DaVinci Resolve 18.5 の新機能

DaVinci Resolve 18.5 の新機能

2023年4月15日 DaVinci Resolve Studio 18.5(Beta1)がリリースされました。このリリースはBeta版であり、まだ実装されていない機能や正常に動作しない場合があることに注意してください。

 インストール前の注意事項:

DaVinci Resolve 18.5では、18.1.4のプロジェクトを開くことはできますが、18.5で開いたり作成したプロジェクトは以前のバージョンで読み込むことができません。18.5 でプロジェクトを開く前に、古いバージョンのアプリケーションでプロジェクト ライブラリ全体のバックアップと個々のプロジェクトのバックアップをお勧めします。

インストーラー

DaVinci Resolve 18.5のインストーラーはBlackmagic DesignのサポートページやDaVinci Resolveの製品ページで見つけることができます。

Blackmagic Design DaVinci Resolveの製品ページ

DaVinci Resolveのインストーラーに新しいBlackmagic Proxy Generator Liteアプリケーションが追加され、Studio版のインストーラには、新しいBlackmagic Proxy GeneratorDaVinci Resolve Monitoringアプリが含まれます。

さらに、Mac OSとWindows用のDaVinci Resolve Project Serverの新バージョンがBlackmagic Designのサポートページからダウンロードできます。

Blackmagic Designのサポートページ

iPad および iPhone でモニタリングするための新しい iOS クライアントDaVinci Remote MonitorはAppStoreからダウンロードできます。注:このアプリケーションを動作させるにはBlackmagic Cloud(Beta)のサインインが必要です。

DaVinci Remote Monitor(AppStore)

 

主な機能

  • カットページにおける複数の改善。
  • Blackmagic Cloud プレゼンテーションのサポート。
  • DaVinci Neural Engine ベースのオーディオからの字幕生成。(Studio版)
  • DaVinci Neural Engine を利用したテキストベースの編集。(Studio版)
  • FusionでUniversal Scene Description (USD)ベースのワークフローのサポート。
  • Fusionで複数のレイヤーを合成、管理するための新しいマルチマージ ツール。
  • 複数のリモートモニタリングの改善。
  • タイムラインごとの高速バックアップ。
  • タイムラインごとのリゾルブカラーマネージメント。
  • Fairlightでの編集とミックス グループのサポート。
  • AI ベースの音声分類。(Studio版)

カットページ

タイムライン表示の改善点

  • カットページのタイムラインで字幕のサポート。
  • トラック ヘッダーのアイコンをクリックしてトラックを拡大。
  • クリップ名とインジケーターを表示するオプション。
  • スマート インジケータと編集点の表示が改善。
  • 編集された同期クリップの非同期インジケーター。

タイムラインアクションの改善点

  • カットページのタイムラインのオーディオからキャプションを自動的に作成。
  • DaVinci Neural Engineを使いカットページのタイムラインでシーン カットを実行。
  • オーディオ、ビデオ、字幕トラックの追加。
  • 隣接するクリップの分割と結合。
  • メイントラックのリップル編集を切り替えるリップルオプション。
  • マーカーの追加とデフォルトマーカーの色の設定。

新しい編集アクション

  • オーディオのロールやトリムによってスプリット編集を作成する機能。
  • メイントラックでAlt または Optionを使いトリムし、リップルをバイパスしてギャップを追加。
  • クリップの開始点や終了点を再生ヘッドの位置でトリムもしくはエクステンド可能に。
  • ずれている同期クリップの再同期。

その他

  • 表示オプションと編集アクションにすばやくアクセスできるようにツールバーが再構成されました。
  • ツールバーのスムースカットを右クリックしてお気に入りのトランジションにアクセス可能に。
  • カットページのトラック番号を他のページと一元化。
  • 新しいモーション グラフィック エフェクト テンプレートとトランジションの追加。

メディアページ

  • AI ベースのオーディオ分類。(Studio版)
  • タイムラインごとの高速バックアップ。
  • 自動スマート ビンの追加をサポート。
  • OpenTimelineIO (OTIO)形式でのタイムラインの読み込みと書き出し。
  • 新しい2x拡張スーパー スケール アルゴリズム。
  • インスペクターからスーパー スケール設定を設定可能に。
  • メタデータ パネルでマーカー サブクリップのサポート。
  • 複数のクリップのインアウト範囲をクリアする機能。
  • 選択した複数のタイムラインの開始タイムコードを変更する機能。
  • メディア ストレージのお気に入りを並べ替える機能。
  • ソース ビューアーで最近のメディア履歴を消去する機能。
  • クリップ属性でカスタム ピクセル アスペクト比をサポート。
  • タイムコードのないクリップのプロキシ リンクの改善。

エディットページ

  • DaVinci Neural Engine ベースのオーディオからの字幕生成。(Studio版)
  • DaVinci Neural Engine を利用したテキスト ベースの編集。(Studio版)
  • キーボード ショートカットでのキーフレームの追加と削除。
  • 編集タイムラインでの再生中にキーフレームを変更する機能。
  • (メディア、カット、エディットの)ビューアから現在のフレームを静止画として書き出し可能に。
  • ビデオ トラックをドラッグして、トラック インデックスで並び替え。
  • タイムラインの複数選択されたクリップをスタビライズ。
  • リタイム カーブは、デフォルトでスピード カーブを使用。
  • フラット化されたマルチカムのグレードは、マルチカム アングルにコピーされます。
  • プロジェクト全体でレンダーキャッシュを管理する機能。
  • 失われた VFX Connect クリップを手動で再リンクする機能。
  • (カット、エディット、Fairlight で)再生ヘッド下にあるすべてのクリップを選択する機能。
  • タイムライン 表示オプションとボリューム コントロールのショートカットキー を設定する機能。
  • システムがリアルタイムで再生できない場合のビデオの更新がよりスムーズになりました。
  • 字幕インスペクタでのキャプション プレビューのテキスト ラッピングが改善されました。
  • タイムコード表示ウィンドウに、タイムコード エントリのプレビューが表示されます。
  • 編集インデックスの書き出し動作は編集インデックスオプションの一部になりました。

Fusion

  • Universal Scene Descriptor (USD) ファイルのインポート。
  • USD アセットを管理するための USD ツールセットの導入。
  • Storm を含む USD Hydra ベースのレンダラーのサポート。
  • 複数のレイヤーを合成するための新しいマルチマージ ツール。
  • ネイティブ AI ベースの深度マップ ツールのサポート。(Studio版)
  • GPU アクセラレーションによるクリーン プレート。
  • GPU アクセラレーション アナグリフ。
  • Fusion スプリッター ツールを使用するときにレンダリングが最大 3 倍高速化。
  • Fusion ページのMediaInとクリップがメディア プールで見つかります
  • FusionのセーバーでOpenEXR DWA圧縮をサポート
  • Fusion の CineonLog ツールでBMD Film Gen 5 をサポート。
  • 個々のシェイプツールのプレビューをサポート。
  • Fusion 変換のトーン マッピングを無効にするプロジェクト設定オプション。

カラー

  • タイムラインごとのResolveカラーマネージメント。
  • マジックマスクのマットフィネスポストフィルタコントロールをサポート。
  • 各クリップの Camera RAW の変更を元に戻す機能。
  • コレクター ノードでコンポジット モードを設定する機能。
  • ビューアでのマーカー オーバーレイと注釈のサポート。
  • 不足している LUT をビューア オーバーレイとして表示する機能。
  • LUT マネージャーから不足している LUT を管理する機能。
  • ギャラリーで静止画、LUT、および PowerGrade アルバムを並べ替える機能。
  • 生成された LUT には空間的 Resolve FX DCTL エフェクトが含まれます。
  • マルチユーザプロジェクトで、ギャラリーのスチルを自動的にバックグラウンドで更新。
  • HDR グレーディング中のハイライト モードの動作が改善。
  • Vivid HDR トリム メタデータをクリップ間でコピー ペーストする機能。
  • HDR フッテージをグレーディングする際のパフォーマンスが向上。
  • Apple シリコンで最大 2 倍高速な空間ノイズ リダクション。
  • マジック マスクの追跡とキャッシュ管理が改善。
  • DaVinci Resolve Mini パネルでの Dolby Vision コントロールのサポート。
  • DaVinci Resolve Mini パネルでのカラー ワーパー コントロールのサポート。
  • 外部マット ノード ラベルのデフォルトがマットファイル名に。
  • 共有ノードへの変換時にノード ラベルが保持されます。
  • Leica L Log カラーマネジメントのサポート。
  • 色空間とガンマのオプションがベンダー別に整理。

Resolve FX

  • AI ベースの Resolve FX Relightでバーチャル ライティングを追加。(Studio版)
  • Resolve FX Glow の Invert Effect オプションで暗いグロー効果が得られます。
  • Resolve FX Flicker Addition の分析をアルファチャンネルとしてエクスポートするオプション。
  • Resolve FX Color Transform でカラースペースを入れ替える機能。
  • Resolve FX Depth map分析でのブランキングの処理が改善。
  • パッチリプレイサーでパッチされたエッジの結果が改善。
  • Resolve FX Glow と Light Rays の明るい領域のリカバリーコントロール。
  • Resolve FX グレーディング ノードの入出力マネージメントの自動化。
  • Resolve FX をドラッグしてカラー グレーディング ノードとして適用。
  • Alt またはOptionを押しながらResolve FX をドラッグしてFX ノードを作成。
  • OFX アルファ混合状態のスマートな初期化のサポート。
  • ワーパーとサーフェス トラッカーの選択範囲のリサイズでAlt またはOptionを使い比率を維持。
  • Beauty、Water Color、StylizeでNvidiaシステムにおいて最大2倍高速化
  • Lens Blur、Aperture DiffractionでNvidiaシステムにおいて最大1.5倍高速化

Fairlight

  • Fairlightで編集およびミックス グループのサポート。
  •  voice-specificオプションによる弾性波ピッチ処理の改善。
  • ネストされたVCA のサポート。
  • Dolby Atmosのサポートの強化(Studio版)
  • Linux でボイスアイソレーションをサポート。(Studio版)
  • Linux でダイアログ レベラーのサポート。
  • ミュートまたはソロのトラックとモニターのメーター プレビューが改善。
  • ミキサーで選択されたトラックにスクロールするショートカットキーを設定する機能。
  • トラック ソロは、プロジェクト セッション間で保持されます。
  • バスをパンする機能。
  • (カット、エディット、Fairlight で)再生ヘッド下にあるすべてのクリップを選択する機能。
  • トラック インデックスでトラックとバス モニター ソースを指定する機能。
  • 複数のボイスアイソレーションの改善。(Studio版)
  • サードパーティの Rewire を統合する Fairlight FX モニターコントロール。
  • Soundminer などのアプリケーションからストリーミングおよびスポットする機能。
  • 0.1 dB 分解能のオートメーション レベル トリミング用の シフトモディファイアの動作。

一般

  • Blackmagic Cloud プレゼンテーションのサポート。
  • DaVinci Resolve からTikTok にサインインしてビデオを直接アップロード。
  • リモート モニタリングの改善(Studio版)
  • Mac OSでリモートモニタリングのサポート。
  • Mac OS クライアントで、より多くのフォーマットをサポート。
  • iPad および iPhone でモニタリングする新しい iOS クライアント。
  • Blackmagic ID を使用したクライアント接続のサポート。
  • 複数のクライアントへのストリーミングのサポート。
  • コンピューター ディスプレイでのストリーム表示のサポート。
  • HDR ストリームモニタリングのサポート。
  • 新しいバージョンを Dropbox Replay にアップロードする機能。(Studio版)
  • DaVinci Resolve 用の Rocky Linux 8.6 ベースのインストール環境。
  • アドバンスドパネルで再生を複数回押すと、より速く再生できます。
  • DRT エクスポートにグループと共有ノードが含まれます。
  • DRA プロジェクト アーカイブに VFX Connect メディアが含まれます。
  • Blackmagic Cloud プロジェクト ライブラリ接続の最適化。
  • 新しい垂直解像度のタイムラインとプロジェクトは、デフォルトでクロップ付きのフル フレームになります。
  • 速度ワープのオプションのデフォルトはプロジェクト設定のモーション推定モードになります。
  • スタビライズ、シーン カットなどは解析速度がプログレスダイアログで表示されます。
  • クイック エクスポート アイコンが編集ページとカラー ページにあります。
  • その他一般的なパフォーマンスと安定性の向上。

スクリプトとAPI

  • DRT および DRB ファイルをインポート、エクスポートするスクリプト API 。
  • データ書き込みプリセットをロードするスクリプト API 。
  • ノード ラベルを取得するスクリプト APII。
  • ARRI CDL と LUT をクリップに適用するスクリプト API 。
  • クリップの有効状態のクエリと設定のためのスクリプト API 。
  • 選択したコーデックのコンテナーがエンコード API でリストアップされます。
  • エンコード API でデータとビデオのレンジを指定する機能。

コーデックのサポート

  • Blackmagic RAW SDK 3.0 のサポート。
  • GIF、JPEG、および PNG イメージ シーケンスのレンダリング。
  • アニメーション GIF クリップのレンダリング。
  • Linux で AC3 オーディオのデコードのサポート。
  • LogC3 ARRI クリップを LogC4 としてデコードする機能。
  • Sony XAVC RAW コントロールのサポート。
  • MKV チャプターをメディア マーカーとしてインポートする機能。
  • タイムライン マーカーを MKV チャプターとしてエクスポートする機能。
  • サポートされた Nvidia カードでのハードウェア アクセラレーションによる VP9 デコード。
  • Sony XAVC 420 8 ビット クリップのエンコード速度が最大 50% 高速化。
  • MKVおよびWEBM クリップからAV1へデコード。
  • FFV1 フォーマットのエンコードとデコードのサポート。
  • MKV コンテナーでの ProRes、AV1、H.264、MP3、AAC のエンコード。
  • ZIP 形式の EXR をレンダリングするときのカスタム圧縮レベル。
  • AMD システムでのハードウェア アクセラレーションによるAV1 の エンコード。
  • サポートされた AMD システムで複数のハードウェア エンコーダーを使用する機能。
  • 最大 30% 高速な Apple ProRes ハードウェア アクセラレーション エンコード。
  • Apple シリコンで ProRes クリップをレンダリングするときのディスク使用量の見積もりが改善。
  • クイック エクスポート レンダリングに、有効なサブタイトルとデータ焼き込みが含まれるようになりました。

最小システム要件

Mac OS

  • Mac OS 12 Monterey
  • 8GBのシステムメモリ Fusionを使用する場合は16GB
  • Blackmagic Design Desktop Video 12.0以降
  • 2 GB 以上の VRAM を搭載した統合 GPU またはディスクリート GPU
  • Metal または OpenCL 1.2 をサポートする GPU

Windows

  • Windows 10 Creators Update
  • 16 GB のシステム メモリ Fusion を使用する場合は 32 GB
  • Blackmagic Design デスクトップ ビデオ 10.4.1 以降
  • 2 GB 以上の VRAM を搭載した統合 GPU またはディスクリート GPU
  • OpenCL 1.2 または CUDA 11 をサポートする GPU
  • NVIDIA/AMD/Intel GPU ドライバー バージョン – GPU の要件に応じて。

Linux

  • Rocky Linux 8.6 または CentOS 7.3。
  • 32 GB のシステム メモリ。
  • Blackmagic Design デスクトップ ビデオ 10.4.1 以降
  • 2 GB以上の VRAM を搭載したGPU
  • OpenCL 1.2 または CUDA 11 をサポートする GPU
  • NVIDIA/AMD ドライバー バージョン – GPU の要件に応じて。

 

 

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