DaVinci Resolve 15 新機能 【 カラーページの改善】

DaVinci Resolve 15 新機能 【 カラーページの改善】

カラーページの改善

 

カラーページでは、複数の再生ヘッド、LUTブラウザ、タイムライングレードブラウザ、共有ノードなどで迅速にグレードの管理ができ、新しいマットフィネスコントロール、ノイズリダクションの改善、Camera Rawコントロールのフォーマットなどが追加され、ノードエディタの機能が大きく強化されています。さらにDolby VisionとHDR10 +をサポートするHDRツールが追加されました。

 

DaVinci Resolve 15 新機能【一般的な改善】

DaVinci Resolve 15 新機能 【編集ページの改善】

DaVinci Resolve 15 新機能 【 字幕とクローズドキャプション】

DaVinci Resolve 15 新機能 【 カラーページの改善】

 

DaVinci Resolve 15 Fusion の 使い方 (1)ノードエディタの概要

DaVinci Resolve 15 Fusion の 使い方 (2)ビュアーとトランスポート制御

DaVinci Resolve 15 Fusion の 使い方 (3)エフェクトライブラリとメディアプール

DaVinci Resolve 15 Fusion の 使い方 (4)キーフレームエディタ

DaVinci Resolve 15 Fusion の 使い方 (5)スプラインエディタ

 

 

クリップ、LUT、グレードのブラウジングの新機能

 

カラーページのメディアプール

カラーページのメディアプールから、「外部マット」として使用するクリップを直接ノードエディタにドラッグ&ドロップし、簡単に素早くエフェクトを作成できます。メディアプールを開くとギャラリーの場所と切り替わり、同じエリアに表示されます。

カラーページのメディアプールは、他のすべてのページのメディアプールとほとんど同じように機能します。

カラーページのメディアプール

カラーページのメディアプールからノードエディタにクリップをドラッグすると、次のように動作します。

  • クリップは現在のグレードで「外部マット」に変換され、セカンダリー調整用のマットとして使用できます。また、レイヤーミキサーと組み合わせ、テクスチャやイメージをミックスするための合成レイヤーとしても使用できます。

メディアプールからノードエディタにクリップをドラッグ

  • このクリップは、グレードしているクリップにクリップマットとして自動的に接続され、メディアプールでどのクリップがマットとして使用されているかがわかります。

 

LUTブラウザ

「LUTブラウザ」では、すべてのインストールされているLUTをブラウズしプレビューできます。LUTはカテゴリ別にサイドバーに表示されます。

LUTブラウザ

デフォルトではすべてのLUTにテスト用のサムネイルが表示され、LUTの効果がプレビュー表示されます。LUTのサムネイル上にポインタを置きホバースクラブすると現在のクリップをライブプレビューできます。

LUTブラウザを開くには:

カラーページの上部にある「LUTブラウザ」ボタンをクリックします。

LUTブラウザーで作業する方法:

  • カテゴリのLUTを見る:
    サイドバーで LUTカテゴリをクリックして選択すると、LUTがブラウザエリアに表示されます。
     
  • LUTをお気に入りにする:
    LUTの上にマウスを置き、右上隅に表示される星のバッジをクリックするか、任意のLUTを右クリックして「お気に入りに追加」を選択します。お気に入りカテゴリを選択すると、そのLUTが表示されます。
     
  • 特定のLUTを検索またはフィルタリングする:
    探しているLUTがあるビンを開き、虫眼鏡アイコンをクリックし検索フィールドを開き、探しているLUTを識別するテキストを入力します。
     
  • コラムまたはサムネイルでLUTを表示する:
    LUTブラウザの右上にあるコラムまたはサムネイルボタンをクリックすると、ブラウザでLUTを表示する方法を選択できます。
      
  • サムネイル表示でLUTを並べ替える:
    「サムネイルソート」
    ポップアップメニューをクリックし、LUTを並べ替える基準を選択します。ファイル名、タイプ、相対パス、ファイルパス、使用状況、変更日、昇順と降順ソートモードのオプションがあります。
     
  • コラムビューでLUTを並べ替える:
    コラムの見出しをクリックして並べ替える事ができ、ヘッダーを繰り返しクリックすると、昇順モードと降順モードが切り替わります。
     
  • クリップの画像でLUTのサムネイルを更新する:
    LUTの新しいサムネイルに使用するクリップのフレームを選択し、LUTを右クリックし、「タイムラインフレームでサムネイルを更新」を選択します。
     
  • LUTのサムネイルを標準サムネイルにリセットする:
    標準テスト画像に戻すには、LUTを右クリックして「サムネイルをリセット」を選択します。
     
  • LUTカテゴリをリフレッシュする:
    新しいLUTを追加したときには、LUTカテゴリを選択し、ブラウザ内の任意の場所を右クリックし、「リフレッシュ」を選択してディスクからカテゴリの内容をリフレッシュします。

LUTブラウザからグレードにLUTを追加する方法:

  • クリップにLUTを適用する:
    LUTブラウザからLUTをドラッグし、「サムネイルタイムライン」のクリップにドロップします。すでにLUTがあるノードにLUTをドラッグすると、以前のLUTは新しいLUTによって上書きされます。LUTはグレードではなくソースクリップに追加されます。
     
  • LUTを現在のノードに追加する:
    LUTを右クリックし、「LUTを現在のノードに追加」を選択します。現在選択しているノードにLUTが追加されます。
     
  • 特定のノードにLUTを適用するには:
    LUTブラウザからLUTをドラッグし、LUTを適用するノードにドロップします。すでにLUTがあるノードにLUTをドラッグすると、以前のLUTは新しいLUTによって上書きされます。

 

選択したLUTとアルバムを分割画面で一度にプレビューする

新しい分割画面モードでは、異なるLUTのプレビューを同時に表示できます。

「分割画面」をオンにして、モードポップアップメニューを「選択したLUT」に設定し、LUTブラウザからCommand(Ctrl)+クリックでLUTを選択すると、最大16個のLUTをグリッドで表示します。

分割画面の選択したLUT

新しい分割画面モードでは、ギャラリーのアルバム内のスチルを、ビューアの分割画面として表示することもできます。

「分割画面」をオンにして、モードポップアップメニューを選択した「アルバム」に設定し、ギャラリーを開きアルバムを選択すると、最大16個のスチルが同時に表示できます。

 

ギャラリースチルとLUTのライブプレビュー

ギャラリーとLUTのブラウザオプションに「ライブプレビュー」オプションがあります。これを使用すると、ギャラリースチルのグレードやLUTが現在のクリップにどのように適用されるかをプレビューすることができます。

ギャラリースチルとLUTのライブプレビュー

LUTまたは保存されたグレードの上でマウススクラブすると、現在のクリップに適用された状態がビュアーに表示されます。

 

レイヤーミキサーでのコンポジットモードのライブプレビュー

レイヤーミキサーノードのコンテクストメニューにある「コンポジットモード」のサブメニューをスクロールすると、各トランスファーノードが画像にどのように影響するかをビューアでリアルタイムに確認できます。

レイヤーミキサーでのコンポジットモードのライブプレビュー

ノードエディタでのLUTのライブプレビュー

コレクタノードのコンテキストメニューでLUTのサブメニューをOption(Alt)キーを押しながらスクロールすると、ビューアで各LUTが画像にどのような影響を及ぼすかをリアルタイムで確認できます。

 

ノードエディタのお気に入りのLUTサブメニュー

LUTブラウザで「お気に入り」としてラベル付けすると、ノードエディタでノードを右クリックして表示されるコンテキストメニューのサブメニューに、「お気に入りのLUT」が表示されます。これにより、目的のLUTにすぐに到達できるショートリストを簡単に作成できます。

お気に入りのLUT

ギャラリーでプロジェクトにあるすべてのタイムラインのグレードを参照

ギャラリーのアルバムリストの下に「タイムラインアルバム」があります。タイムラインアルバムは、現在のプロジェクトにあるタイムラインのすべてのグレードを閲覧できます。

タイムラインアルバム

参照するタイムラインはギャラリーブラウザの上部のポップアップメニューで選択します。現在のタイムラインや同じメディアを共有する他のタイムラインから、グレードを簡単にコピーできます。

これは、プログラムの中で同じクリップが複数回使用されている場合に特に便利です。すべてのグレードがギャラリーにあるので、グレードを再利用するために行っていたすべてのスチルを保存する必要がなくなりました。

ギャラリーのタイムライングレードブラウザでは、現在のタイムラインのすべてのグレードが自動的に表示されます。

 

他のプロジェクトのタイムライングレードをブラウズおよびインポートする

ギャラリーウィンドウでは、スチルとして保存されていない場合でも、他のプロジェクトのタイムラインのグレードを表示インポートできます。

ギャラリーウィンドウを開き、「スチル」パネルの階層コントロールを使用し、「目的のデータベース」>「ユーザー」>「プロジェクト」>「タイムライン」と開き選択すると、ブラウズ可能なアルバムが表示されます。

ブラウズ可能なアルバム

スチルギャラリー、メモリー、タイムラインメディアのアルバムがあり、タイムラインメディアアルバムでは、タイムラインで現在使用されているすべてのクリップのグレードをブラウズすることができます。必要なものを現在のプロジェクトのスチルアルバムやメモリーに簡単にコピーできます。

これは、シリーズの作品で現在のエピソードから過去のエピソードまでのさまざまなグレード、ルック、調整、修正などを再利用したい場合に特に便利です。以前は、この方法でグレードをブラウズするには、すべてのクリップをスチルとして保存する必要がありました。これで、タイムラインのクリップを直接ブラウズすることができます。

 

RCM Gamut マッピングでのRED SDKベースのRED IPP2設定

RED WideGamutRGBとLog3G10は、色域マッピング ResolveFXプラグインと色域マッピングを使用したResolveカラーマネージメントワークフローのオプションとしてRED IPP2ワークフローをサポートします。

 

新しいカラーページの機能

カラーページにはさまざまなワークフローを改善する様々な新機能が追加されています。

 

複数のタイムライン再生ヘッド

ミニタイムラインに最大4つの個別の再生ヘッドを作成できます。これを使用することで、タイムラインのさまざまな部分を行き来できます。一度に選択できるプレイヘッドは1つだけで、選択されているクリップの再生ヘッドはオレンジ色で強調表示されます。ミニタイムラインの各再生ヘッドには、A〜Dの文字が付きます。

複数のタイムライン再生ヘッド

ミニタイムラインに新しい再生ヘッドを追加するには:

  • 「カラー」> 「アクティブ再生ヘッド(Active Playheads)」サブメニューから再生ヘッドを選択します。再生ヘッドは元の再生ヘッドと同じ位置に配置されますが、選択されている新しい再生ヘッドをミニタイムラインの別の位置にドラッグすると、元々使用していた再生ヘッドが現れます。

 

表示に別の再生ヘッドを選択するには:

  • 再生ヘッド上のハンドルをクリックして選択し、アクティブな再生ヘッドをトランスポートコントロールで操作できます。デフォルトでは、使用可能な4つの再生ヘッドにキーボードショートカットが割り当てられていませんが、素早く切り替えるためのカスタムキーボードマッピングを作成できます。
     
  • DaVinci Advanced Control Panelを使用すると、ジョグ/シャトルパネルのA、B、C、Dボタンを使用して、制御したい再生ヘッドに切り替えることができます。

 

ミニタイムラインから追加の再生ヘッドをすべて削除する:

  • 「カラー」>「アクティブ再生ヘッド(Active Playheads)」>「再生ヘッドをリセット(Reset Playheads)」を選択します。

 

バッチバージョン管理

サムネイルタイムラインで複数のクリップを選択してサムネイルの1つを右クリックし、「ローカル」または「リモート」バージョンのサブメニューから「ロード」を選択すると、一度に異なるバージョンに切り替えることができます。

 

ドラッグ可能なクオリファイアコントロール

クオリファイアコントロールにドラッグ可能なオーバーレイが追加され、マウスやタブレットによる直接的な調整が可能になりました。

クオリファイアコントロールオーバーレイの左端と右端をドラッグし、「ロー」と「ハイ」の値(または「色相」コントロールの「幅」の値)を調整します。クオリファイアコントロールのセンターをドラッグして中心を変更し、「ロー」と「ハイ」のパラメータを両方調整できます。

ドラッグ可能なクオリファイアコントロール

また、クオリファイアオーバーレイの左右の端をオプション+ドラッグすると、ソフトネスの調整ができます。

 

マットフィネスコントロールの追加

マットフィネスコントロールにノイズ除去が再追加され、抽出されたキーをポストプロセスでノイズを減らし、ちらつきを取り除きマットの穴を柔らかく塗りつぶします。

マットフィネスコントロールの追加ページに、Shrink、Grow、Opening、Closingのコントロール機能があり、シェイプの形状およびRadiusとIterationsの操作ができます。以前からある黒クリップと白クリップコントロールは2ページ目に移動しました。

マットフィネスコントロール

ノード固有のカラースペースとガンマ設定

ノード固有のカラースペースの機能は以前から使用可能でしたが、カラースペースのリストが大幅に拡張されています。(Lab、HSL、YUVなどの以前から使用できるオプションはそのまま残ります)さらに、ノードで動作するガンマを選択するオプションがあります。

ノード固有のカラースペースとガンマを選択しても、カラースペース変換ResolveFXプラグインと同様に、直接画像は変更されません。

ノード固有のカラースペースとガンマ設定

ノードのカラースペースとガンマを変更すると、赤、緑、青チャンネルのコントロールに影響を与え、ノード内で適用された調整が変化します。例えば、ガンマをリニアに設定したOFXを適用する場合などに有効です。

 

現在のクリップとギャングしたタイムラインワイプ

「現在のクリップとタイムラインワイプをギャング(Gang timeline wipe with current clip)」オプションがビューアオプションメニューから利用できます。これは、現在選択しているクリップと他のクリップをギャングし、オフセットを維持したままタイムラインワイプを表示しながら移動できます。

現在のクリップとタイムラインワイプをギャング

タイムラインワイプが無い場合、サムネイルタイムラインで現在のクリップ以外のクリップにマウスカーソルを合わせ、右クリックして表示されるコンテキストメニューから「タイムラインクリップをワイプ」コマンドを使用します。

タイムラインクリップをワイプ

この場合、タイムラインの別のクリップに対してスチルを保存する必要はありません。タイムラインワイプに設定したクリップには青いアウトラインが表示され、イメージワイプの参照ワイプでタイムラインワイプをオンにすると、ワイプに設定したクリップが表示されます。

タイムラインワイプに設定したクリップには青いアウトラインが表示

このオプションを有効にすると、タイムラインワイプクリップと現在のクリップの間のオフセットが、クリップ選択を移動しても維持されます。このオプションを無効にすると、選択したクリップに関係なく設定されたタイムラインワイプクリップがそのまま参照されます。

 

キャノンRAW、パナソニックRAWクリップ用のカメラRAWパレット

Canon RAWおよびPanasonic Varicam RAWメディアでは、そのメディアがタイムラインにあるときに、プロジェクト設定のCamera RAWパネルとColorページのCamera RAWパレットに専用コントロールが表示されるようになりました。

 

パワーウィンドウのステレオスコピックコンバージェンスのサポート

プロジェクト設定の「一般オプション」パネルの「カラー」グループに、「ステレオコンバージェンスをウィンドウとエフェクトに適用」の新しいチェックボックスがあります。これは、コンバージェンス調整時に各目に適切に配置したウィンドウの位置を正しく維持します。

ステレオコンバージェンスをウィンドウとエフェクトに適用

このオプションを有効にすると、「ウインドウ」パレットに追加のトランスフォームパラメータ の「Convergence」が表示され、3Dステレオスコピッククリップ上に配置されたウィンドウに対して適切に整列したコンバージェンスを作成できます。

片目でモニタリングし画像内の目標に対してウィンドウを配置した後、ステレオ3Dパレットでステレオ出力を有効にします。パンコントロールとコンバージェンスコントロールを使用して、同じ目標に対してウィンドウが適切にステレオで揃っているかどうかを両目で確認します。その時にステレオ3Dパレットのコンバージェンスコントロールを調整すると、ウィンドウの位置が各目に対し正しく維持されます。

 

カラーページビューアでマーカーオーバーレイを表示

カラーページのタイムラインで再生ヘッドがマーカー上にあると、編集ページのように、マーカーの情報がビューアオーバーレイに表示されます。

カラーページビューアでマーカーオーバーレイを表示

カラーページビューアで使用できるタイムラインマーカーリストオプションメニュー

「カラー」ページのビューアのオプションメニューに、タイムライン上のすべてのタイムラインマーカーを一覧表示するサブメニューがあります。

タイムラインマーカーリスト

ノイズリダクションの改善

空間的ノイズリダクションコントロールのモードポップアップに大幅に改善された「Enhanced」のオプションが追加されました。

空間的しきい値のスライダを上げてノイズを除去する際、画像のシャープネスとディテールを維持し良好な結果を得られます。この改善では、低い値では「画質優先」と比較して微妙な場合がありますが、しきい値のスライダを40以上にあげた場合に明らかな改善が得られます。(イメージにより異なります)

ノイズリダクションの改善

新しい「Enhanced」モードでは、「画質優先」モードで行うことができない、ルミナンスとクロマしきい値スライダを個別調整のために切り離すこともできます。

 

フェイスリファインメントの改善

フェイスリファインメントプラグインを使用したときの、フェイスキーヤーのインスタンスのチャタリングやちらつきのある目の下の隈の除去が改善されました。

 

ノードエディタの機能拡張

新しい共有ノードなどノードエディタにはさまざまな改良が加えられています。

 

共有ノードでのグループ管理

「共有ノード」はカラーリストの作業において最大の改善点の1つです。個別のコレクタノードを「共有ノード」にしてコピーすることで、複数のクリップに対しリンクを維持したまま調整をすることができます。クリップのノードと共有ノードは同じノードツリー内に混在させることができ、グループ化することなく複数のクリップ間でリンクを維持したまま調整が行えます。

 

共有ノードとは

共有ノードは、グループ化を必要とせず任意のグレードに追加できます。「共有ノード」に対する変更は他のすべてのインスタンスに自動的に波及します。複数の「共有ノード」をグレードに追加したり、通常のコレクタノードと混在し、繋ぎ変えて順序を変更することもできます。

 

共有ノードはとても柔軟で、以下のようなことを行うことができます。

  • 特定のソースのすべてのクリップの先頭に、カラースペース変換Resolve FXやLUTを追加する
     
  • インタビューの話し手のすべてのショットにベースコレクションを追加する
     
  • シーン内の特定のアングルのクリップにショットマッチの調整を追加する
     
  • 特定のシーンのすべてのクリップにスタイル調整を加える
     
  • リモートバージョンで共有ノードを使用してベース調整を行い、ローカルバージョンにコピーして微調整をする

共有ノードはクリップセットに混在することができるため、上記のいずれかもしくは全てを一度に行うことができます。たとえば、1つ目の共有ノードで特定のカメラのクリップの調整、2番目の共有ノードで特定のシーンが含まれるクリップに対し調整を行い、3番目の共有ノードで役者に対しての調整を行うというような使い方です。その後は数個の通常のノードで調整を行えます。

重要:現時点で、共有ノードを使用する際に2つの制限があります。共有ノードを使用するグレードではスマートキャッシュまたはユーザーキャッシュを使用できず、共同作業ワークフローで共有ノードは使用できません。これらの制限は一時的なものと思われます。

 

共有ノードの作成

複数のクリップ間でノードを共有して調整したい場合、簡単に共有ノードを作成できます。

 

共有ノードを作成する:

任意のコレクタノードを右クリックし、「共有ノードとして保存」を選択します。

共有ノードを作成する

共有ノードのロック

ノードを共有ノードにすると、そのノードは自動的にロックされます。誤って同じ共有ノードを使用し、他のグレードに影響する調整を防ぐことができます。

 

共有ノードのロック状態を切り替えるには、次のいずれかの操作を行います。

  • 任意の共有ノードを右クリックし、コンテキストメニューから「ノードをロック」を選択します。
     
  • キーフレームエディタを開き、そのノードのキーフレームトラックのトラックヘッダーで「ロック」アイコンをクリックします。

共有ノードのロック

共有ノードのコピー

共有ノードは基本的にクリップグレードのコレクタノードと同じです。そのため扱いやすく、共有ノードを作成し、他のクリップのグレードにコピーして適用し、リンクした状態で調整を行えます。コピーにはさまざまな方法があります。

 

クリップに共有ノードをコピーする方法:

ノードエディタのコンテキストメニューで別のクリップのグレードに追加する:

  • 「共有ノードとして保存」すると、ノードエディタのコンテキストメニューの「ノードの追加」サブメニューの下にノードの名前が追加されます。
     
  • 任意のクリップのノードを選択し、コンテキストメニューで「共有ノード」の名前を選択すると、ノードに追加できます。共有ノードのラベルを変更すると、そのカスタムラベルがコンテキストメニューに表示されるため簡単に見つけることができます。

コンテキストメニューで別のクリップのグレードに追加する:

他のクリップのグレードにコピーする:

  • 作成された共有ノードは、他のグレードと同様にコピーすることができます。

 

ギャラリーに共有ノードを保存し、他のクリップに適用する:

  • 共有ノードを含むグレードをギャラリーに保存すると、そのギャラリーから別のクリップに共有ノードをコピーできます。

 

共有ノードを選択したクリップの末尾に追加する:

  • シーン内で複数のクリップを既にグレードしている場合、選択した「共有ノード」を他のクリップグレードの末尾に追加できます。まずコピー元のクリップにある「共有ノード」を選択した後に、サムネイルタイムラインで複数のクリップを選択し、「カラー」>「末尾に追加」を選択します。

共有ノードを選択したクリップの末尾に追加する

リモートグレードをローカルグレードにコピーするときに共有ノードを使用する:

  • リモートノードを使用してグレードをする場合、同じソースメディアに対して同じ調整が行われますが、ベース調整に共有ノードを使用すると、「ローカルにリモートグレードをコピー」コマンドで「共有ノード」のリンクを保ったままローカルバージョンで微調整が行えます。

 

共有ノードの削除

複数のクリップで使用されている共有ノードのリンク関係を削除するには、特定の共有ノードを「削除」できます。リンクされていないノードは、各ノードツリー内にそのまま残されます。削除された共有ノードは「ノードに追加」サブメニューから削除されます。

 

共有ノードを削除するには:

  • 共有ノードを右クリックし、「共有ノードの削除」サブメニューから削除する共有ノードを選択します。

 

シングルクリックでのノードの選択

カラーページのノードエディタでノードをシングルクリックで選択できます。

 

複数の選択されたノードを一度に無効/有効にする機能

ノードツリーで複数のノードを選択し、使用可能なノードのオン/オフ(Command-Dを含む)を使用すると、選択されたノードの有効/無効が切り替わります。これにより、複雑な調整を行っているノードの比較が簡単になります。

選択されているノードは常にオレンジ色で表示されます。

 

他の入力に接続をドラッグする機能

ノード間の接続線の後半にポインターを置くと青色に強調表示され、クリックしてドラッグすると別の入力に再接続できます。

 

シングルクリックでの接続の削除

ノード間の接続線の後半にポインタを置き青色に強調表示された状態で、接続線の青い部分を一度クリックするとその線が削除されます。

接続線の青い部分を一度クリックするとその線が削除

 

ダブルクリックによるノードラベルテキストの編集

ノードのラベルをダブルクリックすると、そのラベルテキストが編集できます。これは、すでにノードにラベルがある場合のみ機能します。

 

ノードグラフのダイナミックキーフレームインジケータ

キーフレームパラメータを持つノードは、ノードエディタでバッジが表示されるようになりました。

 

ノードグラフインタフェースの改良

ノードグラフのノードの見た目が、Fusionページのノードエディタとの互換性を保つためアップデートされました。ミキサーノードには識別するための新しいアイコンがあります。

 

ノードのサムネイルオプション

ノードエディタのオプションメニューに、コレクタノードのサムネイルの有効/無効を切り替える「サムネイル表示」オプションがあります。

 

「ノードグラフを表示」で複合ノードを開く機能

ギャラリースチルまたはサムネイルを右クリックして「ノードグラフを表示」を選択し、ノードグラフを表示します。ノードグラフに含まれる複合ノードを右クリックして「複合ノードを表示」を選択するか、コマンド+ダブルクリックで複合ノードを開くと個別のノードを表示します。

「ノードグラフを表示」で複合ノードを開く機能

複合ノードを開くと下部にパスバーが表示されます。

 

HDRの機能拡張

 

GPUアクセラレーテッドのドルビービジョン™CMU内蔵(スタジオのみ)

DaVinci Resolve 15には、ドルビービジョンでのグレーディングとフィニッシングのワークフローを行うためのGPUアクセラレーションソフトウェアバージョンのDolby Vision CMU(Content Mapping Unit)ボックスが含まれています。これは、「プロジェクト設定」の「カラーマネージメント」パネルにある「Dolby Visionを有効にする」チェックボックスを有効にして設定します。 ドルビービジョンをオンにすると、カラーページで「Dolby Visionパレット」が有効になります。

すべてのスタジオユーザーが使用できる自動分析

Resolve Studioでは、ドルビービジョン分析メタデータを自動的に生成できます。このメタデータを使用してドルビービジョンコンテンツを配信し、HDRグレードから他のHDRおよびSDRデリベラブルをレンダリングすることができます。

 

Dolby Visionには、2つのレベルのメタデータがあります。

  1. プロジェクトと画像パラメータによって自動的に生成される分析メタデータ(レベル1)
     
  2. アーティスティック・トリム・メタデータ(レベル2):カラリストによって、マスタリング・ディスプレイとは異なるターゲットに対しドルビービジョンにマップされたイメージを設定します(Rec. 709など)。

ドルビービジョンのL1分析メタデータの生成は、ドルビーの追加ライセンスなしで利用可能です。アーティスティックトリムメタデータは、DaVinci Resolveの「ドルビービジョンパレット」で作成されます。 ドルビービジョンパレットは別のライセンスが必要です。

 

カラーページのドルビービジョンパレット

ドルビービジョン自動分析を制御するコマンドは、「カラー」> 「Dolby Vision™」サブメニューにあり、次のコマンドで構成されています。

  • すべてのショットを分析:
    タイムライン内の各クリップを自動的に分析し、結果を個別に保存します。
     
  • 選択したショットを分析:
    選択したショットのみをタイムラインで分析します。
     
  • 選択してブレンドする:
    選択した複数のショットを分析し、結果を平均して各クリップに保存します。同じコンテンツを持つ複数のクリップを分析するときに時間を節約するのに便利です。
     
  • 現在のフレームを解析:
    ショット全体を代表する1フレームでクリップを迅速に分析します。
     
  • 全てのフレームを解析:
    ショットカットを処理することなく、HDRデリベラブルをドルビービジョンにすばやく変換します。

 

手動でのトリミング(ライセンシーのみ)

自動分析上で手動トリムを作成する場合は、ドルビーからライセンスを取得してください。ライセンスファイルを取得したら、「ファイル」>「Dolby Vision」>「ライセンスのロード」と選択してインポートすると、Dolby Visionパレットが「カラー」ページに表示されます。

 

ドルビービジョンメタデータのエクスポート

ドルビービジョントリムメタデータを埋め込んだMXFファイルをレンダリングする機能が追加されました。

 

HDR10 +™パレットオプション(スタジオのみ)

DaVinci Resolve 15は、サムスンの新しいHDR10 + HDRフォーマットをサポートしています。このサポートは新しい基準のために作業中であることに注意してください。HDR10 +パレットを有効にするとHDRからSDRへの自動ダウンコンバートをトリミングできるトリミングパラメータからメタデータを作成し、サポートされているテレビやディスプレイでのHDRの強いハイライトの表示方法を制御します。

「プロジェクト設定」の「カラーマネジメント」パネルで「Enable HDR10 +」チェックボックスを有効にして設定します。 HDR10 +をオンにすると、カラーページで「Dolby Visionパレット」が有効になります。

 

HDR10 +自動解析コマンド

HDR10 +には、HDRからSDRへのダウンコンバージョンメタデータを自動分析するための独自のスキームがあり、「カラー」>「HDR10 +」サブメニューにあるコマンドで調整できます。

  • すべてのショットを分析:
    タイムライン内の各クリップを自動的に分析し、結果を個別に保存します。
     
  • 選択したショットを分析:
    選択したショットのみをタイムラインで分析します。
     
  • 選択してブレンドする:
    選択した複数のショットを分析し、結果を平均して各クリップに保存します。同じコンテンツを持つ複数のクリップを分析するときに時間を節約するのに便利です。
     
  • 現在のフレームを解析:
    ショット全体を代表する1フレームでクリップを迅速に分析します。

 

HDR10 +パレット

すべてのResolve StudioユーザーはHDRトリムパレットを使用し、自動分析されたトリムメタデータを手動でトリミングできます。現時点では、 輝度マッピング曲線を整形するために使用するベジェハンドルとカスタムカーブのコントロールポイントをニーのXスライダーとYスライダーを含む9つのスライダーコントロールで制御します。

 

HDR10 +メタデータエクスポート

結果のメタデータは、クリップごとにJSONサイドカーファイルに保存されます。

 

コンテンツ制作プロフェッショナル向けのドルビービジョン

DaVinci Resolve 15 | Blackmagic Design

撮影助手→ポストプロダクションスタジオを経て、2000年からフリーランス。CM、PV、TVグラフィックなどAutodesk Flame Smokeによる映像合成編集。合成作業、特殊効果など撮影技術に関してのサポート、システム構築に関するアドバイスなども行っています。以前の作品はこちら

ご依頼、ご質問などございましたらお問い合わせフォームまで。

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