Autodesk Smoke For Mac OSX インストール時の注意点

体験版 学生版のインストールに関する問題を解説します。

学生版に限らず体験版でもインストールに躓いている方もいるのではないでしょうか?
学生はAutodesk Education Comunityに参加することで、最大3年間無償でAutodesk Smokeを使用することが可能です。通常の体験版の有効期限は30日です。学生版、体験版を含めネットワークライセンスを使用することは出来ません。ここではライセンスの問題は省略します。
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まず、Autodesk Smokeの動作条件をご覧ください。

Autodesk® Smoke® For Mac OS® X 動作環境
基本的に記載されているハードウェアおよびソフトウェアバージョンでしか動作保証をしていません。(例えば、MacBookAirはIntelグラフィックプロセッサーしか搭載しないので動作対象外です。また、Proを除く2010以前のThunderboltを搭載していない機種もストレージ要件を満たすことが困難なため除かれています。)

ストレージは高速である必要があります。

MacBookPro、iMac、Mac miniはPCIe拡張スロットが無いためThunderbolt接続一択です。Mac Proの場合、SASおよびSATAマルチレーン接続のDASを接続することで安価に高速のストレージを追加することが出来ます。また、高速なSSDを内部接続しRAID化することでスピードを得ることも可能です。FC(ファイバーチャネル)を利用したストレージを選択した場合、スピードは高速ですが高価になります。メディアデータを保存するストレージはHFS+でフォーマットされている必要があります。

ハードウェアドライバーをアップデートをする必要があります。

Smokeをインストールする前にハードウェアドライバーをアップデートをする必要があります。NvidiaグラフィックのドライバーはAppleのソフトウェアアップデートを適用する必要があり、その他のドライバー(AJA KONAやWACOMなど)は手動でダウンロードしインストールする必要があります。バージョンは動作環境に準じて下さい。その後 不意なソフトウェアアップデートを避けるためにソフトウェアアップデートを手動にすることを推奨します。
AJA ドライバーダウンロードページ(ASK)
ワコムドライバーダウンロードページ

キーボードはUS版フルキーボードを使用します。

日本語キーボードでは一部ショートカットキーが動作しない場合があります。
Logic KyeboardではAutodesk Smokeのショートカットが印字されたキーボードを発売しています。(Mac版、Linux版)このキーボードは派手な印字もなくシンプルですので、通常のご使用にもおすすめです。クレジットカード決済であれば送料はかかりますが直接購入することが可能です。

Logic Keyboard Smoke Mac
Logic Keyboard Smoke Mac
Logic Keyboard Autodesk Smoke Mac
 

ネットワークについて

Smokeは固定IP、DHCPいずれにも対応していますが、起動中のIPの変化には対応していません。そのためIPが変わる場合(有線から無線の切り替えなど)は一度再起動をしなければなりません。

インストール終了後システムチェッカーを起動します。

アプリケーション>Autodesk>Smoke Common Utilities > System Checkerにあります。正常に動作しているものは緑色で表示され、不具合のある箇所は赤く表示されます。
インストール時にアプリケーションフォルダーの中にいくつかのソフトウェアがインストールされます。これらの多くはエイリアスで、実体は/usr/discreetの中にあります。ファインダーの「移動」>「フォルダへ移動」(Shift+Command+G)で表示することが出来ます。

サービスモニターを起動します。

アプリケーション> Autodesk > Smoke Common Utilities > Service monitorにあります。コンポーネントが正常に動作している場合ステータスが緑色で表示され、停止している場合は赤く表示されます。これらのサービスが稼働していないと、Smokeが起動しない場合があります。
SmokeServiceMonitor
バックグラウンドで動くサービスは、使用しているアプリケーションのバージョンと適合している必要があります。通常は自動でインストールされますが、インストールメディアを使って個別にインストールすることも可能です。
カーネルを32bitもしくは64bitで起動する場合、Change MacOS Kernelのビットを選択します。これは再起動が必要になります。

インストールされるサービス

■ Autodesk Backburner Manager & Server
クリップのインポート、エクスポートをバックグラウンドで処理するためのサービスです。
■ Autodesk Wiretap Gateway
外部ソースからSmokeにクリップをインポートするためのバックグラウンドサービスです。体験版では別のPCからゲートウェイにアクセスすることは出来ません。(製品版には2つのWiretap Gatewayライセンスが付属し、別のPCから直接ライブラリにアクセスすることが可能になります。)
■ Autodesk Wiretap Central
Smokeのプロジェクト内のメディアや、Wiretap Gatewayを利用したネットワーク上の外部メディアとをやり取りするウェブアプリケーションです。ウェブサーバーが稼働している必要があります。これはRIA(リッチインターネットアプリケーション)で作成されており、Adobe Flashがインストールされている必要があります。 FLVでサムネイルが生成されます。
■ Stone+Wire
Autodeskのファイルシステム、ネットワーキングシステムです。このサービスが稼働していない場合メディアストレージを見失います。 Stone+Wireが起動できない場合は、/etc/hostsにIPアドレスとホスト名を記述しなければならない場合があります。
■ Lisense Server (ADLM)
ネットワークライセンスサーバーです。学生版、体験版の場合起動していなくても問題ありません。

システム環境設定を変更する。

デスクトップとスクリーンセーバー>スクリーンセーバーを開始 を「しない」に変更。
省エネルギー>コンピュータのスリープ を「しない」に変更。
省エネルギー>可能な場合はハードディスクをスリープさせるのチェックを外す。
キーボード設定を変更します。
キーボード>キーボードショートカットでファンクションキー、コントロールキー、オプションキーを含むショートカットを無効にする。
F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用にチェックを入れる。
共有>リモートログイン(SSH)にチェックを入れる。
(必要な場合ユーザーを指定してください。)
共有>Web共有にチェックを入れる。
(WiretapCentralおよびBackburnerWebモニターの使用に必要です。)

アプリケーションが動作せず、終了できない場合

Smokeのアプリケーションが不正終了した場合、アプリケーションをシャットダウン出来ない場合があります。その場合、サービスモニターを起動しトラブルシューティングタブからForce Quit Smoke >Now!で強制終了させる必要があります。システムがフリーズし動作しなくなった場合は、電源をオフにする前に、データを壊さないために次のことを試みる必要があります。

SmokeServiceMonitor2
SmokeServiceMonitor2
他のPCからネットワークで接続し、
ターミナルで
ssh <ユーザー名>@<MacのIPアドレス>
を入力します。
パスワードを入力し、接続が完了したら、sudo rebootで再起動します。

WiretapCentralおよびBackburnerMonitorについて

これらはWebアプリケーションです。MacOSX 10.7から Serverがアドオン(アプリケーション)になりました。 MacOSX Lion ServerをインストールしWebサーバーを稼働した場合、ドキュメントルートのパスが変わります。MacOSX Lion Serverを使用の場合はサーバーアプリケーションを起動させ、Webサーバーからサイトを追加することで使用することが出来るようになります。
 
 
 

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