Autodesk Smoke ワークショップに参加しました。

2012年8月29日 晴海アイランドトリトンスクエア オートデスク株式会社 本社 デモルームでAutodesk Smoke ワークショップが行われました。
 

 
毎月1回、Autodeskでは映像編集の基本からカラコレ、エフェクトまでを学ぶセミナーが開催されています。今回は今までの通常のトレーニングとは異なり、実機を持ち込んだハンズオン形式のセミナーとして開催されました。9月も同様のセミナーがハンズオン形式で行われるようです。
 
Autodesk Smokeワークショップ
 
実際に受けた感想としては、基礎的項目が多かったのですが実際に触りながら学ぶのはとても新しい試みだと思います。特にプレリリース版の試用期間が伸び、自分のMackBookを持ち込めることで新規のユーザーでなくとも思わぬ発見があります。製品版出荷前だからこそできるチャンスかもしれません。ただし、1日で全ての機能を網羅する事はやはり難しいように感じました。分からない部分を直接聞いて解決したり、Tipsを吸収するにはとてもいい機会です。
 
今回教えていただいたTipsをいくつかご紹介します。
 

ハードウェア構成について

MBPRで運用する場合、基本的な編集は8GBあれば問題無いのですが、複雑な合成には16GBの実装が推奨されています。
 
現在公式にサポートされているOSはMacOSX10.7 Lionまでです。Mountain Lionは現在検証作業中との事でした。基本的にグラフィックスもOS依存です。
 
Autodesk Smokeはバックグラウンドで動作するプロセスが全て動いていないと起動しません。(起動しても不安定な状態になります。)サービスモニターで起動しているバックグラウンドプロセスを確認出来ます。Stone+Wireが動作していない場合は再起動する事で解決する場合があります。
 

 
すべてグリーンならバックグラウンドプロセスは動作中です。
 
大規模なネットワークに接続している場合、起動に時間がかかる時があります。これはネットワーク上の全てのライブラリーをチェックしているので、ローカルか小規模のネットワーク接続に切り替える事で解決します。
 
Smoke2013ではアウトプットデバイスがなくても、MBPR本体にあるHDMIからデュアルモニター設定でビデオプレビューを行うことが可能です。ただし正確に見るには正しくモニターがキャリブレーションされている必要があります。
 

プロジェクトとユーザー作成

Autodesk Smokeでは、最初に必ずプロジェクトとユーザーを作成する必要があります。プロジェクトはあくまでもデフォルトの設定で、内部ではどんな解像度でも扱う事が出来ます(上限はあります)が、リアルタイム再生できるかどうかはディスクのバンド幅に左右されます。プロジェクトの作成は最終出力のレゾリューションとフレームレートに設定した方が無難です。
 
現状、プロジェクト及びユーザー作成時に日本語環境でバックスペースが効かない問題(英語環境では発生しません)がありますが、すでに本国にはリポートを送っているようです。
 

操作上のTips

Smoke 2013 プレリリーストライアル3ではSmoke SetupのGeneralからメニューバーを消去することが出来ます。起動後の右下に現れるSmokeメニューにメニューバー項目が内包され、アプリケーションの終了もこのメニューから行うことが出来るようになります。
 

 
Menu BarをNoにすることでメニューバーが消え右下にSmokeメニューが現れます。
 

 
アプリケーションの終了はSmokeメニューから行えます。タブレット操作だとメニューバーまで遠いので便利です。
 
シーケンスのタイムラインに複数選択しドラッグアンドドロップ出来ますが、ShiftやCommand、Ctrlなど押しながらで動作が変わります。
 

 
Action内でZ軸方向に位置を動かす場合カメラから見た時にサイズが変わります。サイズを変更したくない場合はAuto Scaleのon  Position changeをチェックします、
 

 
シーケンスに素材ドロップする時に同じレゾリューション、フレームレートでない場合、レンダリングが必要になります。素材をデュプリケート(Duplicate)してシーケンス(Open as Sequence)として開くことで回避出来ます。
 

 
(FCPXでも素材をプロジェクトにすることでプリセット以外のレゾリューションで書き出す事が可能になります。FCPXで縦長のムービーも書き出し可能になりますが、操作がちょっと煩雑で少し面倒です。)
 

 

Autodesk Smoke 2013 プレリリース版の情報

Autodeskでは日本スタッフによるFacebookページが公開されています。毎日何らかのTipsが書かれていますので、ユーザーは要チェックです。
 
Facebook |Autodesk Smoke Jp
 
また、Autodesk Area Japanでは英語版を元に日本語ボイスオーバーのチュートリアルが公開されています。
 
AREA JAPAN | Autodesk Smoke 2013 プレリリース版 チュートリアル ムービー 
 
同じくArea Japan内にAutodesk Smoke 2013 プレリリース版 よくあるご質問がPDF形式でまとめられています。細かい点まで解説してありますのでより理解が深まります。
 
AREA JAPAN | Autodesk Smoke 2013 プレリリース版 よくあるご質問
 
 
 
 

2 thoughts on “Autodesk Smoke ワークショップに参加しました。

  1. 夏目 信之 says:

    時おりブログ見させてもらってます。ノビー豆こと岐阜の夏目です。
    いつも貴重な情報ありがとうございます。
    最近FCPなき後FCPXに直に進むのも戸惑われ、縁あってSmoke関連の話も多いので
    私もちょくちょくSmoke関連のイベントやワークショップに参加させてもらってます。
    このイベントも参加で申し込みしておいたのですが、業務のため直前になっていけず
    (私が岐阜在住なため移動にも時間もお金もかかるんで)
    オートデスクさんに連絡して泣く泣くキャンセルさせてもらいました。
    なんで興味津々だったのでありがたい記事でした。
    昨日のC300CM制作セミナーでも9月の部のチラシも見たのですが、このあたりの先の情報も上げて頂いてたので助かります。
    今後もまた拝見させていただきます。ありがとうございました。

  2. ishicaw says:

    海外ではたまに見かけますが、セミナーをネット上で行うWebinarのようなものが積極的に利用できる様になれば場所に捉われずに参加できるんですけどねー。

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