【FCP X】Final Cut Pro X 10.1.4 アップデート

プロビデオフォーマット 2.0アップデートでMXFファイルをネイティブで読み込み、編集、書き出しが可能になりました。さらにAVC-Intra の MXF ファイルの書き出し、Panasonic の AVC-LongG メディアの読み込みおよび編集がサポートされています。以前は他社製品(Hanburg Pro Mediaのプラグイン)を使用してMXFを読み込む形式でしたが、OSネイティブで対応したようです。プロビデオフォーマット 2.0アップデートはFinal Cut Pro 7でも使用することができます。(ファイル>書き出し>MXF…から書き出しできますが、あらかじめ対応するシーケンス設定に合わせる必要があります。)
FCP7でのMXF書き出し
Hamburg PRO Media – PROfessional Software Solutions for Media
FCPXでMXFを書き出す場合は出力先にCompressor設定を追加します。
FCPX出力先からcompressor設定を追加
Compressorの設定のテンプレート>カスタムにMXFが追加されており、これらを選択し出力します。設定自体をFCPXで触ることはできません。
テンプレート>カスタムにMFX項目が追加されている

Compressorの設定

設定の変更はCompressorで行います。新しい設定を作成する場合、プリセットの下の+ボタンから新規設定を選択します。

フォーマットでMXFを選択し、インスペクタで設定を行います。
CompressorのフォーマットでMXFを選択
一般>構成をクリックし構成内容を選択します。
一般>構成をクリックし構成内容を選択
選択できるコンプレッションの種類はフレームレートおよびアスペクトで変わります。
対応フォーマットは以下の通りです。
SD
DV、DVCPRO
IMX Generic
IMX XDCAM (D-10)
Uncompressed
HD
AVC-Intra
DVCPRO HD
HDV Generic
Uncompressed HD
XDCAM EX Generic
XDCAM HD
XDCAM HD Generic
オーディオの設定やスタートタイムコード、ドロップフレームノンドロップフレームの切り替えなどが行えます。(コンプレッションの種類により選択できる項目が変わります。)
タイムコードの設定
タイムコードの設定など
Compressorの設定はドロップレットにすることができるので、決まったフォーマット変換の場合は、アプリケーションを立ち上げなくてもムービーをドラッグアンドドロップするでけで変換することができます。

オーディオの問題

Final Cut Pro Xではオーディオのトラックという概念がありません。素材にマルチトラックでオーディオが存在する場合、「タイムラインで開く」で確認することはできます。しかし、新しいプロジェクトの作成でオーディオのチャンネルを選択する場合にステレオかサラウンドしか選べません。
プロジェクトにドロップした素材はクリップ項目を分割(Shift+Command+G)で分割できますが、トラックの概念がないこととマグネチックタイムラインで不意にチャンネルが移動してしまうことから、マルチトラックオーディオの編集は現実的ではありません。
元からあるオーディオを分割は出来るが…
MXFで書き出す時にマルチチャンネルの指定はできますが、FCPXのプロジェクトから書き出したオーディオが正しくアサインされない場合があります。
その他Final Cut Pro X 10.1.4 アップデートでは、
・自動ライブラリバックアップの問題を修正
・Canon 製および Sanyo 製カメラの一部のフレームレートのクリップを正しく読み込めない問題を修正
・App Nap が有効になっているときに長時間の読み込みが中断する問題を修正
・手ぶれ補正およびローリングシャッターの軽減が 240 fps のビデオで正しく動作
などが含まれます。

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