Autodesk Flameをご指名ください。

オートデスク (Discreet) インフェルノは合成編集機器として最上位に位置するオールインワンのマシンでした。

現在稼働している物に対してアップデートは行われていますが、2012バージョンでAutodesk Infernoはプロダクトラインから姿を消しています。代わりにFlame、Smoke、LustreをセットにしたFlame Premiumと云う新しい形で販売されています。

そもそも、InfernoはFlameのハードウェア機能を高性能化し、一部先進機能を取り入れた形で販売されていました。DiscreetからAutodeskへ移管し、SGIからPCのLinux(Red hat)へプラットフォームを変えていくにつれ、徐々に機能的差異がなくなっていきます。同じハードウエア上で動く様になり、ソフトウェアも同等になります。最終的にはスプラッシュスクリーンぐらいの違いになってしまいました。

それでもハードウェア的に(ターンキーとして販売されている為)Raidデバイスの容量やBurn (分散レンダリング)とのセットで優位性が確保されていました。周辺機器やPCの高性能化、低価格化により、Autodeskは徐々にハードウェアの切り離しを行っています。Smoke for Mac OSXは完全にソフトウェアのみの販売です。Autodeskは基本的にソフトウェアの売り上げで成り立っているのでハードの切り離しは必然的流れでしょう。

また、ハードウェアの進化も目覚ましく、約2年半でほぼ倍の性能になっています。Linux版の初期のIBMの筐体ではすでに最新のInfernoには対応しなくなっています。

分散レンダリングをする場合にはそれほど性能差に影響はありませんが、単体では初期に比べほぼ倍以上のスピードの差があります。
Flame Premiumでは3つのソフトウェアが同一マシン上で動く為、ファイルの入出力によるロスがありません。グレーディングから編集、ポストエフェクトまで一貫して行うことが出来ます。これらは、最新のハードウェアとソフトウェアにすることで、クリエイティビティをアップすることが出来ます。

また、Autodesk Area M&E クリエーティブ フィニッシング製品のiPhone Androidアプリがリリースされています。個別のWebサイトにアクセスする手間を簡略化すると共に、Fx-guideやCreative Cowなどの最新情報も掲載されており、これらのサイトに頻繁にアクセスする場合、有用なソフトウェアです。

このアプリの起動画面にはすでにInfernoのアイコン(サソリ)がいなくなっています…。

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