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DaVinci Resolve19.1 アップデート 新機能 解説

DaVinci Resolve 19

2024年11月にリリースされたDaVinci Resolve 19.1の注目の新機能の詳細をわかりやすく解説します。今回のアップデートでは、編集、カラーグレーディング、VFX、オーディオ、そして全体的なワークフローに至るまで、様々な改善が行われています。

詳細は動画にまとめてますので、ご覧ください。

新機能の一覧はこちら

DaVinci Resolve19の新機能 まとめ

インストールに関する注意事項、システム要件などは、下記のDaVinci Resolve19の新機能のまとめ一覧をご覧ください。

全般的な機能強化

デュアル スクリーン レイアウトで第2画面のウィンドウサイズを変更可能

これまで固定サイズだったセカンダリースクリーンのウィンドウサイズが自由に調整できるようになり、作業効率が向上します。

WindowsとLinuxでヘルプメニューからメニューアクションを検索可能に

ヘルプメニュー上部の検索バーから「ファイル」「編集」「トリム」「タイムライン」などのアプリケーションメニュー項目を検索できるようになり、目的の機能に素早くアクセスできます。

アプリケーションメニューでタイムラインを前後に移動可能

再生メニューの「前のアイテム」「次のアイテム」からタイムラインを選択することで、2つのタイムラインを相互に切り替えられるようになりました。ショートカットはデフォルトでは設定されていませんが、自由に割り当てることができます。

マーカーのメモをデータ焼き付けで表示可能

マーカーのメモに書き込みこんだ内容をデータ焼き付けで表示できます。ワークスペース>データ焼き付け>カスタムテキストオプションにチェックを入れます。次に、英字で「%marker」(日本語版の場合は「%マーカー」)と入力するとリストが表示されるので、マーカーメモ(marker note)を選択します。必要に応じて、フォントや位置などのパラメーターを調整してください。

メディア管理

メディアプールのビンとPCのフォルダを同期

ビンとPCのフォルダの同期を設定すると、フォルダに追加されたメディアが自動的にDaVinci Resolveのビンに反映されるようになります。特にリプレイ機能やクラウドストレージ、ネットワークドライブでの作業時に便利です。

例えば、スポーツイベントの編集でグラフィック担当者が各選手のためにアニメーションを作成する場合、ネットワークストレージに「CG」などのフォルダを作成し、DaVinci Resolveで自動同期を設定すれば、新しいアニメーションが保存されるたびに自動的にメディアプールに表示されます。

自動同期の方法

  • カットページで「フォルダをインポート」アイコンからフォルダを設定します。
  • インポートしたフォルダを右クリックし、「メディアファイルを自動的に再同期」を選択します。
  • 新しいクリップがフォルダに追加されると、自動的にビンに追加されます。

手動での再同期

  • ビンを右クリックし、「メディアファイルを再同期」を選択します。

再同期時の注意点

  • メディアビンに少なくとも1つのクリップが存在すること。
  • メディアビン内のすべてのクリップが同じファイルパスを共有していること。
  • メディアビン名がクリップパスの親フォルダと一致していること。

サブのビンがある場合は、サブフォルダからも新しいクリップが追加されます。対応するビンがない場合は同期はスキップされるので注意してください。19.1ではイメージシーケンスはサポートされていません。

最後に開いたビンと列の並べ替え順序が再起動後も保持される

これにより、プロジェクトを開くたびに設定し直す手間が省けます。

マルチカムクリップと複合クリップの開始タイムコードが変更可能に

開始タイムコードが変更可能になったことで、タイムラインでの配置や編集がより柔軟になります。メディアプールにあるマルチカムクリップや複合クリップを右クリックし「開始タイムコード」を選択します。設定ボックスが表示されたら、開始タイムコードを入力し、「OK」をクリックします。

手動でオーディオを同期する際のオプションが追加

メディアページでビデオにオーディオを手動で同期する場合、「埋め込みオーディオを保持」または「ビデオメタデータを保持」の2つのオプションを選択できるようになりました。 メディアページのオーディオタブの波形の3点オプションから選択できます。

「埋め込みオーディオを保持」は、ビデオの元の音を維持したままオーディオを追加します。

「ビデオメタデータを保持」は、ビデオファイルのメタデータを保持するオプションです。デフォルトはオフで、この場合はオーディオファイルからのメタデータを継承します。

メディアプールから複数のタイムラインをエクスポート可能に

複数のタイムラインを個別の.drtファイルとしてエクスポートできるようになりました。プロジェクトを分割して共有する場合などに便利です。 メディアプールで複数のタイムラインを選択し、右クリックで「タイムライン」>「エクスポート」>「DaVinci Resolveタイムラインファイル」を選択して保存先を指定します。

特定のビンを元にして、スマートビンやスマートフィルタを作成する機能

例えば、スマートビンの場合、「スマートビンの作成」ダイアログボックスで「メディアプロパティ」を選び、次の項目で「ビン内のクリップ」を選択し、さらに条件を選びます。「が次である」などを選ぶと、3点オプションが表示され、特定のビンを選択できます。

オーディオのトランスコードがデフォルトで24ビットになり、音質が向上。

詳細に設定する場合は、メディア管理画面の「トランスコード」にある「オーディオ」タブで手動で行います。

デリバーページ以外のメディアプールに搭載された「再リンク」アイコン

どこからでもクリップを再リンクできるようになりました。

エディットページの新機能

エフェクトとトランジションをカテゴリー名で検索可能に

例えば、「スタイライズ」と検索すると、スタイライズセクションの下にあるすべてのResolve FXが表示されます。

マーカーインデックスの機能強化

編集ページのマーカーインデックスでマーカーを検索すると、名前、メモ、キーワードなどのすべてのフィールドから結果が返されるようになり、目的のマーカーを素早く見つけられます。

固定再生ヘッドの位置を設定可能に

タイムラインルーラーの再生ヘッドの上部にポインターを合わせてドラッグすることで、再生ヘッドの位置を自由に設定できるようになりました。

タイムラインのペースト操作が常に再生ヘッドの位置に

タイムラインで貼り付け操作を行うと、タイムラインに設定されているイン点とアウト点に関係なく、クリップは常に再生ヘッドの位置にペーストされるようになりました。

セーフエリアオーバーレイの変更

タイムラインのアスペクト比をプレビューできる新しいデフォルトの選択肢が追加されました。

タイムライン上のFusionテンプレートのキャッシュ生成をコントロール可能に

タイムラインのクリップを右クリックし、「Fusion出力をレンダーキャッシュ」から設定します。 通常は「自動」に設定されており、再生メニューのレンダーキャッシュを「スマート」にしている場合は自動でキャッシュを作成します。「ユーザー」にしている場合は、プロジェクト設定にあるレンダーキャッシュの設定が反映されます。プロジェクト設定で無効にしている場合、タイムラインの設定が「自動」でも、個別に選択しない限りFusionエフェクトはキャッシュされません。

オーディオミキサーからトラックエフェクトにすぐにアクセス可能に

オーディオミキサーからオーディオトラックエフェクトにすぐにアクセス可能になりました。「FX」と表示されている部分がトラックエフェクトです。ダブルクリックするとインスペクターが開きます。「EQ」はイコライザー、「DY」はダイナミクスのウィンドウがポップアップします。

オーディオダッキングで複数のオーディオトラックをソースに

オーディオダッキングで複数のオーディオトラックをソースにできるようになり、より高度なダッキング設定が可能になりました。詳細はフェアライトのセクションで説明しています。

トラックヘッダーでコントロール状態を切り替え可能に

これまで自動トラック、ロック、非表示を1つずつ選択するかキーコンビネーションを使う必要がありましたが、押したまま上下にドラッグすることでトラックヘッダーでコントロールを変更できるようになりました。ただし、オーディオとビデオは別々で一度には処理できない点に注意してください。

配置先 (デスティネーションコントロール)の詳細

編集メニューの「編集オプション」「編集時に複合クリップを分解する」オプションが有効な場合、元のクリップのトラックの配置先が有効になります。配置先コントロールをドラッグするだけでなく、右クリックからも選択可能になりました。

「編集オプション」にはタイムラインに新しいトラックを作成しない機能が追加され、「編集時にトラックを自動的に作成」オプションで操作します。デフォルトはオンで、これは今までと同じく、クリップをタイムラインに配置したときに自動的にトラックを作成しますが、オフにすることができます。オフにすると、ソースのトラックがタイムラインのトラックより多い場合、配置先コントロールに表示されるだけで新しいトラックは作成されません。

マルチカムのオーディオ編集

以前のバージョンではソースのオーディオは1つのアダプティブトラックでしたが、19.1以降、マルチカム作成ダイアログに「ソースオーディオチャンネルを使用する」という新しいオプションが追加されました。

このオプションはデフォルトでオンになっており、素材のアングルの個々のトラックとチャンネルにアクセスできるモードでマルチカムが作成されます。オフにすると、今までのように1つのアダプティブトラックに配置されます。

このオーディオトラックはインスペクターの「ファイル」タブの「オーディオ構成」セクションでプレビューできます。

2チャンネルのモノラル設定が可能に

オーディオの設定をクリップ属性ではなく、インスペクターで操作できるようにように変更されています。「オーディオ構成」のフォーマットからドロップダウンで選択できます。

各チャンネルごとにレベルを調整可能に

同様にインスペクタのファイルタブから、各チャンネルごとのレベルを調整可能になっています。このレベルの調整はソースクリップに保存されます。タイムラインのクリップゲインとは別物なので注意が必要です。

モノラルチャンネルの選択

タイムラインがモノラルで、元のソースに複数のモノラルトラックがある場合、タイムラインのオーディオ部分を右クリックするとソースのトラックを選択可能になります。コントロールキーまたはコマンドキーを押しながらクリックすると、他のメニューが消え、オーディオチャンネルの選択肢だけが表示されます。

クリップ属性のオーディオチャンネルオプションで「なし」を選択可能

クリップ属性のオーディオチャンネルで「なし」を選択可能になりました。

ネストされたタイムラインと複合クリップのマッチフレームをサポート

ネストされたタイムラインと複合クリップの「マッチフレーム」と「ソースクリップにマッチフレーム」をサポートしています。
以前は「ソースクリップにマッチフレーム」はタイムラインにあるマルチカムクリップのみで動作していましたが、ネストされたタイムラインや複合クリップでも使用できるようになりました。

「マッチフレーム」がタイムラインビューアに表示された項目やソースビューアでも動作するようになっています。これらの内容に基づいてソースクリップがソースビューアに読み込まれます。

ソースビューアに複合クリップやタイムラインを読み込んでこの機能を使用すると、タイムライン内のクリップのネストされたコピーを優先的に探し出すようになります。ネストされたコピーが見つからない場合は、自動的にマッチフレームが実行され、元のソースクリップが表示されます。

タイムラインビューアに表示されている項目で「マッチフレーム」を使用すると、まず含まれる複合クリップやネストされたタイムラインを探し、見つからなかった場合はソースクリップを探します。同じクリップを使用している別のタイムラインを探す際にも使用できます。

Fusionページの新機能

インターレースメディアの処理

インターレースメディアを使用する場合、メディアインプットでのフィールドドミナンスの変更が反映されるようになりました。

MultiPolyツールに「ポリゴンを追加」と「Bスプラインを追加」ボタンが追加

MultiPolyツールを使用する際に「ポリゴンを追加」と「Bスプラインを追加」ボタンが追加されました。これらのボタンを使用することで、すぐに新しいシェイプの描画を開始できます。

OpenColorIO CDL変換をビューアでビューLUTとして使用可能に

OpenColorIO CDL変換をビューアでビューLUTとして使用可能になりました。ビューアの上部にあるLUTアイコンの横にある矢印をクリックし、リストからOCIO CDLトランスフォームを選択します。

OpenColorIOは、異なる作業環境でカラースペースの変換や色調整の一貫性を保つために、CGやVFXなどでよく使用されています。ワークフローの中で意図した通りに表示されるようにサポートするシステムです。

CGなどでよく使用されるのは、コンフィグファイルを作成してそれをビューアに適用して作業する方法です。例えば、素材はログ形式だが作業はリニア環境で行い、最終的にはHDRで出力する必要があるが、作業しているPCはsRGB環境である場合などに、最終的な見た目を判断する際に使用します。

新しく「OCIO Display」ノードが追加

これまでOCIOの中身を編集する環境はありましたが、表示するためには多くの手順が必要でした。 このノードは単純で、コンフィグファイルを読み込んで出力する仕組みです。選択項目はコンフィグファイルで定義できるようです。

新しく「Switch」ノードが追加

複数の入力ができ、ビジュアル的な要素を切り替えるツールです。シェイプや3Dでも使用でき、右クリックで表示されるモディファイアでも使用できるため、ほとんどのコントロールに適用できます。 「uSwitch」というツールもありますが、頭に「u」が付くのはUSDシーン限定のノードです。

既存の「TimeSpeed」ツールに新しいフリーズフレームボタンが追加

このボタンを押すと、速度と遅延のコントロールが自動的に調整され、現在選択されているフレームで再生がフリーズします。

USD関連の新機能

USD 24.08をサポートし、MaterialXのパフォーマンスが向上しています。

USD(Universal Scene Description)は、Pixarが開発した3Dシーンの交換用フォーマットです。 コンピュータグラフィックスでは、各アプリケーションが独自に考えた仕組みで動作しているため、スケールや軸が異なる場合があります。USDは、これらの違いを統一して扱うためのフォーマットです。

USDには、オブジェクト、ライト環境、カメラ、モーションを含めることができ、それぞれをUSD形式で保存したり、シーン全体をUSDとして保存したりすることができます。 USDは、これらのデータを構造化データとして保存します。 例えるなら、WebのHTMLに近い感じです。ブラウザによって表示方法は異なりますし、JavaScriptなどの外部ファイルを参照して動作します。

DaVinci Resolve 19.1ではUSDシーンを書き出すことが可能になっています。

「uExport」ノードを使用すると、ジオメトリ、マテリアル、アニメーション、照明、カメラを含むUSDシーンをUSDファイルにエクスポートできます。 このノードでは、通常の.usd形式に加えて、UTF-8の.usda、バイナリ形式の.usdc、パッケージ形式の.usdzでも書き出すことができます。

Fusionでは「uLoader」ノードでUSDシーンを読み込むことができますが、今のところシーンを分解する仕組みはありません。シーンにカメラや照明、オブジェクトをマージして追加し「uExport」ノードで書き出すことができます。

カラーページの新機能

DaVinci Resolve Mini Panelでカスタムカーブポイントの選択と操作が可能に

DaVinci Resolve Mini Panelを使用して、アドバンスドパネルと同じようなカスタムカーブポイントの選択と操作が可能です。

カスタムカーブモード時に、右下のノブに「Select CTRL Point」「CTRL Point LEFT/RIGHT」という2つの新しいコントロールが表示されます。最初のノブはアドバンスドパネルの4番目のリングと同様に、異なるコントロールポイントを切り替えて選択できます。2番目のノブは選択したコントロールポイントを左右に移動します。

アクティブなノードスタックレイヤーをコピー可能に

ギャラリーのタイムラインクリップから、アクティブなノードスタックレイヤーをコピー可能になりました。ギャラリーのタイムラインクリップを右クリックし、「Copy Active Layer」を選択します。

クオリファイアーを適用する際のデフォルトの設定を指定可能に

新しいクリップにクオリファイアーを適用する際のデフォルトの設定を指定可能になりました。クオリファイアーの右上の3点オプションから設定できます。

ポストグループノードスタックレイヤーの機能が追加

プロジェクト設定の一般オプションのカラーに「ポストグループノードスタックレイヤー」というチェックボックスが追加されました。これを有効にすると、最後のノードスタックレイヤーがグループポストクリップノードグラフの後に処理されます。これを使用して、最後のノードスタックレイヤーをポストグループのグレーディングとカラートランスフォーム専用にすることができます。

新オプション「ノードの変更をカラーで追跡」

カラーページのノードグラフの3点オプションに「ノードの変更をカラーで追跡」という新しいオプションが追加されました。新しく作成したり変更したノードに対してカラーが適用されます。これはシステムごとの設定で、選んだ色が表示されます。

例えば、コラボレーション環境で各ユーザーで事前に色を割り当てておけば、誰が作業したかがわかりやすくなります。また、ある時点で色を変えれば、作業の履歴として追跡することもできます。

クリップのタブにある下矢印でノードカラーを選択すると、表示されているタイムラインのクリップをフィルタリングすることも可能です。

オブジェクトマスクのキャッシュが永続的に

オブジェクトマスクのキャッシュが永続的になり、ユーザーが手動でクリアするか再分析されるまで残ります。

入力と出力のチャンネル名がツールチップとして表示

スプリッター、コンバイナー、マットノードの入力と出力の上にポインターを置くと、チャンネル名がツールチップとして表示されるようになり、カラーチャンネルがどれかを簡単にわかるようになりました。

Resolve FXの新機能

レガシーResolve FXを表示

廃止されたResolve FXは通常表示されないが、エフェクトタブの3点オプションで「レガシーResolve FXを表示」を選択することで表示可能になります。

「空の置き換え」エフェクトにグレインコントロールが追加

空の置き換えエフェクトにグレインコントロールが追加されました。これは、前景にマッチするために映画フィルムにあるようなグレインパターンをエミュレートする簡素化されたツールセットです。

光線エフェクトにガンマと彩度のコントロールが追加

光線エフェクトにガンマと彩度のコントロールが追加されました。「外観」の中から設定できます。

フィルムルック・クリエーターにハレーションの彩度コントロールが追加

フィルムルック・クリエーターにハレーションの彩度コントロールが追加されました。ハレーションの影響を受けた領域の色の強度を調整できます。

ブラー効果にチャンネル調整セクションが追加

ほとんどのブラー効果にチャンネル調整セクションが追加され、特定のチャンネルごとの強度を設定可能になりました。

フェアライトページの新機能

ダッカーで複数のオーディオトラックを入力ソースとして使用可能に

ダッカーで複数のオーディオトラックを入力ソースとして使用可能になりました。ダッカーは、他のオーディオ信号に基づいて自動的に音量を下げる仕組みです。以前は1つのソースのみでしたが、このバージョンでは複数のソースを選択できます。

ダッカーはトラックFXからアクセスできますが、通常は非表示になっています。表示されない場合は、ミキサーの3点オプションの「ビジブルトラックFX」から選択してみてください。

ダッカーの使用方法

  • ミキサーのトラックFXにあるダッカーをクリックして有効化し、右側をクリックしてウィンドウを開きます。
  • ソースになるトラックが存在している場合は、ソース部分にトラックが表示されます。
  • コマンドキーまたはコントロールキーを押しながらクリックすることで、複数選択できます。

インスペクターでもダッカーのソースを選択可能です。この場合は、「+」ボタンを押してソースを増やすことで複数のソースを選択できます。他のページのインスペクターでも同様に動作します。

ダッカーはトラックFXでクリップに適用することはできません。

ミキサーでトラックを再配置可能に

ミキサーのオーディオ名(オーディオ1、バス1など)が書かれている部分をドラッグして入れ替えることができます。 これは、トラックヘッダーから行う「トラックを上に移動」や「トラックを下に移動」と同じ動作です。コントロールキーまたはシフトキーを押しながら複数選択して動かすこともできます。

トラックヘッダーを右クリックでトラックの複製や無効化が可能に

トラックヘッダーを右クリックして「トラックを複製」または「トラックを無効化」を選択します。 無効化はミキサーからも行うことができ、上部のA1、A2などが書かれている部分を右クリックし、「トラックを無効化」を選択します。

ツールバーにグループボタンが追加

ツールバーにグループボタンが追加され、グループリストに簡単にアクセスできます。また、ステレオリンクグループに対してトラックエフェクトを適用可能になっています。

オートメーションの新機能

オートメーショントラックが右クリックで自動で表示されるようになりました。ミキサーチャンネルに加えて、フェアライトFX、VST、AUプラグインでも有効で、ノブやフェーダーを右クリックすると切り替わります。 これまでオートメーションカーブを表示するには、多くのリストから選択する必要がありましたが、クリックでできるようになったため、大幅な時間短縮につながります。

ユニティー(ゼロ状態)からオートメーションをトリムするモードが追加

ミキサーでユニティー(ゼロ状態)からオートメーションを修正するモードが追加されました。

トリムモードの使い方

オートメーションツールバーで、モードを「トリム」(日本語では「修正」モード)に設定します。 修正モードは、記録されている内容を相対的な変化で記録するモードです。

次に、「オフ」以外のタッチモードを選択します。 「ラッチ」「スナップ」「スナップラッチ」のいずれかです。

「ラッチ」は動かすと記録が開始され、離した後も維持される設定です。「スナップ」は離すと前の状態に戻る動作をします。

「スナップラッチ」はスナップとラッチの組み合わせで、フェーダーはスナップで動作し、それ以外はラッチの動作をします。ノブとフェーダーを同時に操作できるサーフェースコントローラがある場合に有効です。

ミキサーのフェーダーが黄色に変わり、ゼロにスナップします。 増減がプラスマイナスのデシベル値で表示されます。

「スナップ」を使用している場合、元に戻るまでの時間は環境設定のユーザータブのフェアライトの中にあるオートメーション項目の「グライド時間」で調整可能です。

インデックスタブから複数のトラックを選択して削除可能に

インデックスタブから複数のトラックを選択して削除可能になりました。トラックインデックスでトラックのセクションを右クリックし、「トラックの削除」を選択します。

オプションキーまたはシフトキーを押しながら微調整可能に

数値フィールド内をクリックして左右にドラッグする際に、オプションキーまたはシフトキーを押しながら微調整可能です。これは編集ページでも同様に動作します。

デリバーページの新機能

レンダーキューのジョブを上下にドラッグして手動で並べ替え可能に

レンダーキューのジョブを上下にドラッグして手動で並べ替え可能になりました。ジョブ番号はそのままですが、割り当てられた実際のレンダリング設定が置き換えられます。

新オプション「タイムラインの解像度」と「タイムラインのフレームレート」

「タイムラインの解像度」と「タイムラインのフレームレート」という新しいオプションが追加されました。これらはデフォルトで選択されており、この設定に基づいてプリセットやジョブを作成すると、動的に変化し、現在ロードされているプロジェクトのタイムラインに合わせて自動的に変更されます。 つまり、クイックエクスポートに近い状態で、見ているものをそのままレンダリングできるようになりました。

YouTubeのプリセットに「タイムコードなし」が追加

YouTubeのプリセットに「タイムコードなし」でレンダーするチェックボックスが追加されました。モバイルデバイスなどの一部の編集ツールでは、YouTubeで読み込めないタイムコードに問題のあるムービーを作成する場合があります。 そのような場合にタイムコードなしでレンダーすると、アップロードできるようになる可能性があります。

新しいエンコードとデコードのサポート

  • MV HEVC空間ビデオのエンコードをサポート
    MV HEVCは、iPhone 15 Proから搭載された視差情報を含む3D立体映像の「空間ビデオ」のコーデックです。
  • WindowsのDaVinci ResolveでH.265 Main10形式をエンコードする機能。
    この記述はスタジオ版ではない点が重要です。Main10は10ビットのプロファイルです。
  • MacとWindowsからSony MXF Op1AクリップをXDCAMドライブにエンコードする機能。
  • Panasonic P2レンダリングの改善により、P2 Viewerとの互換性が向上。
  • EXR標準メタデータ属性のデコードとエンコード
    EXR形式はCGやVFXなどでよく使用されており、マルチチャンネルやマルチパスに対応しています。OpenEXRに準拠した標準のメタデータをサポートしました。

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