Apple MotionをMIDIで制御

ふと思いついて「もう質感なんか後でどうにかするからリアルタイムで手で操作できるパーティクルシステムってないのかな?」なんてつぶやいたら「MotionでMIDI制御にしてフェーダーとつまみでwww」とレスが返ってきました。Quartz Composerでならできるよなーと思っていたら、「MotionはパラメータにビヘイビアでMIDI制御ふれませんでしたっけ?」と…
そうなんです!MotionにはMIDI制御があったんです。完全に忘れてました。 MIDIコントローラーはつまみやフェーダーで操作します。今回はiPadなどで手で捏ねるようにパーティクルを出したかったのでパッドにこだわります。
そこで紹介していただいたのがiPad用の伝説のレミュー!!なんと、 iPhone iPad両方に対応し、コントローラー部分は完全カスタマイズできます。多くのアーティストが使用しており昔のマルチタッチの実機は50万位していたのだとか! 今ではApp Storeで?\4300で販売されています。
 

伝説のレミュー!!
 
で、もう一つ紹介していただいたのがMidiPads for iPadこちらは?\450で、機能満載。 Lite版はフリーだそうです。 残念ながらiPhoneには対応していません。
まあ、そこまでは必要ないか…と、iPhone版のアプリを探してみました。MIDI Pad こちらは?\170です。機能的にはXYパラメーターと2つのファンクションボタン、2つのトグルボタン、1つのスライダー、マイクシグナル、XYの傾きしかありませんが十分です。WiFiで接続できます。
 


MIDI Pad?
 

セットアップ

まず、MIDIデバイス(iPhone)をMacに接続しなければいけません。接続には/アプリケーション/ユーティリティー内のAudio MIDI 設定.appを使用します。はじめにオーディオウィンドウが立ち上がりますが、メニュー>ウインドウからMIDIウインドウを表示します。今回はWiFi接続ですのでネットワークを選択します。
 

 
同じWiFiネットワーク内に機器が接続されているのを確認します。新しいセッションを追加し設定を開始します。Bonjour名に自分のPCがあることを確認し、iPhone側でアプリケーションを立ち上げると自動で認識します。設定内のディレクトリ>機器を選択し接続ボタンを押します。すると、構成のところに機器名が現れるので接続が完了します。
 

 

Motionの設定

Motion側でパーティクルを作成していきます。新規プロジェクトを作成し、グループにパーティクルエミッターを追加します。エミッターの情報>変形のX、Y、ZそれぞれにMIDIをアサインしていきます。まず、Xにパラメータービヘイビア>MIDIを追加します。
 

 
次にMIDI PAD側の設定です。MIDI PADをBINDモードにします。(切り替えは2本指で2秒押さえると切り替わります。)MIDI PADのX軸がCC51に割り当てられているのでMOTIONのMIDDI IDを51にセットします。(このとき学習モードになっていることを確認します。)値を0にし調整を入力します。(例えばNTSCの場合エミッターの位置を-360にして調整を720にすると端から端までになります。)BIND MIDI SIGNALメニューのCC51ボタンをタッチします。するとMotion側で学習モードがコントローラーにかわります。

 
同様にMotion側のYにCC50をXにCC52のスライダーを割り当てていきます。これでタイムラインを再生しタッチパネルでパーティクルを操作できるようになります。(XとYにACCX、ACCYを割り当てることでiPhoneの傾きで制御することも可能になります。)ビュアー下の記録ボタンで再生中にキーフレームを自動で打つことができリアルタイムで記録することができるようになります。
 
このままムービーを作成すると、キャプチャーの分解性能が良すぎて?動きがガクガクしている箇所があります。その場合は記録時のレコーディングオプションで間引きを選択するか、記録後にキーフレームエディターを開き、「キーフレームを間引く」で調整をします。また、全キーフレームを選択し、補間>ベジェを選択することでより滑らかな動きになります。後はパーティクルにグローを追加したり、ビヘイビアの引力を追加したりで調整していきます。
 

 
MIDIで制御はオブジェクトだけでなくカメラの制御も行うことができますが、残念ながらMotion5で追加になったリグには直接適用はできないみたいです。

Apple MotionのパーティクルをMIDIで制御
 
また、MotionでMIDI制御をリアルタイムにできても、ムービーにするかサブディスプレイに表示する以外、出力方法がありません。やはりリアルタイムグラフィックで描画し続けるにはQuartzComposerやプログラムを組まないといけなそうです。今後プリビズやプロジェクションマッピングを含め、リアルタイムグラフィックの需要は増えていくような気がします。Artist Colorのトラックボールみたいのでグリグリできても面白いと思います。
 
 
 

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