARRI Alexa 65のサポート
- ALEXAオープンゲートとCanon RMFクリップ解像度の向上
- スパンされたCanon C300クリップのサポート
- CanonスチルカメラのRAWフォーマットCR2
- ネイティブM4Vファイルのサポート
- ソニーXAVC Intra エンコーディング(DaVinci Resolve 12 Studioのみ)
- ACESワークフローのためのPanasonic V35 IDT
- DeckLink 4K Extreme 12GのQuad 3G SDIサポート
- BlackmagicデスクトップビデオハードウェアでのレベルA SDIのサポート
- 2K DCI 25P/25sFのビデオモニタリングのサポート
- OpenEXR バージョン2.2.0のDWAA/DWAB圧縮による読み書き
- 32、44.1、48、88.2、96、192 kHzオーディオのサポート
- ネイティブOpenCL / CUDAマルチGPUの計算のためのOpenFX拡張
- 一般的なパフォーマンスと安定性の向上
動作条件
Mac用の最小システム要件
- Mac OS X10.10.3 Yosemite
- 16 GB のシステムメモリを推奨(最小 8 GB)
- Blackmagic Designデスクトップビデオ バージョン10.4.1以降
- CUDAドライババージョン7.0.36
- NVIDIAドライババージョン – GPUの要求による
- RED Rocket-Xドライバ2.1.19.0およびファームウェア1.3.19.7以降
- RED Rocketドライバ1.4.36.0およびファームウェア1.1.17.3以降
Windows用の最小システム要件
- Windows 8.1 Pro 64 bit SP1
- 16 GB のシステムメモリを推奨(最小 8 GB)
- Blackmagic Designデスクトップビデオ バージョン10.4.1以降
- NVIDIA/AMDドライババージョン – GPUの要求による
- RED Rocket-Xドライバ2.1.19.0およびファームウェア1.3.19.7以降
- RED Rocketドライバ1.4.36.0およびファームウェア1.1.17.3以降
Linux用の最小システム要件
- CentOS 6.4
- 32 GB のシステムメモリを推奨(最小 16 GB)
- Blackmagic Designデスクトップビデオ バージョン10.4.1以降
- NVIDIA/AMDドライババージョン – GPUの要求による
- RED Rocket-Xドライバ2.1.19.0およびファームウェア1.3.19.7以降
- RED Rocketドライバ1.4.36.0およびファームウェア1.1.17.3以降
その他モニタリングやハードウェアの構成などは「DaVinci Resolve 12コンフィギュレーションガイド」をご覧ください。
コメント
DaVinci Resolve 12 パブリックベータの新機能 http://t.co/D3zsiCUiax @ishicawさんから
日本語で新機能解説してくれております(^^ゞ http://t.co/Kykwx1rX1G
それだけなのか。すごい。
「無償版のDaVinci Resolveでは出力できる解像度に制限があり(UHDまで)、処理は単一GPU限定されます。」
https://t.co/s50cj4Vnuh