ファイルベースでの収録になると心配なのが素材のロストです。通常収録素材はSDカードやSXS、P2、CFカードなどに保存されています。その素材がそのまま利用されることは少なく、編集時にはPCにコピーする必要があります。ファインダーのコピーがエラー無く終了したかどうかはチェックしなければ解りません。 テープの場合は目視でチェックすることが正しいと思われていましたが 、再生してもデータ的にエラーがあるかもしれません。今後はデータでチェックする必要があると思われます。
IMAGINE PRODUCTSのShotPut Pro™はそんなデータコピーのサポートツールです。シンプルなインターフェースでHDテープレスワークフローのサポートをしてくれます。ファイルをコピーする時にデータ的に正しいかどうかをチェックする機能がついています。チェック機能はファイルサイズでチェックするか、32bit CRCチェックサム、MD5 チェックサム、バイト単位の比較から選択することが出来ます。また、読み込み時にプリフィックス、サフィックスで名称を追加したり、メールで完了の通知をしてくれます。コピー先を同時に複数設定することが出来それぞれの名称変更、コピーチェックも個別に行います。プロキシ作成のProxyMill™ やメディアプレイヤーのHD-VU™を併用することで柔軟にクリップのマネージメントが出来るようになります。ShotPut Pro™は$99で販売されています。NABではSL12605にブースがあるようです。
対応メディアは、Panasonic P2, AVCHD, Alexa, Sony SxS, Sony AVCHD, JVC ProHD, RED ONE, Canon 5D/7D Canon AVCHD, Compact Flash, SDHC カード等です。
IMAGINE PRODUCTS ShotPut Pro™
もう一つDTI向けのワークフローツールに Pomfort(ポムフォート)のSilverstack SETがあります。 このツールもコピー時に MD5 チェックサムでチェックすることが可能です。 また、メディアプレイヤーやメタデータの修正などの機能も備えています。 収録素材の管理とLog>Videoのマネージメントに力を発揮し、 CinestyleプロファイルやソニーのSLogカーブデータをトランスコードなしにVideoプレビューすることが出来ます。AlexaやRed、DSLRなどのデジタルシネマ用のツールです。 Pomfort(ポムフォート) ではBMDのHDLinkでAlexaのLUTを操作プレビューできる、LiveGradのデモをNABで行うそうです。
日本ではSynergyさんが代理店販売しています。
yamaqさんがMD5チェックツールのPythonスクリプトを書いてくださっています。希望の方はコメントに記入すればいただけるそうです!
yamaq blog ? コピー後の内容確認ツール
コメント
こんなにいろいろツールが出ているんですね。
言い換えれば、ファイルコピーで痛い目に遭われた方が少なくないのでしょうね。
MD5は安心感はあるのですが、メディアファイルに対して実行すると結構な時間がかかります。
今後は時間短縮しながらコピーの精度を高めるツールが望まれると思います。
コピーしてつもりでオリジナルを消して読めなかったというのが一番痛いですからね。
プロジェクトが終わるまでマスターを消さないのも手だと思います。
あと、映像業界はWEBとプログラミングに疎いのでこの辺もうまく連動できるようになるといいのですが…