DaVinci Resolve 12 トレーニング 2

DaVinci Resolve、カラーグレーディングの話題はこちらに。
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ishicaw
記事: 57
登録日時: 2015年8月12日 12:40

DaVinci Resolve 12 トレーニング 2

投稿記事by ishicaw » 2015年9月02日 21:03

DaVinci Resolve 12の使い方その2、今回はデータベース管理とリモート データベース サーバー、コラボレーションワークフローについてです。

データベース管理とプロジェクトサーバー

DaVinci Resolve 12ではデフォルトでディスクデータベースを使用します。ディスクデータベースの場合、ディスクの好きな場所にアクセス可能な状態のプロジェクトデータを保存することができます。また、以前から使われているPostgreSQLデータベースでプロジェクトを管理することもできます。

DaVinci Resolveでは複数のデータベースを扱うことができます。例えば年や月ごと、マルチエピソードのシリーズごとなど会社や仕事に合わせ、柔軟に複数のデータベースを作成することが可能で、これらは簡単に切り替えることができます。 さらにDaVinci Resolve Studioを複数使用し、リモートデータベースサーバーでプロジェクトを共有することもできます。

Tips:データベースを整理する場合、小さなデータベースでプロジェクトデータが少ないほど、セーブとロードが速くなります。

DaVinci Resolveの古いバージョンからアップグレードしている場合は、すでにSQLデータベースが構築されています。新しいバージョンのDaVinci Resolveを開いたときに、以前のデータベースをアップグレードするよう求められます。古いバージョンで使用する可能性がある場合は必ずバックアップをしてください。

データベースマネージャー

ログイン画面の右下にある「データベース」をクリックするか、プロジェクトマネージャの右上のユーザーポップアップメニューからからデータベースマネージャーにアクセスできます。データベースマネージャーではSQLデータベース、ディスクデータベースそれぞれを切り替え管理することができます。
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データベースマネージャー
dr12_tr2_001.jpg (39.36 KiB) 閲覧数: 6149 回
>選択
データベースマネージャーのリストに表示されているデータベースを選び、[選択]をクリックするか、リストをダブルクリックすると、そのデータベースを開きます。ユーザーとプロジェクトは開いたデータベースに保存されます。プロジェクトマネージャーのグループプロジェクトブラウザを使用して別のデータベースからプロジェクトをコピーすることもできます。

>作成
「作成」をクリックすると、「新規データベースを作成」ダイアログが表示されます。プロジェクト管理をディスクデータベースからSQLデータベースに変更する場合、データベースマネージャを開き、新しいデータベースを作成する必要があります。

>削除
データベースを選択し「削除」ボタンをクリックすると、データベースマネージャーの一覧からデータベースが削除されます。 (現在開いているデータベースは削除できません。) 接続しているデータベースの場合、切断するメッセージが表示されます。 切断されたデータベースは「接続」ボタンで再接続が可能です。切断されたSQLデータベースの実体を削除する場合は、pgAdmin IIIなどのアプリケーションを使用して手動で削除する必要があります。(ディスクデータベースはフォルダを削除します)

>バックアップ:
選択したデータベースをバックアップします。バックアップは複数のプロジェクトをシステム間で移動するためにも利用することができます。「接続」ボタンを押し、バックアップするファイル名と場所を指定します。SQLデータベースの場合.backup拡張子が追加され、ディスクデータベースの場合.diskdb拡張子が追加されます。この拡張子は復元のために必要で、拡張子を変更しないように注意してください。

>復元:
バックアップしたデータベースを復元することができます。SQLデータベースの場合はバックアップファイル(.backup拡張子) を指定し、復元先のデータベースを新しく作成します。接続先のデータベースを選択し「新規データベースを作成」と同じ要領でデータベースを作成します。(すでにあるデータベース名には復元できません)ディスクデータベースの場合はバックアップファイル(.diskdb拡張子) を指定し、復元するフォルダを指定します。(上書きのアラートは表示されません。新しいフォルダに復元することをお勧めします。)

>最適化:
SQLデータベースを最適化する場合に使用します。データベースが大きくなるとパフォーマンスに影響を与えることがあります。データベースの不要な部分を削除し、インデックスを再作成します。(ディスクデータベースでは「最適化」ボタンは表示されません)

>接続:
リモートデータベースサーバーに接続もしくは既存のデータベースに接続する場合に使用します。データベースの作成と同じ要領で、ドライバーで「QPSQL」でSQLデータベース もしくは「ディスク」でディスクデータベース を指定後、接続に必要な項目を入力します。(無償版ではローカルホスト以外には接続できません)

新規データベースを作成

データベースマネージャーで「作成」をクリックすると、「新規データベースを作成」ダイアログが表示され新しいデータベースを作成できます。
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新規データベースを作成
dr12_tr2_002.jpg (50.01 KiB) 閲覧数: 6149 回
「ラベル」フィールド
データベースの名前を入力します。データベースマネージャでのデータベースの表示名です。実際のデータベース名と同じである必要はありませんが、明確でわかりやすい名称にしたほうが無難です。重複する名前は付けられず、SQLデータベースの場合、日本語やスペース、アンダーバーを除く特殊文字の使用は禁止されています。

「ホスト」フィールド
データベースを作成するホストのIPアドレスを入力します。デフォルトは127.0.0.1のローカルホストで、無償版ではローカルホスト以外に接続できません。「ドライバー」フィールドに「ディスク」を選択している場合、クリックしてディスクデータベースを保存する対象のディレクトリを選択します。

「データベース名」フィールド
実際に作成されるPostgreSQLのデータベース名を入力します。データベース上で重複する名前は付けられず、日本語やスペース、アンダーバーを除く特殊文字の使用は禁止されています。(注:再接続する際には「データベース名」を覚えておく必要があります)

「ユーザー」フィールド
接続するPostgreSQLデータベースのユーザー名です。通常はデフォルトのユーザー名の使用で構いませんが、カスタマイズする場合はPostgreSQLデータベース側でユーザーを追加する必要があります。

「パスワード」フィールド
接続するPostgreSQLデータベースのユーザー名に対するパスワードです。

「ドライバー」フィールド
SQLデータベースを作成する場合は「QPSQL」、ディスクデータベースを作成する場合は「ディスク」を選択します。
(Linuxシステムの場合、ディスクデータベースは使用できません。)

ディスクデータベースについて

各データベースがどういう構造で管理されているかを理解することは、システムを理解する上でも有用です。バックアップされたディスクデータベースを開いてみると分かりますが、ほとんどはXMLで記述されています。ディスクデータベースではXMLタグで管理し、SQLデータベースではそれらをテーブルで管理しています。

現在、SQLデータベースとディスクデータベースを相互に変換することはできません。

デフォルトのディスクデータベースの場所は以下のとおりです。
OS X:
Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/Resolve Disk Database

Windows:
C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Resolve Disk Database

注:致命的なシステムトラブルが発生した場合に、ディスクデータベースの位置を知っておくことは重要です。どのような場合でも、ディスクデータベース内のファイルを編集、移動、削除、名称変更などしないでください。データベースが読めなくなる可能性があります。


リモート データベース サーバーの設定

リモート データベース サーバーを設定することで、データベースを共有し同時に同じプロジェクトで作業することができます。

データベースサーバーは実際に使われるDaVinci Resolve Studioのシステム上にも構成することもできますが、ネットワーク上の別のコンピュータにドングルやビデオカードを必要とせずインストールすることもできます。DaVinci Resolve Studioが2つ以上ある場合にはワークステーションとは別にリモート データベース サーバーを立てることが推奨されます。これはワークステーションが突然シャットダウンすることでプロジェクトにアクセスできなくなることを防ぎます。

共有データベースを使用するには2つの方法があります。

一番簡単な方法は、1人のユーザーがプロジェクトを開き、後続のユーザーが読み取り専用モードで同じプロジェクトを開くことです。たとえば、カラリストが作業するために、助手が次のリールのショットをコンフォームする、VFXショットを差し替える、ダストバストやリペアを行うなどといった準備をすることができます。リモートデータベースサーバーを使用することで、既に使用中のプロジェクトのコピーを作成し、複製したプロジェクトに変更点が含まれるため、異なるユーザーの同じプロジェクトでの作業の重複を自動的に防ぎます。

もう一つはDaVinci Resolve 11で追加されたコラボレーションワークフローを使用し、所有者(オーナー)が共有データベースのプロジェクトを開き、複数の参加者(コラボレーター)が同じプロジェクトを開くことで、実際に同じプロジェクトファイルにデータを書き込む方法です。コラボレーションワークフローに参加するすべてのマシンはDaVinci Resolve Studioが必要で、同じネットワーク上にある必要があります。コラボレーションワークフローのすべての参加者はデータベースサーバに接続する必要があります。

ロックされたプロジェクト

共有データベースを使用している場合、いくつかのプロジェクトのプロジェクト名の左に鍵のアイコンが表示されます。共有プロジェクトがロードされると、プロジェクトに同時にアクセスする複数のユーザーによる書き込みを防止するために、自動的に読み取り専用モードとしてロックされます。ロックされたプロジェクトをロードし変更を行う場合は、新しい名前を使用し、新しいプロジェクトファイルとして保存する必要があります。強制的にロックを解除する場合は管理者としてログインし、プロジェクトを右クリックし「ロック解除」します。
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ロックを解除
dr12_tr2_004.jpg (32.73 KiB) 閲覧数: 6149 回
Macでのプロジェクトサーバーの設定

データベースサーバーの設定には少なくともコマンドラインでのテキスト編集の知識が必要です。
以下の手順がわからない場合は、システム管理者に相談してください。

リモートデータベースサーバーとして使用する予定のマシンにDaVinci Resolve Studioをインストールします。インストールの際にビデオカードやドングルの接続は必要ありません。ResolveのためのPostgreSQLのデータベース構造の設定がアプリケーションのインストーラーに含まれています。

インストール後に再起動し、PostgreSQLデータベースサーバーのセットアップとアクセス権の設定をします。

ターミナルを立ち上げ、以下のコマンドを入力し管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

sudo su - postgres

コンピュータの管理者のパスワードを入力し、Returnキーを押します。
( /Library/PostgreSQL/8.4/ がホームディレクトリになります。)

pg_hba.confファイルのバックアップを作成します。

cd data
cp pg_hba.conf pg_hba.conf.backup

ローカルIPネットワークの範囲を指定するためにpg_hba.confファイルを編集します。

nano pg_hba.conf

例えば接続するマシンのアドレスがIPv4で192.168.0.10でネットマスクが255.255.255.0の場合

host all all 192.168.0.0/24 md5

を追記し保存します。(Ctrl+XでYを選択し、上書き保存します)
注:安定した接続のため、DHCPではなく固定アドレスを使用してください。
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nano
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PostgreSQLを再起動します。
(/アプリケーション/PostgreSQL 8.4/Restart Server.appを使用します)

DaVinci Resolve Studioを起動し新規データベースを作成するか、別のマシンから接続して新規データベースを作成します。

データベース名を調べる

pgAdmin IIIアプリケーションを使用します。(/アプリケーション/PostgreSQL 8.4の中にあります。)

1.「サーバーに接続の追加」ボタンをクリックします。

2.名前、ホスト名(IPアドレス)、ユーザー名、パスワードを入力しOKをクリックします。

3.「データベース」の項目を開くとデータベース名がわかります。

コラボレーションワークフロー

コラボレーションワークフローは、リモート データベース サーバーを使用して、1つのプロジェクトを共有することで、タイムラインの編集権限のある所有者(オーナー)と複数の参加者(コラボレーター)が複数マシンで同時に作業を行えるようになります。参加者の行った作業は「パブリッシュ」され、所有者に通知されます。所有者はその変更を許可するか破棄しタイムラインを更新した後、プロジェクトをセーブします。参加者はセーブされたプロジェクトを再読み込みすることでタイムラインに反映されます。

コラボレーションワークフローでは以下の条件が必要です。

> DaVinci Resolve Studio
> 適切に設定されたデータベースサーバー
(マシンが同じネットワーク上にある必要があります。)

所有者と参加者で同じメディアにリンクする必要があるため、ストレージエリアネットワーク(SAN)を使用することが推奨されます。

コラボレーションワークフローでタイムライン上の編集を行えるのは所有者のみです。所有者はメディアを追加したり、メディアプールにビンを作成したり、タイムラインでの編集が許可されています。参加者はメディアプールのメタデータの入力と編集、グレーディングを行うことはできますが、タイムライン上の編集はできません。

所有者としてプロジェクトを開く:
DaVinci Resolve Studioでデータベースサーバーに接続し、ユーザーとしてログインします。(コラボレーションワークフローでは同一のユーザーを使用します。)

プロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューの「コラボレーション」にチェックを入れます。
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コラボレーション
dr12_tr2_007.jpg (40.86 KiB) 閲覧数: 6149 回
プロジェクトを開始します。

ネットワーク上で最初にプロジェクトを開いた人が所有者になります。所有者はメディアプールにメディアやビンを追加したり、タイムラインの編集が許可されています。

参加者としてプロジェクトを開く:
DaVinci Resolve Studioでデータベースサーバーに接続し、所有者がプロジェクトを開いた後に所有者と同じユーザーでログインします。

共同作業するプロジェクトを右クリックし、コンテキストメニューで「コラボレーションモードを開く」を選択します。

参加者はメディアプールのメタデータの編集と、カラーページでローカルまたはリモートグレードを作成と変更、複数のバージョンの作成と管理ができます。

コラボレーションワークフローの作業

>参加者による変更は「パブリッシュ」コマンドを使用します。所有者はそれらの変更をタイムラインで更新するために「更新」コマンドを使用します。

>所有者によってタイムラインを変更した時には所有者はプロジェクトをセーブしなければなりません。参加者は「プロジェクトを再読み込み」を使用した場合のみ変更が表示されます。

コラボレーションワークフローのコマンド

コラボレーションモードの間、画面上部中央にベルアイコンが表示され、「変更をパブリッシュ」、「クリップを更新」、「クリップを元に戻す」、「プロジェクトをアップデート」、「自動アップデート」などのコマンドにアクセスできます。同様のコマンドがメニューのファイル>コラボレーションからアクセスできます。所有者、参加者と使えるコマンドが違うので注意してください。
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コラボレーションワークフローのコマンド
dr12_tr2_008.jpg (54.15 KiB) 閲覧数: 6149 回
すべての変更をパブリッシュ(参加者):
最後にパブリッシュした後の、タイムラインのグレード、メディアプール内のクリップのメタデータに対する全ての変更をチェックインします。

選択したクリップの変更をパブリッシュ(参加者):
部分的なチェックインのため、変更した後の1つ以上の選択したクリップをパブリッシュしチェックインします。

全てのクリップを更新(所有者):
変更されたクリップはハイライトされます。参加者によってチェックインされたすべての変更が所有者のタイムラインに反映されます。

選択したクリップを更新(所有者):
選択したクリップのみを更新します。

全てのクリップを元に戻す(所有者):
すべてのクリップを更新前の元の状態に戻します。所有者が変更を拒否する場合に使います。

選択したクリップを元に戻す(所有者):
選択したクリップを更新前の元の状態に戻します。所有者が変更を拒否する場合に使います。

管理者としてプロジェクトを再読み込み(所有者):
コマンドで所有者に切り替えることができるようになりました。所有者としてプロジェクトを開く場合と同じ動作になります。参加者として作業していた場合にパブリッシュしていない項目があると、パブリッシュするか破棄するかを選択するダイアログが表示されます。所有者の状態のままコマンドを使用すると以前にセーブした状態に戻ります。

参加者としてプロジェクトを再読み込み(参加者):
参加者が現在の状態にタイムラインを更新する場合にこのコマンドを使用します。コマンド使用時にパブリッシュしていない項目があるときは、パブリッシュするか破棄するかを選択するダイアログが表示されます。参加者としてプロジェクトを開く場合と同じ動作になります。

注:所有者がタイムラインを編集しているかグレーディングの変更をしている場合に、所有者はプロジェクトを保存する必要があります。

>自動アップデート(所有者):
参加者によって行われたすべての変更を自動的に更新します。

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