DaVinci Resolve 11 パブリックベータの新機能
2014年6月24日DaVinci Resolve 11.0パブリックベータがリリースされました。 Blackmagic Design: Support
バージョンアップの注意点
このバージョンは正規版ではなくパブリックベータ版です。 以前のバージョンのDaVinci Resolveを使用している場合、プロジェクトデータおよびデータベースのバックアップをお勧めします。
主な新機能
- 編集、グレーディング、メタテータ入力を同時に行うマルチユーザーコラボレーションワークフロー(フルバージョンのみ)
- ユーザーが選択可能な、最適化されたフォアグラウンドとバックグラウンドのレンダーキャッシュ。
- ノード、クリップおよびタイムラインなどユーザーが選択可能な新しいマルチレベルレンダーキャッシング。
- エディットとカラーページにキャッシュの状態を表示。
- キャッシュのフォーマットはProRes, DNxHD, Uncompressed 10-bit もしくは 16-bit floatの選択が可能。
- プロジェクト設定でバックグラウンドレンダーキャッシュの有効/無効を切り替え可能。
- デュアルモニターユーザーインターフェースのサポート
- LinuxバージョンでApple社認証のProResエンコード/デコードが可能に。
- マルチGPUのOpenCLやCUDAプラグイン用の高性能OpenFXフレームワークの拡張機能
- 複数の言語のGUIサポート:(英語、日本語、中国語)
- ユーザーカスタマイズ可能なキーボードショートカットとプリセット
- 複数のオートセーブバージョン
メディア ページ
- SDカードやSSD、ディスクドライブのためのチェックサムレポートを含む、複数の保存先へのクローンツール
- 表示/非表示ができるクリップのメタデータウィンドウオプション
- メディアプールのクリップのサムネイルでフレームレートがポップアップ表示されます。
- クリップの分割操作では、自動的に新しく作成されたクリップにフォーカスを移動します。
- RED と Sony Rawクリップのカメラメタデータのサポート
エディット ページ
- すべてのビュアーとタイムラインにおいてキーボードで絶対的/相対的タイムコードが入力可能。
- ビンやメディアプール内で選択したクリップから素早くタイムラインを作成できます。
- フレーム バイ フレームを含むフルJKLトランスポートコントロール。
- ソース/タイムラインビュアーの再生ヘッドのギャング。
- ソース/タイムラインビュアーでイン点とアウト点でオーディオとビデオのスプリット。
- トラックコントロールマネージャーでソース先セレクターをスライドできます。
- シフトクリック+ドラッグで上下のトラックにクリップを固定して移動できます。
- ギャップの選択をクリックで解除。
- タイムライン上のスルー編集インジケーターをエディットコマンドで結合できます。
- スリップとスライドで4UPディスプレイ。
- オプション+ドラッグで普通の編集点をスプリット編集点に変換します。
- オプション+矢印キーで垂直方向の上下にのトラックにクリップを移動。
- サブクリップはビュアーから簡単に作成できます。
- タイムラインの終了点がビュアーに表示されるようになりました。
- ビデオトラック名が編集可能
- タイムライントラックにトラック上のクリップ数が表示されます。
- ビデオ、オーディオ、OpenFXのインスペクタセレクターでオプションが調整できます。
- ユーザーがお気に入りのトランジション、タイトル、OpenFXプラグイン、ジェネレーターを登録できます。
- 複合クリップの編集
- カラートレースでのステレオディシジョンリスト(SDL)のインポートサポート
- Avidの不透明度を使用したコンポジットなどのスーパーインポーズの効果をもつAAFインポート/エクスポートのサポートを追加
- フィルムストリップに表示されるクリップをダブルクリックするとソースビューアで開きます。
トリム エディット
- 編集で常にトリムとロールができます。
- 先頭をトリムする(Trim Start)末尾をトリムする(Trim End)はクリップのイン点とアウト点を変更し、先頭または末尾は再生ヘッドの位置に移動します。
- 一度に複数を選択し、対称的および非対称のトリミングが行えます。
- 単一および複数をコマンド+選択し「編集を拡張」が行えます。
- コマンド+JKLで選択した部分を動的にサイズ変更またはトリミングできます。
- コマンド+JKLで選択した部分を動的にサイズ変更またはトリミングできます。
- オプション+Uキーで編集点のタイプをトグルできます。
- Uショートカットで選択したクリップをVideo+Audio、Video Only、Audio Onlyと切り替える事ができます。
- / ショートカットで再生ヘッドのある一部分のみを再生します。
- 選択した部分やクリップをタイムコードエントリーに基づき移動/トリム/編集できます。
オーディオ
- オーディオクロスフェードはトランジションオプションで0dB、+3dB、-3dBで行えます。
- 最大16chのオーディオチャンネルのマッピングができます。
- クリップオーディオミキサー
- オーディオミキサーのフェーダーの値を数値で編集できます。
- Desktop Videoの使用を選択している場合でもシステムオーディオを使用するオプションが追加されました。
- ソースビューアのオーディオ波形表示にはそれぞれのオーディオチャンネルが表示されます。
- ソースビューアのオーディオがズームできます。
- トラックオーディオミキサーでモノラルチャンネルルーティングができます。
- 選択したタイムラインの音声クリップで複数のチャネルのオーディオ波形を表示できます。
トランジション
- 選択された編集点にデフォルトのトランジションを追加
- コンテキストメニューのデフォルトのトランジションには継続時間が含まれます。
- トランジションのインスペクタに継続時間があります。
- トランジションのインスペクタに編集で開始、編集でセンター、編集で終了オプションが含まれます。
- トランジションのオプションにイーズイン、イーズアウト、イーズインアウトが含まれます。
- 複数の選択された編集点に同時にトランジションを追加
- 「編集を拡張」コマンドでクリップの編集点を再生ヘッドに拡張
- オーバル(楕円アイリス)のトランジションは、アスペクト比(楕円比率)をサポートします。
- デフォルト(標準)トランジションのサポート
- お気に入りトランジションの指定
- Command+ドラッグでトラックで作成されたディゾルブがカットに付く
- イメージモード(スタイル)ビデオ、フィルム、加算(付加)、減算、ハイライト、シャドウ
- 新しいトランジション – ボックス、ハート、5スター、トライアングル
エフェクト
- スプライン曲線(ベジェ)などのイーズイン/イーズアウトとリニアの選択ができるカーブエディタでキーフレームを編集できます。
- グラフィックファイルは編集のためのデフォルトの持続時間があります。
- 複数のクリップにすべての属性をコピー&ペースト
- OpenFXプラグインをトランジションとジェネレーターに使用することができます。
- 右クリックのコンテキストメニューにクリップリタイムメニューが表示されます。
タイトル
- ストロークの大きさや色、オーバー/アンダーラインや取り消し線、トラッキング、行間隔や大文字小文字の設定などを含むリッチタイトル生成ツールの拡張
- テキストのバックグラウンドにある下線とグラフィックバー
タイムラインリスト
- タイムラインリスト内のタイムラインを管理するためのタイムラインフォルダ
- タイムラインリストに作成日と更新日のデータの追加
- タイムラインリストに名前、作成日、更新日のフィルター
- ポップアップメニューのフィルターは無くなりましたが、インポーターの中で .xml .aaf .edlのフィルタリングができます。
マーカーと編集インデックス
- メディアやエディットページのソースビューアでソースクリップにマーカーを追加
- フラグとマーカーに色の選択とメモを追加
- 前/次のマーカーにジャンプするキーボードショートカット
- 任意のトラックがリップルされたときのタイムラインマーカーをリップルするオプション
- タイムラインマーカーにスナップ
- 編集インデックスにフラグやマーカーを表示
- 編集インデックスフィールドにソースタイムコードの開始と終了、スレートタイムコード、オーディオ TC、ソースのコーデックと解像度、フレームレートが追加されました。
- 編集インデックスを表示セレクタで並べ替え
- 編集インデックスリストのオプションにスルー編集とオフラインクリップの表示が含まれます。
- EDLからタイムラインマーカーのインポート/エクスポートのサポートが追加されました
- フラグはプリコンフォームされたメディアクリップの代わりにタイムラインクリップからロードされ保存されます。
追加のキーボードショートカット
- 再生コマンドの追加 - イン点からアウト点まで再生、イン点周辺を再生(イン点を折り返して再生)、アウト点周辺を再生(アウト点を折り返して再生)、アウト点まで再生
- 前/次のギャップショートカット
- メディアプールフォルダビューにフォーカスする新しいショートカットキー
- メディアクリップ、エフェクト、編集インデックスにフォーカス(コマンド+数字キー)
カラーページ
- カメラRAWパレットにはハイライトとシャドウのリカバリー、彩度、コントラスト、ミッドトーンディテール、カラー·ブースト、リフト、ゲインコントロールが含まれます。
- BMDのコントロールパネルですべてのCamera Rawの制御ができます。
- すべての補正ノードでハイライトとシャドウのリカバリー、カラーブーストおよびミッドトーンディテールの調整が利用可能になりました
- カラーチャート基づいた自動カラーバランス
- グレーディンググループ管理が強化されノードグラフのプレクリップ/ポストクリップで調整できます。
- キーを調整するためのマットフィネスが追加されました。
- 分割画面にハイライトビューが追加されました。
- メニュー>表示>分割スクリーン表示に新しいShow Outlineオプションが追加されました
- ギャラリーのスチルとメモリーは一つの選択画面グループ内から選択できます。
- ノードグラフグループからスチルをグラブできます。
- 新しいsaturation vs saturation曲線
- 補正ノードでLABカラースペースの選択
- ステレオスコピック3Dのための緻密なカラーマッチング
- 選択されたエリアにオブジェクトを移動できるノードサイジングのキーロックオプション
- セーフティの外側を表示とソフトクリップレベルの選択
- ウインドウで不透明度など個別に細かく制御できます。
- ノードグラフ内で複数のレイヤーのOpenEXRをサポート
- カラーページから直接ギャラリーページへアクセス
- 複雑なトラックに対し1フレーム前/後へトラッキングを使用できます。
- ソフトライト合成モードの更新
- コンテキストメニューでタイムコードの表示タイプを選択
- カラーページでタイムラインのマーカーのノートを表示
- 複数のユーザー名のPowerGradeアルバム
- 各ノードでノードアイコンにツールが表示されます。
- ノードエディタをバイパスしたときに表示されるミュートアイコン
- クリックでエンハンスビューアをフルスクリーン表示するオプション
- ミニタイムラインを非表示にするオプション
- ARRi RAWファイルのティントコントロール
- Phantom Rawディベイヤの改善
- PhantomCineのドット抜けを自動的に修復
- カラーページのビューアツールバーでビューワとモードを選択
- ビデオスコープがリアルタイムで更新されます。
- CinemaDNG Raw設定は、新しい4K Production Camera のログカーブを含みます。
- DaVinci コントロール サーフェスで Shift Down + Ref On/Offでワイプの反転
- 1.0を超える極端なブラーを使う場合のH / V比のサポートを追加
- ノードからOFXプラグインのアルファ出力を使用できます。
デリバーページ
- ビットレート制御を含むH264のエンコードの改良(MacとWindowsのみ)
- AACオーディオエンコードのサポート (Macのみ)
- ジョブのレンダリングをより明確に表示するために拡張されたレンダーキュー
- ソースクリップのレンダリングにソース解像度オプション
- easyDCPで字幕を含む出力をサポート
- フォルダパスは上部または下部から選択可能で、フォルダパスを保持します。
- レンダリング設定は基本、拡張、詳細にリスト化され、素早く選択できます。
- キャッシュ解像度がレンダリング解像度に一致したときキャッシュを使用してレンダリングするオプション
一般的な機能強化
- BMDFilmとBMDFilm4KのREC709 LUTの更新
- BMDFilmとBMDFilm4KためのVFXのI/O LUT
- ProResソースのワークフローのためのBMDFilmとBMD4KFilmのACES IDT
- ネイティブACEでRED R3Dファイルのサポート
- RED SDK5.0のサポート
- プロジェクトマネージャでプロジェクトをドラッグ&ドロップで移動
- 新しいACES 0.7.1 スタンダードのサポート
- マスタープロジェクトの設定でACESのバージョンを選択可能
- easyDCP IMFのエンコードとデコードをサポート
- Mac、Linux、Windowsシステム間でプロジェクトを共有/移動するための共有メディアパスマッピングのサポート
- MacとWindowsでグラスバレーHQXとHQ QuickTimeのエンコードとデコード
- 同じファイル内にビデオとオーディオを含むMXF OP1aのエンコードをサポート
- 12ビットRGB DPXのエンコードとデコードをサポート
- UHDモニタリングモードで6G-SDIを選択するオプション
- パナソニックMTSのビデオのデコード
- ソニーRAWメタデータのデコードをサポート
- TIFF形式のレンダリングのLZW圧縮オプション
- DeckLink 4K ExtremeとUltraStudio4Kで12ビット 4:4:4のビデオモニタリングをサポート(ステレオ2K DCIまで)
- DVS Atomixで12ビット 4:4:4のビデオモニタリングをサポート(4K DCIまで) – Linuxのみ
- DVS Atomixで4:2:2 4K60Pビデオモニタリングをサポート – Linuxのみ
- 44.1 kHzオーディオのサポートが追加
- OpenEXR2.1のサポート
動作条件
Mac用の最小システム要件
- Mac OS X 10.8.5 Mountain Lion
- 12 GB のシステムメモリを推奨(最小 8 GB)
- Blackmagic Design デスクトップビデオ バージョン9.9.3以降
- CUDAドライバのバージョン6.0.37
- NVIDIAドライバのバージョン – GPUの要求による
- RED Rocket-X ドライバ2.1.10.0とファームウェア1.3.4.11以降
- RED Rocket ドライバ1.4.36.0とファームウェア1.1.17.3以降
Windows用の最小システム要件
- Windows 7 Pro 64 bit SP1
- 12 GB のシステムメモリを推奨(最小 8 GB)
- Blackmagic Design デスクトップビデオ バージョン9.9.3以降
- NVIDIA/ AMD ドライバのバージョン – GPUの要求による
- RED Rocket-X ドライバ2.1.10.0とファームウェア1.3.4.11以降
- RED Rocket ドライバ1.4.36.0とファームウェア1.1.17.3以降
Linux用の最小システム要件
- CentOS 5.4
- 32 GB のシステムメモリを推奨(最小 16 GB)
- Blackmagic Design デスクトップビデオ バージョン9.8以降
- NVIDIAドライバのバージョン 331.67
- RED Rocket-X ドライバ2.1.10.0とファームウェア1.3.4.11以降
- RED Rocket ドライバ1.4.36.0とファームウェア1.1.17.3以降
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