ゲームコントローラーでアプリケーションを操作する
ゲームパッドでダビンチリゾルブを操作する方法です。Steam のコントローラー設定を使い、XBOX や Playstation 、SwitchのProコントローラーなどでDaVinci Resolveを操作します。キーの割り当ても自在にでき、動画編集だけでなく一般的なアプリケーションで有効的に使えます。
できるとは言っても公式にサポートされてるわけじゃないから
自己責任で作業してね
今までゲームパッドでPCを操作するには、ドライバーを入れたり
設定用のアプリケーションを探したり、意外とハードルが高かったんだ
それを解決する方法があるよ
スチームを利用するんだ
スチームはバルブ社の提供するPCゲームのプラットフォーム。様々なゲームをダウンロード販売しています。
スチームを使う理由は、対応しているコントローラーの数やキーカスタマイズの豊富さ。一般的にPCの操作はXBOXのコントローラが推奨されていますが、プレイステーションやスイッチのプロコントローラでも動作します。
単純にキーの割り当てや入れ替えだけでなく、複数のコンビネーションを登録可能。何かのキーを押したときに別のキーに変わったり、連射機能、セットを切り替えやレイヤーを追加することもできます。
まず、公式サイトから、クライアントをダウンロードしてインストールします。登録は無料。ゲームを購入しなければ、支払いの設定も必要ありません。
すでにスチームを使っていて、ゲーム環境を壊したくない方は別のアカウントを登録することをオススメします。ゲームやコントローラーの設定は、アカウントごとに保存されるので安心。
デスクトップでゲームパッドを使う
まずは、デスクトップでゲームパッドを使う設定から。
通常ゲームは全画面表示を使いますが、今回それは使わずSteamの設定にある「ゲーム以外のコントローラーのレイアウト」でキーをカスタマイズしていきます。
ゲームをやってる人は、不要なためオフにしている可能性があります。デスクトップでコントローラーを使うには、常にスチームを起動しておく必要がある点に注意してください。
スチームの設定
スチームが全画面表示の時は、設定のインターフェースにある「BigPictureモードでSteamを起動する」をオフにして、電源から「BigPictureモードを終了」を選択します。
この状態ではまだSteamは起動したまま。タスクバーのアイコンを右クリックで「設定」をウインドウ状態で開くことができます。
「コントローラ」の項目の「デスクトップレイアウト」からキーのカスタマイズをしていきます。
ゲームコントローラの接続
Steamでゲームパッドを使うには、PC側でコントローラー認識している必要があります。ゲームパッドには有線タイプと無線タイプがあり、それぞれ利点と欠点があります。
有線はPCとUSBで接続するタイプ。接続タイプに合ったケーブルを用意する必要があります。
無線タイプは通常BlueToothを使って接続するため、PC側にBlueToothが無い場合は別途で受信機が必要。有線は繋ぐだけで認識するのに比べ、無線は初回の設定が多少面倒。コントローラー自体にもバッテリーが含まれるので有線のみに比べて若干重く、価格も高いことがネックです。
通常、無線タイプは有線接続もサポートしており、バッテリーの充電も兼ねている場合がほとんどです。
安くて軽いコントローラーが希望なら有線接続、重くても高性能な機能を求める場合は無線接続アリのタイプを選ぶのが吉。
【純正品】Xbox Elite ワイヤレス コントローラー シリーズ 2
【純正品】DualSense Edge ワイヤレスコントローラー
【任天堂純正品】Nintendo Switch Proコントローラー
PCを操作する場合、追加で背面ボタンのあるコントローラーを選ぶことをオススメします。Shift、CTRL、ALTといったキーコンビネーションを常用することが多く、キーが固定されるためです。
標準PCアプリケーション用のコントローラー設定
まず、Webブラウザやデスクトップに必要なパッド設定をしてみます。有線やブルートゥースでコントローラーを接続して、OSが認識してればSteamに表示されます。
今回はPS4のコントローラーで設定していきます。
Steamでゲームパッドを使う場合、ネイティブなコントローラーとしてではなく、一度「Steam入力」に変換することで各種のカスタマイズが可能になります。外部ゲームパッドの設定で、有効なコントローラーの「Steam入力」を有効にします。
例えば、PSコントローラーの場合、Playstationコントローラーサポートを「非対応ゲームで有効」もしくは「有効」にします。
デスクトップレイアウトの「編集」でコントローラー設定を編集できます。初回はボタンレイアウトが「デスクトップコンフィギュレーションの公式レイアウト」でマッピングされてる状態です。
「クイック設定」はシステムが自動的に項目をピックアップして表示しているので、無視して構いません。「レイアウトを表示」で現在のマッピングを確認できます。
「レイアウトの編集」で設定します。デスクトップ用の設定は以下の通り。
ボタン設定 (A、B、X、Y動作)
- ✖ボタン
Space - 〇ボタン
左マウスクリック - ■ボタン
Enter - ▲ボタン
Backspace
ダビンチリゾルブでは再生時にスペースキーを多用します。Webページでも下にスクロールするときに便利です。
ボタン設定のギアマークで詳細設定を変更可能。反応の仕方をえらべます。
- 普通押し
通常のボタン動作 - ダブルプレス
短く2度押し - 長押し
一定時間押していると反応 - スタートプレス
押された時 - リリースプレス
離したとき - ソフトプレス
閾値を超えたときに反応 - アナログ
アナログの範囲を別の出力軸に割り当て - ボタンコード
設定したボタンを押しているときだけ反応
項目ごとに「設定」の内容が変わります。例えば「普通押し」では連射設定、「ボタンコード」では動作するボタンを選択可能になります。
バンパーの設定
バンパーはコントローラーの右上と左上にある、L1とR1のボタンです。
- L1
Shiftキー - R1
Ctrlキー
シフトキーを押して範囲選択したり、コントロールキーを押しながら複数選択するときにもよく使います。
メニューボタンの設定
- Shareボタン
アクションセットを変更(カットページ) - Optionボタン
Ctrl + Z
複数キーの同時押しは、ギアボタンの「サブコマンドを追加」で登録します。アクションセットについては後述。
十字キーの設定
十字キーの機能はそのままの状態です。十字キーはボタンパッドに入れ替え可能で、ボタンと十字キーの左右逆配置もできます。
- 上
上矢印キー - 下
下矢印キー - 左
左矢印キー - 右
右矢印キー
ギアメニューから十字キーのレイアウト(十字キーの反応する範囲の設定)を変更できます。
- オーバーラップのある放射状レイアウト
斜めが入力可能な8方向 - オーバーラップのない放射状レイアウト
単純な4方向 - アナログエミュレーション
アナログスティックの信号をエミュレート - クロスゲート
縦横方向を優先
アナログ以外で連続入力するには、各キーの設定で「長押しで繰り返し(ターボ)」を有効にします。
トリガーの設定
トリガーはL1とR1の下にある押し込み式のノブです。ソフトプルは半押し、フルプルは全押し状態。
- L2
フルプル Alt
ソフトプル Alt - R2
フルプル 空白
ソフトプル アクションセットレイヤーをホールド(レイヤー)
コマンドを削除するには、ギアボタンで「コマンドを削除」を選びます。アクションセットレイヤーについては後述。
ジョイスティックの設定
両方「ジョイスティックマウス」に設定します。ジョイスティックは十字キー、フリックスティック、スクロールホイールやマウス領域に変更可能。
- 右ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - R3クリック
左マウスクリック - 左ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - L3クリック
右マウスクリック
両方同じ設定にしてるのは、スティックを操作している間は同じ個所のボタンを押せないから。
あと、設定に結構時間がかかったのはスティックの感度。ギアメニューで感度の設定を変更可能です。
デフォルトだと加速が入るので、細かい操作でカーソルを合わせるのに時間がかかる印象。スティック感度カーブをリニアもしくはカスタムカーブで設定します。
好みによりますが、マウスの感度に近づけるにはマウス感度を100%でカスタムカーブを50%程度に。
トラックパッドの設定
トラックパッドは十字キー、ボタンパッド、マウスとして使用、フリックスティック、スクロールホイール、マウス領域、シングルボタン、方向スワイプとしても設定できます。両方とも「マウスとして使用」にしておきます。
- 右トラックパッド動作
マウスとして使用 - クリック
Escキー - タッチ
空白 - 左トラックパッド動作
マウスとして使用 - クリック
Tabキー - タッチ
空白
この辺の動作とキー配置はお好みで。Alt+Tabキーでアプリケーションを切り替えるケースも多くあると思います。
設定を保存する
PCアプリケーション用のコントローラー設定の基本はこんな感じです。ここで一度設定を保存しておきましょう。
設定の保存は「レイアウトを編集」の右のギアマークから「レイアウトをエクスポート」で保存できます。個人用としてセーブする以外に、コミュニティで共有もできます。
この設定は「DaVinci Resolve Cut Page」として、コミュニティレイアウトで共有してるので使ってみてください。このレイアウトはサンプルです。自分に合った使いやすい設定にカスタマイズしてください。
モードシフトを作成
モードシフトについて説明します。
モードシフトは簡単にボタン動作を追加する機能です。特定のキーを押してるときに動作します。モードシフトでできることは後述のアクションセットでもできるので、アクションセットを理解している場合は無理に使う必要はありません。
モードシフトは1つの機能に1つしか追加できず、バンパーやメニューボタンには使えません。
ボタンに機能を追加したい場合、「ボタンパッド」の部分をクリックし「モードシフトを作成」を選択すると、ボタン動作が追加されます。ギアメニューでモードシフトが動作するボタンを設定します。
例えば、ボタン動作にモードシフトを加え、左バンパーを指定すると自動的にコマンドが追加されて割り当てられます。
この場合、L1のバンパーを押すとCtrlキーとして動作し、かつ、押している間は✖ボタンは左マウスクリックとして、〇ボタンは右マウスクリックとして動作します。
アクションセットを作成
モードシフトよりも上位の機能として、アクションセットがあります。
アクションセットは、異なるセットを追加したりレイヤーを重ねることができる機能です。この設定では、アクションセットでレイヤーにカット、コピー、ペーストやキーボード入力などのキーを追加しています。
画面左下のアクションセットを選択し、Defaultのギアボタンから「レイヤーを追加」で名前を入力。
レイヤーは元のセットの上に被さるイメージです。特定のキーを押してレイヤーの状態に切り替えたり、キーを押したときだけ割り当てたキー動作に変更できます。
ここではレイヤーの切り替えを、トリガーのR2のソフトプルに割り当てます。
トリガーのR2のソフトプルの「コマンドを追加」から「アクションセットレイヤーをホールド」を選択。
適用するレイヤーを選択します。
この状態で、トリガーのR2を押している間だけレイヤーで設定したキー動作に変化します。
デフォルトの(アクションセット)レイヤーのキー設定
デフォルトのコントローラー設定のレイヤーにキーを設定します。変更する際は左上のアクションセットを確認しましょう。L1かR1で変更できます。
レイヤーの多くのキーは元の動作を継承しています。モードシフトを適用していたり、重複したキー操作があるとうまく動作しない場合があります。
キー設定は以下の通り。
ボタン設定 (A、B、X、Y動作)
- ✖ボタン
Ctrl + V (貼り付け) - 〇ボタン
Ctrl + C (コピー) - ■ボタン
Ctrl + X (切り取り) - ▲ボタン
Ctrl + A (すべて選択)
複数キーは「サブコマンドを追加」で追加します。
メニューボタンの設定
- Optionボタン
Ctrl+Y (やり直し)
十字キーの設定
十字キーは設定のみ「アナログエミュレーション」に変更します。
ジョイスティックの設定
左ジョイスティック動作をスクロールホイールに変えて、キーボードを表示と日本語IMEの切り替えを追加。
- 右ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - R3クリック
キーボードを表示 - 左ジョイスティック動作
スクロールホイール - L3クリックAlt + ` (日本語IMEの切り替え)
- 時計回りのコマンド
スクロールホイール下 - 反時計回りのコマンド
スクロールホイール上
オンスクリーンキーボードが表示されない場合は、ビッグピクチャーモードで起動して、設定メニューのキーボードからアクティブキーボードを選択します。
ダビンチリゾルブのコントローラー設定
ここからダビンチリゾルブのコントローラー設定です。今回はカットページのみ。追加したボタンのショートカットキーも紹介します。まず、アクションセットを追加して、設定はデフォルトからコピー。カットページという名前にします。
左上のアクションセットを確認して、アクションセットのボタンを設定していきます。
カットページ(アクションセット)のキー設定
カットページ(アクションセット)のキー設定です。レイヤーを2つ追加し、レイヤー1は再生と編集操作、レイヤー2はトリム操作のキーを割り当てています。まずは、基本のキー設定から。
ボタン設定 (A、B、X、Y動作)
マウスクリック、再生、イン点とアウト点の設定キーを割り当てています。
- ✖ボタン
Spaceキー (再生/停止) - 〇ボタン
左マウスクリック - ■ボタン
I (イン点を設定) - ▲ボタン
O (アウト点を設定)
下ボタンで再生/停止、左ボタンでイン点、上ボタンでアウト点を設定します。デスクトップ操作の左マウスクリックは右ボタンに割り当てています。
適用したキー関連のショートカットキーです。
- イン点を消去
Alt + I - アウト点を消去
Alt + O
- イン点に移動
Shift + I - アウト点に移動
Shift + O
AltキーはL2、ShiftキーはL1に割り当てています。
バンパーの設定
- L1
Shiftキー - R1
Ctrlキー
メニューボタンの設定
- Shareボタン
アクションセットを変更(Default) - Optionボタン
Ctrl + Z (取り消し)
L1を押しながらOptionボタンを押してやり直しできます。
- やり直し
Shift + Ctrl + Z
コマンドを追加で「アクションセットを変更」でDefaultのアクションセットを指定します。Default側のシェアボタンも「アクションセットを変更」にして「カットページ」を選択します。
これで、デフォルトのセットとカットページのセットを切り替えできます。
十字キーの設定
十字キーの機能はそのままです。ダビンチリゾルブで十字キーは重要な機能の一つです。クリップの再生制御だけでなく、編集点やマーカーへの移動、メディアプールの素材の選択など多くの場面で使います。
- 上
上矢印キー (前の編集点へ移動) - 下
下矢印キー (次の編集点へ移動) - 左
左矢印キー (1フレーム戻る) - 右
右矢印キー (1フレーム進む)
十字キー(方向キー)関連のショートカットキーです
- 1秒戻る
Shift + 左矢印キー - 1秒進む
Shift + 右矢印キー
- 前のマーカーへ移動
Shift + 上矢印キー - 次のマーカーへ移動
Shift + 下矢印キー
- 前のアイテム
Ctrl + 左矢印キー - 次のアイテム
Ctrl + 右矢印キー - 上のアイテム
Ctrl + 上矢印キー - 下のアイテム
Ctrl + 下矢印キー
アイテムは、タイムラインにあるクリップのセグメントを指します。
トリガーの設定
右のトリガーにカットページのレイヤー1とレイヤー2の切り替えを配置しています。レイヤー1とレイヤー2の詳細は後述。
- L2
フルプル 右マウスクリック
ソフトプル Alt - R2
フルプル アクションセットレイヤーをホールド(レイヤー2)
ソフトプル アクションセットレイヤーをホールド(レイヤー1)
L2のフルプルに右マウスクリックを入れていますが、押しづらい場合は両方Altでも良いかもしれません。
ジョイスティックの設定
- 右ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - R3クリック
Qキー (ソース/タイムラインビューアの切り替え) - 左ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - L3クリック
Ctrl+2 (メディアプールのクリップ)
適用したキー関連のショートカットキーです。
- ソースクリップ/ソーステープの切り替え
Shift + Q - DaVinci Resovveを終了
Ctrl + Q
ソースとタイムラインビューアを切り替えて編集していきます。ソースビューアを表示して、メディアプールのクリップを選択すると、方向キーでクリップを指定してすぐに再生できます。
DaVinci Resovveを終了するキーが気になる場合は、キーボードのカスタマイズでショートカットキーを変更できます。
トラックパッドの設定
トラックパッドは両方シングルボタンの設定です。
- 右トラックパッド動作
シングルボタン - クリック
Pキー (シネマビューア)
キーパッドEnter - タッチ
空白 - 左トラックパッド動作
シングルボタン - クリック
Xキー (クリップをマーク) - タッチ
空白
シネマビューアは全画面表示です。もう一度押すと戻ります。キーパッドのEnterは、合成モードのプルダウンでプレビューしながら決定するために入れてあるので不要な場合は削除してください。
Xキーは再生ヘッドの位置にあるクリップをマークする他に、以下のショートカットキーとしても利用できます。
- イン点とアウト点を消去
Alt + X - カット(切り取り)
Ctrl + X
カットしたクリップはタイムラインの同じトラックの別の位置にペーストできます。
カットページ(アクションセット)レイヤー1のキー設定
アクションセットのカットページにレイヤーを2つ追加します。レイヤー1は主に再生と編集コントロールを配置し、レイヤー2にはトリムコマンドを配置します。
元のカットページのトリガー使いレイヤーを切り替えます。R2のソフトプルを「アクションセットレイヤーをホールド(レイヤー1)」、R2のフルプルを「アクションセットレイヤーをホールド(レイヤー2)」に設定します。
レイヤー1は右トリガーを半押しした状態で動作、レイヤー2は右トリガーを全押しした状態で動作します。
ボタン設定 (A、B、X、Y動作)【レイヤー1】
停止、再生、逆再生、クリップを分割するキーを割り当てています。右トリガーを半押しした状態でボタンを押します。
- ✖ボタン
K (停止) - 〇ボタン
L (再生) - ■ボタン
J (逆再生) - ▲ボタン
Ctrl + B (レイザー)
右ボタンで再生、下ボタンで停止、左ボタンで逆再生のJKLコントロールを再現しています。左右のボタンは複数回押すことで最大64倍速までスピードアップします。
上ボタンでタイムラインの選択したクリップを分割します。選択していないとロックされているトラック以外のクリップを分割。
適用したキー関連のショートカットキーです。
- 早戻し(初期速度が2倍速で再生)
Shift + J - 低速再生(0.5倍速で再生、もう一度押すと0.25倍速)
Shift + K - 早送り(初期速度が2倍速で再生)
Shift + L
- もう一度再生
Alt + L
- キーボードのカスタマイズ
Alt + Ctrl + K
AltキーはL2、CtrlキーはR1、ShiftキーはL1に割り当てています。
十字キーの設定【レイヤー1】
十字キーには編集操作を追加します。
- 上
F9 (挿入) - 下
F10 (上書き) - 左
F11 (置き換え) - 右
F12 (最上位トラックに配置)
十字キー(方向キー)関連のショートカットキーです
- リップル上書き
Shift + F10 - フィット トゥ フィル
Shift + F11 - タイムラインの末尾に追加
Shift + F12
どういう動作で編集されるかは、以下の詳細をご覧ください。
カットページの編集動作の詳細
挿入
タイムラインの特定の位置にクリップを挿入するときに使います。挿入された位置より右側のクリップは、挿入されたクリップの後に移動して、タイムライン全体の長さが変わります。
タイムラインにイン点やアウト点を設定せず、スマートインジケーターが表示されている場合はその編集点に挿入されます。カットページにある「スマート挿入」と同じ動作です。
それ以外の場合は再生ヘッドの位置に挿入し、イン点やアウト点がある場合は、それをもとに計算されて挿入位置が決まります。
タイムラインヘッダーでトラックを選択すると、別のトラックに挿入できますが、そのトラック以外には挿入されたクリップの長さのギャップが生成されます。
上書きとリップル上書き
上書きでは、基本的にタイムライン全体の長さは変わりません。タイムラインにイン点がある場合はその位置からソースクリップの長さで上書きされます。無い場合は再生ヘッドの位置から上書きされます。
リップル上書きはカットページのボタンと同じ動作です。この動作ではタイムライン全体の長さが変化します。再生ヘッドのある「クリップ」をソースの範囲で上書きします。リップル上書きの注意点は、上書きの対象がタイムラインの「クリップ」という点です。再生ヘッドのある位置の「クリップ」が一度削除され、その場所にソースクリップが挿入されるイメージです。
リップル上書きでタイムラインの特定の範囲を上書きする場合は、タイムラインにイン点とアウト点の両方を設定するか、クリップを分割する必要があります。
置き換えとフィット トゥ フィル
置き換えは少し特殊な編集操作です。ソースビューアの再生ヘッドの位置と、タイムラインの再生ヘッドの位置を合わせてタイムラインのクリップの範囲で置き換えます。意図通り動作させるには、ソースとタイムラインの両方でイン点とアウト点を指定せず、ビューアにソースを表示した状態でボタンを押します。素材の長さ以上には伸びません。
フィット トゥ フィルは名前の通り、合わせて埋める動作です。素材の指定した範囲を、タイムラインの再生ヘッドのあるクリップの長さにして置き換えます。その長さに合った素材の速度が自動的に計算されて配置されます。
最上位トラックに配置とタイムラインの末尾に追加
最上位トラックに配置では、ソースで指定された範囲のクリップがタイムラインの再生ヘッドもしくはイン点に合わせて、常に一番上のトラックに配置されます。
カットページでは操作できませんが、エディットページでAlt + 上下の方向キーで(複数)選択したクリップを別のトラックに移動することができます。
タイムラインの末尾に追加は指定したトラックの末尾にソースで指定した範囲のクリップが追加されます。
カットページ(アクションセット)レイヤー2のキー設定
レイヤー2にはトリムコマンドを配置します。
ボタン設定 (A、B、X、Y動作)【レイヤー2】
編集時に有効なキーを割り当てています。右トリガーを全押しした状態でボタンを押します。
- ✖ボタン
/ (選択アイテム周辺を再生) - 〇ボタン
D (クリップの有効/無効) - ■ボタン
Ctrl + T (トランジションを追加) - ▲ボタン
M (マーカーを追加)
/キーは変更した編集点を再生するときに便利です。Ctrl + /でループの切り替えができます。ループはイン点とアウト点の間を繰り返し再生する機能です。
Dキーは選択したクリップを有効化/無効化する切り替えボタンで、無効の時はタイムラインのクリップがグレーアウトし、ビューアに表示されなくなります。Ctrl + Dで(複数の)選択したクリップの長さを変更できます。
Ctrl + Tは選択した(複数の)編集点にトランジションを追加します。
Mキーはマーカーを追加し、再度押すとマーカーダイアログが表示されて編集可能になります。
適用したキー関連のショートカットキーです。
- 現在のクリップ周辺を再生
Shift + / - イン点からアウト点までを再生
Alt + / - アウト点まで再生
Ctrl + Alt + / - ループ設定のオン/オフ
Ctrl + /
- クリップの長さを変更
Ctrl + D
- マーカーを編集
Shift + M - マーカーを削除
Alt + M
AltキーはL2、CtrlキーはR1、ShiftキーはL1に割り当てています。
ちなみに、再生メニューにあるレンダーキャッシュを「スマート」すると数回再生するだけで、重いFusionトランジションも自動的ににレンダリングしてくれます。
メニューボタンの設定【レイヤー2】
Optionボタンにクリップを削除するためのBackspaceキーを割り当てています。右トリガーを全押しした状態でボタンを押します。
- Optionボタン
Backspace (削除)
メディアプールで選択したクリップを誤って削除するとオフライン状態になります。そのためメニューの深い部分に設定しました。同じキーに元に戻す(Ctrl + Z)を割り当ててあるので、すぐにやり直しできます。
十字キーの設定【レイヤー2】
十字キーにはトリム機能を追加しています。上下キーで編集点に移動して、右トリガーを全押しした状態で上キーで編集点を選択して、下キーで動かす場所を指定し、左右のキーで簡単にトリムできます。
Uキーは、前のクリップの末尾、中央点、後のクリップの先頭と押すごとに切り替わります。
Shiftを押しながら左右のキーで通常5フレームずつ動きますが、環境設定のユーザーの編集にある「ファストナッジのデフォルト値」で長さを変更可能です。
- 上
V (最も近い編集点を選択) - 下
U (編集点の種類) - 左
, カンマ (1フレーム左) - 右
. ピリオド (1フレーム右)
十字キー(方向キー)関連のショートカットキーです
- 最も近いクリップ/ギャップを選択
Shift + V - ペースト
Ctrl + V - 再生ヘッドの位置のクリップをすべて選択
Alt + Shift + V
- 5フレーム左
Shift +, カンマ - システム環境設定
Ctrl +, カンマ
- 5フレーム右
Shift + . ピリオド
トラックパッドの設定【レイヤー2】
トラックパッドには先頭をトリムと末尾をトリムを設定します。右トリガーを全押しした状態で動作します。
- 右トラックパッド動作
シングルボタン - クリック
Shift + ] (末尾をトリム) - タッチ
空白 - 左トラックパッド動作
シングルボタン - クリック
Shift + [ (先頭をトリム) - タッチ
空白
スチームの問題かローカルの問題かわかりませんが、キーを入力するキーボードのマッピングが違い動作しなかったため、右トラックパッドのクリックにShift + \、左トラックパッドのクリックにShift + ]を入力してあります。
その他の設定【レイヤー2】
その他の設定として、左ジョイスティックのL3に右マウスクリックを保険として入れてあります。右トリガーを全押しした状態で動作します。
- 左ジョイスティック動作
ジョイスティックマウス - L3クリック
右マウスクリック
編集点を伸縮する便利なEキーもありますが、クリップに適用するとスリップしてしまうため外してあります。またクリップの速度を変更するRキーもビューアのツールが開くだけなので除外しています。
設定してみてわかったこと
単純にクリップをカットしたりトリムする分には十分に使える感じでした。レスポンスはマウスほどではありませんが、ジョイスティックをマウスとして使える部分が大きいです。
ただ、カットページはほかのページと比べても、キーが少ないので他のページでも使うとなると背面ボタンのあるコントローラーが必要になるかもしれません。
それと、文字入力のしづらさ。
Steamのオンスクリーンキーボードは結構癖があります。Windowsではタッチキーボードもありますが、そもそもゲームパッドで文字入力するのにキーボード形式である必要性に疑問を感じます。音声入力っていう方法もありますが、まだまだ。空間コンピューティングなんかも出てきてますが、新しい入力方法を考える必要があるかもしれません。
あと、ゲームと違ってキー入力のグラフィカルなアシストがない点。どのキーに何が割り当てられているか、割り当てられたキーがどう動作するかがわからないことも問題点。
iPad版のDaVinci Resolveみたいにパッドに特化してカットページとカラーページにアクセスできるSteam版なんか出てきたら面白いんだけどなぁ。Steamでも録画できるようになるみたいだし。
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