Autodesk Flame 2017リリース【NAB 2016】

NAB 2016にてAutodesk Flame ファミリー(Flame Premium、Flame、Lustre、Flare、Flame Assist)の2017のリリースが発表されました。

Flame Unleashed

2015年IBCで発表されたサブスクリプションベースの新しいAutodesk Flame ファミリーでターンキーシステムからソフトウェアベースの販売に変わり、Flame、Lustreはそれぞれ単独でソフトウェアライセンス契約が可能となりました。FlareやFlame AssistはFlameのライセンスを所有していなくても契約でき、FlameはLinux版だけではなくOSX版もリリースされています。(LustreはLinux版のみ)
flame Unleashed
ハードウェアの制限も無くなり、公式の動作環境をベースに自在にカスタマイズできるようになっています。
Flameファミリー動作環境
1ヶ月をベースに、3ヶ月ごと、1年ごとのライセンス契約が可能で、認定販売パートナー経由で注文できます。以前のように認証されたハードウェア環境で構築する場合は、認定販売パートナー経由でハードウェア購入及び保守契約を行うことが可能です。
詳しくは「Flame Unleashed」のページをご覧ください。

Autodesk Flame 2017

Autodesk Flame 2017では、幾つかの新機能と、ワークフローの強化およびユーザリクエストによる機能の改善が行われています。
Flame2017
Flame 2017 の新機能
2017バージョンの主な新機能は以下の通りです。
■ Linux上で中間素材として圧縮されたAvid DNxHRを使用可能
■ Flame 2017(Premiumを含む)Flare、 Flame AssistでSmokeデスクトップサブスクリプションで作成した内容を読取り可能
■ Flameで10 ビットのグラフィックスモニタのフルビット深度を使用可能
■ リソースマネージャーユーティリティ
■ Conform と Connected Conformの改善
■ Canon XF-AVC、XDCAM-EX、DNxHR、DNxHDなどメディアインポートの改善
■ Sequence Publish の改善
■ QuickTime (.mov) で Avid DNxHR のコンテンツをエクスポート
■ Media Panel のソート機能
■ マルチバージョンのサポートの改善
■ Autoモードによるカラーマネージメント
■ TangentパネルがすべてのLinuxプロダクトで使用可能
■ Desktop Reels Batch / Batch FX、Batch Groupの改善
■ Matchboxの更新
■ Burn Metadataツール
■ Camera FX
■ Action Live Preview モード
■ Action outputでの複数のレンダーパス
■ 新しいカラーピッカー
■ 新しいSmart Replace
■ LustreとFlame間でのコネクテッドカラーワークフロー
などを含みます。
Avid DNxHRの対応やLusterとの連携やカラーマネージメント、Stingrayのエンジンを使用したCamera FXやMatchboxの強化に加え、細かい部分での調整でさらに機能がアップしているように感じます。
詳しくは、NGC 「Autodesk Flame v2017 新機能日本語マニュアル」をご覧ください。
NAB 2016ではFlameのアップデートに加え、2つの大きなニュースも流れてきています。

米オートデスクと Google Cloud Platform が協業

米オートデスクとクラウドベースのストレージ/レンダリングソリューションの「Google ZYNC」がAutodesk Media & Entertainmentソフトウェア向けに最適化して提供していくことに合意しました。最初はMaya 2016ユーザー向けにサービスが提供される予定で、順次 ZYNC サービスに対応した製品やプラットフォームを追加する予定だそうです。
詳細と無料トライアルは、www.zyncrender.comをご覧ください。
プレスリリース:米オートデスクと Google Cloud Platform が協業

米オートデスク、「Arnold」を開発する Solid Angle 社を買収

米オートデスクが「Arnold」を開発する Solid Angle 社を買収しています。ShotgunやRVと同じように、Solid Angle 社の開発チームはオートデスクの一部として Arnold の開発を継続し、販売はオートデスクまたはSolid Angle 社の販売代理店から購入できるそうです。
Arnold はAutodesk製品とHoudini、Katana、Cinema 4D などを含むオートデスク以外のアプリケーション向けのスタンドアロンのレンダラーとして利用でき、一方Autodesk 3ds MaxやAutodesk Mayaは従来通りサードパーティのレンダラーにも対応します。
Solid Angle
プレスリリース:米オートデスク、「Arnold」を開発する Solid Angle 社を買収
これらはまだクリエイティブフィニッシング製品では利用できませんが、期待が膨らみます。

FLAME AWARD

NAB2016の会場で行われたFlame ArtistのNo.1を決める「Flame Award」の受賞アーティストがIvar Beerさんに決定しました!
Flame Award
Ivar BeerさんはFlame Artistであり、Matchboxの開発者。数多くのシェーダーをlogik-matchbookのサイトにアップしています。また、オンセットで使われるCinePostproduction のCOPRAのプロダクトデザイナーだったりします。
さらにFlame Artist達のCREATE AMAZINGなページも出来ています。
Create Amazing

Autodesk Post NAB Seminar 2016

5 月 26 日(木)15:00 – 18:00に秋葉原 UDX Theater(シアター) にてNAB 2016で発表された新しいAutodesk Flame 2017を紹介するセミナーが開催されます。
Autodesk Flame に興味ある方やユーザを対象に、前半ではFlame初心者の方向けにMacで動作するFlameを中心に他のアプリケーションとの連携やワークフローを紹介し、後半では主に Flame 2017の新機能がコアに紹介される予定だそうです。
オートデスク製品を使用している方以外でも、映像制作全般に興味のある方や学生の方々も対象となりますので、お時間のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
Autodesk Post NAB Seminar 2016
 
 
 
 

コメントを残す