【FCP X 使い方 Tips :8】Final Cut Pro Xアップデート(10.0.1)XMLについて

FCPXがアップデートし、XMLの書き出しおよび読み込みに対応しました。
メニュー>ファイル>読み込み>XML…で読み込みが出来、メニュー>ファイル>XMLを書き出す…から書き出すことが出来ます。

?作成されたXMLは.fcpxmlの拡張子になります。
この.fcpxmlは以前のXMLとは互換性がありません。FCP以前で読み取ることも出来ないですし、FCP7のXMLも読み込むことは出来ません。
XMLとは入れ子になった構造の中にメタデータを入れこみ、パースすることで他のソフトウェアでデータを読み込ためのマークアップ言語です。吐き出す側と、読み込む側で入れ子の形式が一致していなければ読み込むことは出来ません。
AppleのディベロッパーライブラリにFCPX XML ver.1.0のドキュメンンとが公開されています。

タイムコードという概念は排除しており、IN点はフレームレート(ビデオフォーマット)とクリップのオフセットで取られています。 また、 FCP7ではエフェクトなどのパラメーターも書き出していたのですが、新しいXMLではパラメーターは一切出力されません。

そのため、書き出したfcpxmlを再度FCPXで読み込むと、クリップのタイムライン自体は再現されますが、エフェクトなどのパラメーターを持つものはすべて「素の状態」になっています。
AppleのアップデートのインフォメーションではBlackmagic Designの DaVinci ResolveやSquare Box Systemの CatDVが対応を表明しています。 問題は グレーディング(DaVinci Resolve)やクリップデータベース(CatDV)の場合エフェクトパラメーターはそれほど関係がないので問題ないのですが、Autodesk SmokeやAVID、Adobe製品など「FCPで仮組みしたエフェクトを再現する」といった今までのような使い方は出来ないことを意味します。
また、nameやtextなどはそのまま日本語で吐き出しているので、マルチランゲージに対応していないシステムは、今後読み込みは出来ても文字化けする恐れがあります。
たぶん、皆さんが予想をしていたXMLの対応とは若干違う方向に行ったのではないでしょうか?
 
 
 
FCPXの本が発売されています。iMovieからの乗り換えやこれから映像編集をやってみたいと思う方はFCPXに触れてみるのもいいかもしれません。
現在、Final Cut Pro Xの30日間フリートライアル(体験版)がダウンロード可能になっています。
 

コメントを残す