【 Lion Server 】Mac OSX LionでWindows7とSMB接続

しばらくSMBと格闘してみた結果です。

OSX LionではSambaが廃止され、Apple独自のSMBに変更されました。
LionではレガシーなNTドメインが利用できなくなり、smb.conf等で設定することが不可能になっています。
アクティブディレクトリを利用しない場合、ネットワークアカウントでの接続ができなくなっています。
基本的に認証はシングルサインオン(ログインと同じアカウントとパスワードがあれば入力しないで繋がる)になるので接続が確立していると他のユーザーでのアクセスができません。

 

問題点:

ネットワークアカウントでログインできない。
コンピューターにある共有のショートカットにアクセスできない。
すでに共有していて別のユーザーに変更できない。
などの問題が発生します。
 

解決方法としては、

1. WinとMacのローカルユーザーパスワードを別のものにする。
2. 共有のみのユーザーを作成する。
2. アクティブディレクトリを導入する。
3. あきらめる…。
等があります。
 

MacのローカルアカウントでWindows7に接続する。

まずサーバーの機能を使わずに、ローカルアカウントでWindowsと接続します。ローカルアカウントはMac、Windows同じものを使用します。Macの新規アカウントは共有のみの作成も可能です。(クライアントはWindows7)

 

Mac側の設定?

システム環境設定の共有からファイル共有を選択します。

ネットワークアダプタのオプションからSMBのオンオフが可能で、アカウントの設定はチェックボックスですることができます。

SMBはWINS(NetBIOS)で名前を解決し、接続するマシンを判断しています。システム環境設定のネットワーク>詳細からWINSタブを選択します。NetBIOS名には自分のコンピュータ名を入力します。 ワークグループをWORKGROUPに設定します。

Windows7側の設定

コントロールパネルから「ネットワークと共有センター」を選択し、場所をパブリックから社内ネットワークもしくはホームネットワークに変更します。

ネットワークアダプタを選択し、プロパティのTCP/IPv4から、詳細設定>WINSタブのNetBIOS設定を「NetBios over TCP/IPを有効にする」に変えます。

次にコントロールパネルのシステムからコンピュータ名を変更します。

ワークグループをMacと同じにします。(通常はWORKGROUP)

コントロールパネル>管理ツール>ローカルセキュリティポリシー>ローカルポリシーのLAN Manager認証レベルを「LMとNTLMを送信する(ネゴシエートした場合に…)」に変えます。

(ホームエディションの場合、管理ツールがないので
レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa のLmCompatibilityLevel の値を 3 から 1 へ変更します。)
ローカルアカウントが同じでパスワードが同じ場合には何も入力せずに共有設定のまま見えると思います。Macの管理者の場合、すべてのディスクとすべての共有ポイントが見えます。
 
 
(2012.04.13追記)OSX 10.7.2以降でLion の SMB サーバに接続するときの認証の問題が解決されています。
 
 
【 Lion Server 】Windowsとのファイル共有
 
 

4 thoughts on “【 Lion Server 】Mac OSX LionでWindows7とSMB接続

  1. 津山総合研究所 says:

    今年になってiBookG4からMacBooKProに買い替えたところiBooKG4の時は何もせずとも繋がったのにWindows7と繋がったり、繋がらなかったり・・・
    アップルのサポートに聞いても、Windowsの設定はわからないと言われ、困っていましたが、この記事の設定で解消できました。助かりました。ありがとうございました。

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