Google Earth Studio でKMLファイルを使用する

Google Earth Studio でKMLファイルを使用する

KMLファイルを使うと、After EffectsやCINEMA 4Dを使わずにGoogle Earth Studioのマップ上に目印を配置したり、ラインやオーバーレイを表示してレンダリングできます。Google Earth Studioでレンダリングした時にこれらのマーカーは焼き込まれます。

 

 

KMLとは

KMLはキーホール マークアップ言語(Keyhole Markup Language)として知られ、Google EarthやGoogle Mapの地形上に目印やオーバーレイ、パスやポリゴンなどを表示するために使用されます。

XML形式で書かれているため、一般的なXML エディタやテキスト エディタで編集できます。

拡張子には.kmlと.kmzと2つのタイプがありますが、.kmlは単体のファイルで、.kmzはKMLと付属ファイルを含むzipで圧縮されたファイルです。(zipで展開して編集できます)

Google Earth Studioプレビュー版では現在KMLファイルを読み込むことができますが、Google Earth Proに比べると機能は限定されます。 現在サポートされている機能は以下の通りです。

  • ポイント
  • ポリゴン
  • プレイスマーク
  • グラウンドオーバーレイ

KMLファイルで目印を設定してみよう

まずは、シンプルなKMLファイルを作成して目印を設定してみましょう。

KMLファイルをテキスト(XML)エディタで記述してみます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<kml xmlns="http://www.opengis.net/kml/2.2"> 
 <Placemark>
 <name>サンプルのプレイスマーク</name>
 <description>場所の説明です。</description>
 <Point> <coordinates> 139.7005625, 35.6590625,0</coordinates>
 </Point>
 </Placemark> 
</kml>

XMLを知っている方なら簡単に理解できると思います。

XMLがわからない方は、タグで入れ子状になっていると理解すると分かりやすいかもしれません。

最初の行はXMLを宣言するヘッダーです。この行の頭にスペースや他の文字を入力するとXMLとして認識しません。

次の行はKMLファイルであることを宣言し、</kml>までがKMLファイルとして機能します。

<Placemark> 目印オブジェクトの宣言です。

<name>  目印の名前です。

<description>  目印に表示される説明。

<Point>タグ間の<coordinates>で場所を指定します。<coordinates>はlongitude(経度)latitude(緯度)altitude(高さ)がそれぞれコンマで区切られます。

ファイルを.kmlで保存したら、Google Earth Studioに読み込んでみましょう。

 

KMLファイルを読み込む

KMLファイルは「File」>「Import」から読み込み、インポートされたファイルは自動的にGoogleドライブに自動的に保存されます。 セーブしたプロジェクトにはKMLファイルは含まれないため注意してください。

デフォルトのアイコンとマーカーの名前が表示されます。

 

トラックポイントをKMLファイルにしてみよう

KMLで場所を指定するには、緯度と経度の情報が必要です。 トラックポイントから数値をコピーしてみましょう。

トラックポイントは、Google Earth Studioのビューポートを右クリックして追加できます。追加したトラックポイントをダブルクリックすると「トラックポイントパネル」が開きます。

各トラックポイントには緯度と経度が記録されているので、この値をサンプルファイルの経度と緯度にペーストしてファイルを.kmlファイルとして保存します。

 

Google Mapで緯度と経度を調べる

Google Mapでも緯度と経度を調べる事ができます。 Google Mapは常に進化していて、簡単にルートを調べることができるようになりましたが、緯度と経度を調べるには少し「コツ」が必要です。

PCサイトのGoogle Mapでは目的の地点を右クリックして「この場所について」を選択すると、画面の下にポップアップが表示されます。

住所ではなく、下の数字をクリックすると緯度と経度が表示されます。

iPhoneやAndroidのGoogle Mapアプリでは、目的地をタップして下に表示される情報を上にスライドすると、緯度と経度が表示されます。数字を長押しするとコピーできます。

 

PlusCode

緯度と経度の下にPlusCodeと呼ばれるコードがあります。PlusCodeはオープンソースのOpen Location Code(OLC)の一つで地球上のあらゆる地点を短いコードで示します。現在Google Earth Studioでは対応していませんが、位置を示す短縮アドレスのようなものです。

pluscode

pluscode

例えば、GoogleMapで渋谷のハチ公像を検索すると、「MP52+J6 東京, 日本」と表示され、PlusCodeのサイトで検索すると「8Q7XMP52+J6」とフルの「グローバルコード」が表示されます。

「グローバルコード」の最初の4桁は「エリアコード」で約100km四方の範囲を特定します。

次の6桁が「ローカルコード」と呼ばれ地域を示し、+の後は14m四方の範囲を特定します。

GoogleスプレッドシートにはPlusCodeを住所に変更したり、緯度経度に変換するためのアドオンが用意されています。

 

Google Earth Pro

従来のGoogle Earth Proを使うと、ラインやポリゴンなどをKMLファイルで書き出すことができます。

Google Earth Proのダウンロード

 

 

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