【Smoke 2013】Autodesk Smoke 2013のプラグイン

Autodesk システム製品のプラグインはSparksという名前で呼ばれています。現状では提供されているプラグインの数はそれほど多くなく、Linux版のSmoke及びFlame用のプラグインはOSXにインストールはできません。また、OFX(Open FX)にも対応していません。
 

Autodesk Smoke 2013 for MacOSXのプラグイン

GenArts Sapphire
240を超えるエフェクトをサポートし、現在Ver.6がリリースされています。Smoke on Macの価格も新しくノンフローティングライセンス版で$2,800で提供されています。(フローティングは$4,200、レンタルは$280/月)GPUアクセラレーションに対応し、NVidiaグラフィックカードを使用することで高速に動作します。ポストプロダクションを含め、最も一般的に使用されているプラグインです。
 
http://www.genarts.com/software/sapphire/autodesk
 
GenArts Monsters GT
元々は5D Monstersと呼ばれるプラグインでしたが、Speedsixに移行し、その後GenArtsに買い取られています。幾つかあったボックスセットが合併し、Monsters GTという1つのパッケージとして生まれ変わりました。55以上のエフェクトを搭載し雨や雪、煙や炎などのジェネレート系のエフェクトやフルイドなどの変形のエフェクトがあります。Smoke on Mac版は$999で提供されています。現在の最新版はVer7です。
 
http://www.genarts.com/software/monsters-gt/overview
 
フォトロン(IMAGICA) Primatte
最新版はVer5でノードロック版とフローティングライセンス版があります。多くのプラットフォームに対応する最もポピュラーなキーヤーです。透過物やスピル除去に優れており、ワンタッチでキーイング出来るので愛用者も多いです。
 
http://www.primatte.com
 
フォトロン(IMAGICA) O-gi「扇」
比較的新しいプラグインです。肌修正やマッハバンドの抑制、グレイン除去やリーガライザーなどの機能を備えます。
 
http://www.photron-digix.jp/web/product/o-gi/index.html
 
※フォトロンは2012年IMAGICAデジックスと合併しています。価格などは直接ご相談下さい。
 
RE:Vision Effects ReelSmart Motion Blur
動きを検知してモーションブラーをかけるプラグインです。Flame、Smokeには標準でモーションベクター>モーションブラーが搭載されています。(Smoke2013にも同様の機能があります。)
 
http://www.revisionfx.com/products/rsmb/
 
RE:Vision Effects Twixtor
リタイミングのプラグインです。ピクセル単位で動きを検知し動きを滑らかに補完するプラグインです。特にスローモーションに有効ですが、Flame、Smokeには標準のタイムワープにMotionという機能があり、モーションエスティメーションという技術で自動的に動きを検知し補完します。
 
http://www.revisionfx.com/products/twixtor/
 

Linux版Flame Smokeのプラグイン

以下はLinux版のプラグインしか提供されていません。
 
Knoll Spark Pack 3.0
Knoll Lens Flare ProとUnmult、Min/Maxのセットになったプラグインパッケージです。AfterEffects版のLens Flare ProはRedGiantが販売していますが、Sparks版はDigital Anarchyが販売を続けています。Flame、Smokeに標準で3Dレンズフレアが装備されたため出番は少なくなりました。
 
http://www.digitalanarchy.com/knollSPK/main.html
 
Boris Continuum Complete
様々なプラットフォームに対応する160を超えるフィルターとエフェクトを持つパッケージです。価格的なアドバンテージはあるものの、Sapphireと機能が被り残念ながらポストプロダクションではあまり採用されていません。現在Sparks版の最新バージョンはVer.5になります。AfterEffectsではおなじみのプラグインでしたが、CS6でCycore Effects HDが標準でバンドルされるようになり、必要性は薄れてきました。一方、AVIDでは標準のエフェクトが少なくプラグインに頼らなければならない場合が出てきます。
 
http://www.borisfx.com/sparks/bccsparks/
 
Boris Final Effects Complete
100を超えるフィルターとエフェクトを持つパッケージです。Mr. MercuryやMr. Smoothie、ボールアクションなどのエフェクトを含みます。現在Sparks版の最新バージョンはVer.5になります。これも上記と同じく、ポスプロではあまり採用されていません。
 
http://www.borisfx.com/sparks/fecsparks/
 
RE:Vision Effects RE:Flex
モーフィング、ワーピングのプラグインです。Flameにはモーフィング、ワーピングのツールが標準で搭載されているため、わざわざプラグインで対応する必要も無く、あまり採用されていません。(Smokeにはモーフィング、ワーピングの機能はありません。)
 
http://www.revisionfx.com/products/reflex/
 
Foundry FURNACE
ノイズ除去やワイアーリムーバブルなどの多機能なプラグイン群です。プラットフォームによっては若干機能が違います。FURNACEの一部分の機能を切り出したFURNACECOREはNUKEXに標準搭載されています。
 
http://www.thefoundry.co.uk/products/furnace/
 
Foundry KEYLIGHT
キーイングのプラグインです。現在はAfterEffectsに標準バンドルされています。
 
http://www.thefoundry.co.uk/products/keylight/
 

今は亡きプラグイン

TinderやRapterはGenArtsに買い取られ開発中止になっています。UltimatteはIRIX版はありますがLinux版は存在しません。
 
多くのプラグインはシステム自体に機能追加されたり、代替の機能が存在するようになり役目を終えています。SmokeにもFlameFX、FlameFX2という一部プラグインを補う機能が搭載され、プラグインが無くてもエフェクトが実現できるようになっています。
 
また、2013ではMachboxというGLSL(generic OpenGL Shading Language)を利用し、カスタムビルド可能なシェーダが利用できるようになりました。
 
Machboxノードについて詳しい説明はPlemiumbeatのブログに書かれています。
 
SmokeConnectFX: The Matchbox Node | Premiumbeat.com
 
Autodesk システム製品のプラグイン開発を行う場合、ADN Sparksに参加する事でAPIや開発環境用のソフトウェアが提供されます。
 
Autodesk – パートナー – ADN (オートデスク デベロッパーネットワーク)
 

プラグイン使用時の注意点

CFX内でインストールされていないプラグインが使用されている場合、プラグインを使用しているアウトプットからは何も出力されなくなり、CFXから出る事が出来なくなるの場合があるので注意が必要です。
 
【更新】:2013.01.24 小林さんのコメントでRE:Vison EffectsのTwixtorとReelSmart Motion BlurがSmoke for Macに対応している事が分かりました。
 
 
 

4 thoughts on “【Smoke 2013】Autodesk Smoke 2013のプラグイン

  1. 小林正樹 says:

    RE:Vision Effectsはfor Macでも使えます!
    使ってるところは少ないかもですが、値段がAE版と変わらないのは良いです。
    (ウインクツーも入れて無いのですが)

  2. 小林正樹 says:

    でもRE:Flexは無いんですよね。モーフィングは殆どやらないですけど、突然のオーダー用に欲しかったりしますよね。

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